[CML 037618] 今日の言葉 ――今、日弁連執行部は、政府と結託して弁護士窮乏化路線を推し進め、「裁判官の独立」、「司法の独立」を画に描いた餅にしようとしている

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 5月 27日 (水) 23:06:37 JST


【日弁連執行部の弁護士窮乏化路線について】
憲法が目指す理想通りにはいかないことは周知のところであり、日本の裁判所は憲法問題に踏み込むのを極端に嫌う。お上
の意向を窺う「ヒラメ裁判官」との謂いが一時期はやったゆえんである。しかし、中には、国家の方針に反してでも、憲法を擁護
しようとし、「裁判官の良心」に忠実であろうとする裁判官も少数ではあっても存在したし、現在も存在し続けている。激変してい
るこの時代ほど、「裁判官の良心」や司法の独立が果たすべき役割は大きい。(略)かつて、食えない弁護士というのは、想像
もつかなかった。裁判官が職を賭して良心を貫こうと決意する場合、裁判官を辞しても、弁護士として少なくとも最低限の安定し
た生活は保障されていた。いかに良心的であろうとも、裁判官も人である以上、生活は先立つ。裁判官を辞した後の生活の保
障が何もないとしたら、勇気を振り絞った判決が書けるだろうか。良心をかけて歴史に残る違憲判決を出した末、組織で冷遇さ
れ、昨今の政治情勢では、国会の弾劾裁判にかけられる可能性すら否定できないのである。繰り返すが裁判官も人であり、家
族もあり、子どももある。裁判官を辞した後の長い人生が日々の生活にあえぐ、貧困弁護士でしかないとしたなら、どうやって
「裁判官としての良心」に忠実であろうとする、勇気ある決断ができるというのか。「司法の独立」あるいは「裁判官の独立」という
理念は、実は、弁護士になれば少なくとも食べていくことはできるという、実に現世的な経済基盤に支えられていたのである。今、
日弁連執行部がやっているのは、政府と結託して「裁判官の独立」、「司法の独立」の現実的な基盤を掘り崩し、これを文字通り
「画に描いた餅」にする策動である。日弁連執行部が、基本的人権の擁護を弁護士の使命とし、憲法の擁護を叫ぶのであれば、
直ちに、弁護士窮乏化路線を転換し、司法試験合格者1000人以下の目標を掲げなければならない。司法試験合格者1000
人以下としても、この10年余で倍増して全国3万5000人に及んだ弁護士人口は、なお当分の間、増加し続けるのである。国
民は、弁護士が事件を漁るような、トラブルが多発する社会は望んでいない。基本的人権と平和を基本的価値とする憲法の実
現をこそ望んでいるのだ。はき違えてはいけない。(街の弁護士日記 2015年5月26日) 

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東本高志@大分
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