[CML 037640] 強制は、小中高でも駄目ね Re: 改めて「国旗国歌についての大学人声明」について ――他者をいたぶる人間の心の荒廃は国難そのもの、搾取そのもの、抑圧そのものよりもときに有害である。

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 5月 29日 (金) 07:55:37 JST


檜原転石です。

言うまでもなく、基準は普遍的に適用すべきものですから、簡単に言えば、大学
だけが特別に愚劣な強制を免れるのではなく、小中高でも駄目なわけです。



戦前の日本はアヘン大国だったのですが、それに関して「日の丸」については、
以下のツイートもしてますが・・・

★岸信介もアヘンで大儲けしたが日本で食い詰めた一旗組も中国の奥地で日の丸
を掲げてアヘンの密売。よって中国人は日の丸をアヘンの商標と間違えることも
あった。時々日本の国旗陵辱事件が起こるのだが、その理由はアヘンの商標と勘
違いして──。日本の名士が中国の奥地で翻る日の丸を見て感涙(笑)。

以下に、江口圭一『日中アヘン戦争』で補足しますと──

頁180──

・・・戦前にある日本の名士が中国奥地を旅行した。車窓から山村の寒村に日の丸
が翻っているのをみて、「日本の国威がかくも支那の奥地に及んでいるのか」と
随喜の涙を流したという話がある。なんぞ知らん。それがアヘンの商標であるこ
とを知ったら、かれはなんといって涙を流したであろうか。
 とにかく日本人のアヘン密売者は中国人から蛇蝎の如く恐れられていた。
(引用者注:陸軍中将・池田純久『陸軍争議委員長』1953年より)

ブログ・村野瀬玲奈の秘書課広報室でもコメントしましたが、
愚劣なものの強制は、どこでやっても駄目なので、強制は、大学だけでなく小中
高でも絶対駄目なわけです。
 声明が“大学に対する国旗国歌に関する要請”に反対するだけのものなら、反対
しないよりはちょっとまし程度のものでしかありません。

国旗国歌法案に反対だったけど、それ以後多分傍観者だった内田樹先生はこんな
発言もしています。彼によれば、アジアの2000万人以上の犠牲者は歴史的必
然で殺戮されたようです。


▼内田樹の研究室
2015.05.28

国旗国歌について

http://blog.tatsuru.com/

正直に言って、日本が中国や太平洋で戦争をしたことについて、私はそれなりの
歴史的必然があったと思う。その当時の国際関係のなかで、他に効果的な外交的
なオプションがあったかどうか、私には分からない。たぶん生まれたばかりの近
代国民国家が生き延びるためには戦争という手だてしかなかったのだろう。



▼村野瀬玲奈の秘書課広報室
大学にも日の丸君が代が強制される異常な日本
2015/04/29
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-6404.html

★コメント欄
強制は、小中高でも駄目ね

愚劣なものは、どこでやっても駄目なので、「日の丸」・「君が代」強制は大学
だけではなく、小中高でも駄目なわけです。大学に強制されはじめて初めて反対
するようでは――まあ反対しないよりはましですが・・・――いかがなものかと。まと
もに戦う極少数の教師がなぜ孤立させられているかというと、“他の教師”も組合
も何もしないからです。ここでの“他の教師”に“大学の教師”も当然含まれるはず
ですが、火の粉がふりかかりそうになって、やっと反対するとは、まあ何とのん
きな人間たちなのでしょうか?もっとも内田樹大先生は――
「それにしても、天皇とホワイトハウスしか自民党の「革命」を止める実効的な
勢力が存在しないというような時代を生きているうちに迎えることになるとは
思ってもみなかった。」と仰る方ですから、天皇が民主主義の擁護者なら、「君
が代」強制の甘受も民主主義の擁護と論理矛盾はないとも思われますが・・・。

On 2015/05/28 23:17, higashimoto takashi wrote:
> 内田樹さんが「学問の自由を考える会のHPができました」という報告をしていま
> す。そして、「大学での国歌国旗についての政
> 府要請」に反対する署名をさらに募っています。
> 
>      ・学問の自由を考える会のHPができました。こちらから「大学での国
> 歌国旗についての政府要請」に反対する署名に
>      加わることができます。いまのところ3300人が加わってくださっ
> ています。ありがとうございました。どうぞご協力くだ
>      さい。(内田樹 2015年5月28日)
>      https://twitter.com/levinassien/status/603820749456056320
> 
> 以下は、内田樹さんの国旗国歌問題に関しての基本的なスタンスと考え方です。
> 内田さんは「私の基本的な立場はむかしから
> 変わっていません」として国旗国歌問題に関して16年前に書いた文章を自身の
> ブログに再録しています。以下は同記事の抜
> 粋です。
> 
>      ・国旗国歌についての私の基本的な立場はむかしから変わっていませ
> ん。16年前に書いたものをそのまま採録して
>      おきます。こういうものを力をつかって上から他人に強制しようとす
> る人間が僕は大嫌いです。(内田樹 2015年5月28日)
>      https://twitter.com/levinassien/status/603823932857257984
>      
>      【「国旗国歌についての大学人声明」について】
>      国立大学での国旗掲揚国歌斉唱を求める文科省の要請に対して、大学
> 人として反対している。その理由が「わからな
>      い」という人が散見される(散見どころじゃないけど)。 同じこと
> を何度もいうのも面倒なので、国旗国歌についての私の
>      基本的な見解をまた掲げておく。今から16年前、1999年に書か
> れたものである。私の意見はそのときと変わってい
>      ない。
> 
>      国旗国歌法案が参院を通過した。このような法的規制によって現代の
> 若者たちに決定的に欠落している公共心を再建
>      できるとは私はまったく思わない。すでに繰り返し指摘しているよう
> に、「公」という観念こそは戦後日本社会が半世紀か
>      けて全力を尽くして破壊してきたものである。半世紀かけて国全体が
> 壊してきたものをいまさら一編の法律条文でどうに
>      かしようとするのはどだい無理なことだ。(略)式典などで君が代に
> 唱和しないものを指さして「出ていけ」とよばわったり、
>      「声が小さい」と会衆をどなりつけたり、国旗への礼の角度が浅いと
> 小学生をいたぶったりする愚か者が続々と出てくる
>      だろう。こういう頭の悪い人間に「他人をどなりつける大義名分」を
> 与えるという一点で、私はこの法案は希代の悪法に
>      なる可能性があると思う。
> 
>      一世代上の人々ならよく覚えているだろうが、戦時中にまわりの人間
> の「愛国心」の度合いを自分勝手なものさしで計測
>      して、おのれの意に添わない隣人を「非国民」よばわりしていたひと
> たちは、8月15日を境にして、一転「民主主義」の旗
>      持ちになって、こんどはまわりの人間の「民主化」の度合いをあれこ
> れを言い立てて、おのれの意に添わない隣人を「軍
>      国主義者」よばわりした。こういうひとたちのやることは昔も今も変
> わらない。私たちの世代には全共闘の「マルクス主義
>      者」がいた。私はその渦中にいたのでよく覚えているが、他人の「革
> 命的忠誠心」やら「革命的戦闘性」についてがたがた
>      うるさいことを言って、自分勝手なものさしでひとを「プチブル急進
> 主義者」よばわりしてこづきまわしたひとたちは、だいた
>      いが中学高校生のころは生徒会長などしていて、校則違反の同級生を
> つかまえて「髪が肩に掛かっている」だの「ハイソ
>      ックスの折り返しが少ない」だのとがたがた言っていた連中であっ
> た。その連中の多くは卒業前になると(略)きれいに髪
>      を切りそろえて、雪崩打つように官庁や大企業に就職してしまった。
> バブル経済のころ、やぐらの上で踊り回っていたの
>      はこの世代のひとたちである。
> 
>      こういうひとたちのやることはいつでも変わらない。(略) 国難に
> 直面した国家のためであれ、搾取された階級のためであ
>      れ、踏みにじられた民族の誇りのためであれ、抑圧されたジェンダー
> の解放のためであれ、それらの戦いのすべては、
>      それを口実に他人をどなりつけ、脅し、いたぶる人間を大量に生み出
> した。そしてそのことがもたらす人心の荒廃は、国
>      難そのもの、搾取そのもの、抑圧そのものよりもときに有害である。
> (内田樹の研究室 2015年05月28日)
>      blog.tatsuru.com/2015/05/28_1617.php
> 
> さらに以下は、「国旗国歌についての大学人声明」に署名した際の私のコメント
> です。弊ブログにも記録しておきます。
> 
>      「学問の自由を大切に」思う者のひとりとして署名します。娘が中学
> 生のときPTAの会長をしていたことがあります。入学
>      式や卒業式の祝辞を述べる際、壇上の日の丸ともろに対面せざるをえ
> なかったのですが極力日の丸の方に目を向けな
>      いようにしてやりすごしました。君が代を斉唱するときは立場上起立
> だけは免れなかったのですが、覚えていないふりを
>      して歌いませんでした。私は大学に対する国旗・国歌の強制に反対し
> ます。「国旗国歌についての大学人声明」を弊ブロ
>      グに一個の市民のささやかな抵抗のあかしとして紹介させていただき
> ました。
> 
> 
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
> 
> 
> 
> 
> 


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