[CML 037437] 勝利ではなく―カオス、これが帝国の眼目だ(後)

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2015年 5月 15日 (金) 02:17:10 JST


米軍とそのビッグブラザー[ま たはシスター]NATOがどこにもいるはずがな
い以上、またどこでも見られたくない以上、彼らは殺し屋を雇う。ワシントンが
考案し創り上げ、終わりのないカネの流れで資金提供し、イスラム国、ダーイ
シュ、アル=カーイダ―主人が満足するようにレパートリーは増え続け―カオスと
ニセ旗をもたらすため、主人のために戦い、 主人のために殺し―ついには彼ら主
人―NATOとペンタゴンのブルドーザー―がやってきて、そもそも主人たちが発
生させたそれら傭兵たち を「殲滅する」と信じさせるだろう。しかし主流メ
ディアは真実を伝えようとはしない。

彼らは信じさせる。…世俗的人道主義者のシーア派左派系フーシィー集団とスン
ニー派がイエメンの権力を巡って 互いに争い合っている、と。…サウジとその
GCC(湾岸協力会議)の取り巻き連中はテロリストの一群からまさにイエメン
を解放しているの だ、と。…フーシィー派は[強力なシーア派国家]イ ランに支
援されている―先ごろ国連当局によって激しく拒絶された―だからフーシィー派は
鎮圧されるべきだ、と…。と同時に、イランにさら に別の責めを負わせようとい
うワシントンにとってはそれ以上の理由がある。いったんフーシィー派が支配さ
れ十分な数が皆殺しにされたな ら、前大統領サーレハあるいは彼の後継者ハー
ディーのように傀儡大統領がちゃんと据え付けられるだろう。ワシントンが意の
ままに操り続け るように―戦略的港湾アデンに対する無制限のアクセス権を維持
するためその国の住民を制圧すること―米石油メジャーガルフのためにも。

【訳注:フーシィー派Houtis:フーシィー派勢力は、昨年後半からアル=カーイ
ダとの激しい闘争を経てイエメン北部からサナアに向けて実効支配を拡大し石油
会社 や国家諸機関を掌握してきた。今年1月アル=カー イダに資金流用し腐敗し
た親米政権のハーディー大統領はついに政権を投げ出し、フーシィー派が憲法宣
言によって新体制樹立に向かい、同時 に南部アデンの掌握に向かった。すると
サウジをはじめアラブ連盟あるいは湾岸協力会議(GCC) 加盟諸国が一斉に「不
当なクーデター」と非難し、いったん政権を投げ出しサウジに逃亡しているハー
ディー大統領の「正統性」を持ち出し て、「正当な政権からの要請」として、
「権力の空白に対処」「地域の安定」「対テロ掃討作戦に支障の恐れ」などの理
由で軍事介入した。こ のサウジおよび湾岸諸国主導のイエメン空爆「断固たる
嵐」作戦には、ヨルダン、スーダン、モロッコ、エジプト、パキスタンも参加し
て「サ ウジ版有志連合」を形成した。4月には、国連安保理がフーシィー派への
(イランの 関与を想定して)武器供与の禁止、兵力撤収や和解に向けた交渉を
求める決議を採択した。しかしもっと以前から、米国が国際石油資本のため の
戦略的港湾アデンの利用、膨大な石油想定埋蔵量などで、アル=カーイダを利用
し ながらイエメンに対する軍事介入を継続し地政学的に支配してきた事実を忘
れてはならない。この3か 月間の軍事介入で、すでに大多数のイエメン人は生活
の糧を失い、基本的な食料品すら確保することができずにいるという。「軍事介
入⇒政権 転覆⇒人道危機⇒さらなる軍事介入⇒そしてカオス」というおなじみの構
図だ。米CNNはもちろん、BBC,EUROニュースなど欧米各国 の主流メ
ディアは、上記の「信じさせる」構図で一斉にフーシィー派を「武装テロ組織」
と決めつけ「イエメンの人道危機」を描き出したこと は記憶に新しい。】

ウクライナも同じことだ。ISIS / ISIL/ Daesh, AlQaed(シ リアのイスラム国/
レバントのイスラム国/ダー イシュ/アル=カーイダ)、あるいはそんな名前らし
い何かがウクライナにもいる のか?そう確かにいる―CIAの指揮下で約6000人
の米兵、もちろん訓練士たちがいる。彼らはウクライナの兄弟たちをドンバスで
いかに最良最速の方法で殺すか キエフ部隊を訓練する。彼らは、永続するカオ
スをいかにつくり出すかをキエフ部隊に訓練する。もし兵士の何人かが彼らの兄
弟を殺す訓練を 拒否するなら、キエフのナチ政権は彼らを裏切り者として撃つ
だろう。至近距離で。いとも簡単に。もはや誰も抵抗しないように。

とくに、米軍事「アドヴァイザー」とCIAは、彼らが雇った殺し屋、キエフの
ナチス、イスラム国/ダーイシュ/ア ル=カーイダの助力で、プーチンを戦争に駆
り立てようとしている―ことによると第三次世界大戦。そう、100年も経たないう
ちに三度目の、潜在的にはヨーロッパを、また世界をも荒廃させうる―戦争。現
在のところ、主に プーチン氏の非-対決という賢明な戦略のお蔭で世界はこの大
災厄から免れている。

そいうことで、ウクライナの中にイスラム国/ダー イシュ/アル=カーイダがいる
かどうかは問題ではない。彼らは帝国が彼らにかく 在れかしと命ずるどんなと
ころにも現われる。それが彼らが報酬をもらっているということだ。それは売春
婦がすることだ。とりわけ売春婦、 いい報酬の売春婦がつくり出された。イデ
オロギーは西側メディアに都合よく利用されるイチジクの葉にすぎない。―だか
らわれわれみんな が、世界のイスラム教徒はどこかの誰かさんよりもっと悪い
悪魔だと信じているかもしれないのだ。彼らは、われわれの自由、われわれの解
放、われわれのデモクラシー、そしてとりわけすべてを自由市場に投げ込むネオ
リベラルなわれわれの価値観にとって、彼らは深刻で差し迫っ た危険分子なの
だから、西側は彼らイスラム教徒と戦わねばならない。

それが究極の目標であるからして、[毒 された]遺伝子組み換え食品で、ドロー
ン(無人機)で、爆弾で、人工的につくられた飢饉で、砲弾の餌食となり、大量
に 殺され、市場商品としての人間は無くても済む変形された存在となる。その
ため最後に生き残った者たちは、地球のあらゆる地域とその一切の 資源を支配
するわずかなエリートに仕えその例外的な人々のライフスタイルを維持する農奴
のような存在として―そう、例外的な種族、豪壮で 豪奢な生活をする一群の例外
的な人々のために変形され落ちぶれることになるのだ。

現在まだ生きているもっとも残虐な戦争犯罪者の一人であり―ノーベル賞の月桂
冠に輝いた―ヘンリー・キッシン ジャーがほぼ50年前に語った悪名高い言葉、彼
の未来図を思い起こしてみよう。「食料供給を支配するものが人々を支配する。
エ ネルギーを支配するものが全大陸を支配できる。カネを支配するものが世界
を支配することができる。」

これらの言葉は、日々本当のように思わせている。だが、たんにわれわれがそれ
を許す限りにすぎない。われわ れ、人民が、地球上に住むわれわれ99,999%
が、それを許す限りにおいてだ。


(以上、翻訳終わり)



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