[CML 037471] IK改憲重要情報(70)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2015年 5月 17日 (日) 13:18:48 JST


IK改憲重要情報(70)[2015年5月17日]

 私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)
   
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
(電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884)

 弁護士アピールを支持する市民の会
 http://2010ken.la.coocan.jp/kaiken-soshi

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(以下の見解は、河内の個人的見解です。よろしく御理解お願い申し上げます。)

       南シナ海の中国の埋め立て問題

 テレビでも報道されているように、アメリカのオバマ政権は、ケリー国務長官を北
京に派遣し、中国がスプラトリー諸島で進めている埋め立てに「懸念」を表明しまし
た。しかし、王毅外相が「埋め立ての場所は、中国の主権の範囲内」だと反論したと
伝えられています。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM16H6K_W5A510C1MM8000/
 
 今回の中国の埋め立て問題は、南シナ海を
中国の内海にしようという戦略的意図に基づく問題ですから、中国は、そう簡単に妥
協に応じないでしょう。したがって、国際社会は、どうやって中国の横暴を抑えるこ
とができるのかという難問に直面することになります。
 私は、今回の問題は、中国を徹底的に政治的に孤立化させるしかないと思います。
そのための一つの案として、この問題を国連に持ち込んでみたらどうか、と思うので
す。もちろん中国は拒否権を行使してくるでしょうが、そうであれば、国連総会の場
で弾劾するという方法もあるのではないでしょうか。
 とにかく、国際社会が平和的解決のために
智恵をしぼる時が来ていると思います。プーチンのクリミア半島問題や、自称「イス
ラム国」の問題等、国際社会がニヒリズム・シニシズムの道を歩まないよう、われわ
れも声をあげていかなければならないと思います。
 2013年、フィリピンが国際司法裁判所に提訴したときに、日本の国内での支援はわ
ずかでした。今回は、その愚を絶対に繰り返してはならないと思います。

  北朝鮮の核兵器の小型化について

 北朝鮮が核兵器を保有していることは国際社会の常識ですが、昨年10月17日、アメ
リカ在韓米軍の司令官が「北朝鮮が核兵器を小型化する技術を遂に獲得した模様であ
る」と記者会見で発言しました。「核兵器を小型化する技術を遂に獲得した」のであ
れば、次には、その小型化した核を搭載した、核ミサイルの配備へと踏み出すことは
必至です。
 日高義樹氏は、最近の『日本人だけが知らない米中関係の真実』(KKベストセ
ラーズ)
で、上記発言の内幕とともに、核ミサイルの配備は1年以内になるのではないかとい
う予測を紹介しています。
  原発の不安、津波・大地震の不安、火山爆発の不安、に加えて、中国・北朝鮮の
核ミサイルの不安、本当になんという世の中になったのか、という思いで胸が一杯で
す。

  能勢伸之氏の問題提起の意味

 フジテレビ解説委員の能勢伸之氏が『東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか
 データリンクと集団的自衛権の真実』(PHP新書)という本を出版されました(正
確には、
出版日は6月1日ですが、本屋には並んでいます。
 氏は、集団的自衛権反対の立場の方ではありませんが、軍事技術の進化に法や政治
が追い付いていないのではないかという問題意識から、現在の集団的自衛権論議に問
題提起をしておられます。それが、集団的自衛権反対の私のような立場の人間にも非
常に興味のある内容となっているのです。
 問題提起の中心的内容の一つを紹介します。氏が重視するのがデータリンクという
軍事技術です。とくにその進化したCECと言う技術です。「CECとは、複数のイー
ジス艦や早期警戒機のレーダーのデータをほぼリアルタイムで合成し、共有する仕組
みである
。巡航ミサイル防衛の手段であるNIFC−CAでは、自艦のレーダーなどのセン
サーが標的を補足する前にCECで共有されたデータに基づき、迎撃ミサイルの発射
を行うのが眼目となっている。つまり、自艦のレーダーなどのセンサーで標的を捉え
なおさずに発射(射撃)が実行される」と言われています。
 そうすると、このCECのシステムを肯定する限り、日本の判断の余地がなくなる
ケースを肯定するしかなくなりなくなります。しかし、それは従来の政府の答弁を
180度逆転し、日本国家の主権とはなにかという大問題が発生することになります。
逆に、このようなケースを否定すれば、核ミサイルのような攻撃を回避することを否
定するのか、そのようなケースを否定する日本の自衛隊との共同作戦を米軍は拒否す
るのではないか、という大問題が発生します。
 能勢氏は、結論を出しておられません。ただ問題を直視せよと主張されるだけで
す。
 私の立場からいえば、このような問題が発生するがゆえに集団的自衛権は絶対に肯
定してはならないのだと思います。
 ぜひ、多くの方に読んで考えていただきたい本です。

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              以上






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