[CML 037302] 陳述で「まんこ」1回だけだった その意味わかる金曜日まん

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2015年 5月 3日 (日) 08:57:00 JST


下の句は、週刊「金曜日」連載「まん」がの略。
ろくでなし子さんの週刊金曜日、連載漫画。初公判の様子が描かれている。
昨年12月の勾留理由開示公判では、「まんこ」の度に制限された
<http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/aab65fc750083d3250cc5da2876491f5>
が、今回は1回しか言わなかった事情が判る。
さて、下記はその陳述書の全文である。
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*ろくでなし子さん 陳述書を読むの巻*
何カ月も前の意味不明の罪名で、突然に家宅捜索されたら? 初めての捜索が終わったと思ったら、警官にたったひとり囲まれたまま逮捕されたら?
愛用の鬘を被らせてもらえないまま警察署に着いたら、取材の嵐だったら?
せかく針の穴の準抗告が通って釈放されたのに、半年後に再び逮捕されたら? ろくでなし子さんの第一回公判の意見陳述の全文を転載する。 大山千恵子

 * *

起訴状に書かれている外形的な事実関係は争いませんが、女性器のデータ、女性器を元にしたわたしのアート作品は、「わいせつ」ではありませんので、私は無罪です。
わたしは女性器をモチーフにアート活動をしています。この活動をはじめて3年半が経ちました。多くの人には理解されない事ですので、わたしを罵る人もいました。インターネットでは攻撃され、ついには14年の7月と12月、合計二回も逮捕勾留されてしまいました。

わ たしがなぜ女性器をモチーフにしたり、女性器の名称である「まんこ」という三文字を発信し続けてきたかと言えば、女性であるわたしにとっては、女性器は自
分の大事な体の一部分に過ぎないものであるにも関わらず、ここ日本においては蔑まれ、汚いものや恥ずかしいもの、いやらしいものとして扱われ、とてもおか
しいと強く感じたからこそでした。

雑 誌では女性器の名称が必ず伏せ字にされ、タレントがテレビでその名称を口にしただけで降板されてしまいます。おかしな事に、男性器の名称やセックスを煽る
もっといやらしい表現や言葉に対しては、NGとされず、それらは電車の中吊り広告やインターネットに今日もあふれています。ここまで「単なる女性器にの
み」拒絶反応を示すのは異常であると思います。わたし自身も気づかずにそのおかしな風習に従って生きてきました。しかし、女性器とは、単に人間の女性の体
の一部にすぎないものであり、そこから生命が生まれでてくる場所でもあるならば、蔑んだり、いやらしい場所などとみなすことはとてもおかしい話です。

わ たしはなぜそんな風になってしまったかを考えました。その結果、女性器はまるで男性の愛玩物のように扱われているのが原因で、根底にあるのは女性差別であ
ると思い至りました。そこで、わたしの体でありわたしの物であるはずの女性器を取り戻すため、女性器のアートを本気で活動するようになりました。

わ たしは、常にセックスや卑猥なイメージに結びつけられる女性器から、それらのイメージを払拭したくて、女性器をモチーフに、ユーモアあふれるたのしい作品
を作りました。他の人にも女性器をモチーフにした作品を作成して欲しいと考えて、3Dプリンタ用データをアップロードしたURLを送ったり、CD-Rに焼
いて渡したりしました。

現 代美術にはアート・プロジェクトという概念があります。作品を制作することは勿論、作品制作のプロセスを重視したり、美術館やギャラリーから外に出て社会
的な文脈でアートを捉えたり、アートを媒介に社会の意識を変えようとする取り組みを指す概念です。わたしが、3Dプリンタ用のデータをアップロードした
URLを送ったり、女性器をモチーフにした作品を制作することは、アート・プロジェクトの一環です。

女性器をお菓子に模した「スイーツまん」、
ジオラマ人形をのせた「ジオラまん」、
ラジコンと合体させてリモコンで走る「リモまん」、
アーティストのレディガガさんをイメージした「レディガガまん」、
アーティストの草間彌生さんの作品にオマージュした「草間彌生にオまーんジュまん」、
暗闇で光る女性器の照明器具「シャンデビラ」、
iPhoneカバーにした女性器・・・(これは作ってみたらiPhoneが入らなかったので、正式名称は「iPhoneが入らないiPhoneカバーまん」です)、
女性器を船にした「マンボート」・・・。

こ れらのユーモラスな作品を作り続けることにより、わたしを支持してくれる人達はどんどん増えてゆきました。特に、同じ女性の支持者が増えたのは嬉しかった
です。彼女達はわたしの作品を見て、「なぜその名前を言ってはならないのかと改めて考え、自分の体を大切に思うことができるようになった」と口々に言って
くださいました。わたしはそれらを励みに活動に邁進してきました。

そ のような中、私は14年7月と12月の2回も逮捕されてしまいました。捜査機関の言うことには、わたしの活動や作品はワイセツだとの事ですが、わたしは、
常にセックスや卑猥なイメージに結びつけられる女性器から、それらのイメージを払拭したくて、女性器をモチーフに、作品を作り、また、他の人にも作品を
作って欲しいと考えていたのです。

わたしは、二度も逮捕勾留された事に対しては不当であると考え、今も納得がいきません。
しかし、今、このように裁判所に対し、「女性器の3Dデータや女性器を元にした作品は本当にワイセツであるのか?」という判断を仰ぐことができる良い機会を得たと思っています。

最後になりますが、傍聴に来て下さった皆様には、お忙しい中、わたしの初公判を傍聴しに来て下さり、本当にありがとうございます。

*クリエイティブ・コモンズ
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA>にて、転載。救援連絡センター
<http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>発行「救援」紙5月号より*



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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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