[CML 038188] IK改憲重要情報(84)
河内 謙策
kenkawauchi at nifty.com
2015年 6月 29日 (月) 16:48:40 JST
IK改憲重要情報(84)[2015年6月29日]
私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策
連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
(電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884)
弁護士アピールを支持する市民の会
http://2010ken.la.coocan.jp/kaiken-soshi
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(以下の見解は、河内の個人的見解です。御理解のほど、よろしくお願い申し上げま
す。)
署名運動のサイトが完成
「南シナ海問題署名運動の広場」のサイトが完成しました。以下のURLからアクセ
スしてください。アメリカ大陸の人も中国大陸の人も、途中で妨害が入らない限り、
アクセス可能ですから、外国に友人がいる方は、広く連絡していただければ、と思い
ます。
http://www.southcs.org/
同サイトに表示されている「署名用紙」等は、ページの上部の PDF File という
箇所をクリックすれば、PDF表示に切り替わりますから、きれいに印刷することがで
きます。
ご利用ください。
これまでに、2つの疑問が寄せられています。
1つは、どのように署名すればよいのか、ということです。署名用紙をみると、英
語や中国語が並んでいるので、「う〜ん」と言う人もあるかも知りませんが、英語や
中国語は無視して、2頁目の同一内容の日本語を読んでください(この日本語と英
語・中国語は同一内容です)。
日本語の要望書に賛成出来たら、2頁下の署名欄に Kensaku Kawauchi というように
自分の名前をローマ字で表記し、国籍の欄にJAPAN と書き、自分の名前の公表が可
なら〇印を書いてください。それで完了です。
以上のように極めて簡単なのです。
もう一つ出されているのは、このような署名はどのような効果があるのか、という
質問です。以下、河内の見解を書きます。
1950年に、「ストックホルム・アピール」という署名運動が全世界でとりくまれ、
世界で5億余、日本で645万余の人が平和の声をあげました。これにより、アメリカが
朝鮮戦争で核兵器の使用に踏み切ることができなかった、と言われています。
今回は、1950年当時と異なり、アジア・世界の民衆は様々に政治的・精神的に分断
されていますので、同様にうまくいくとは考えられません。しかし、オバマも習金平
も安倍晋三も、この南シナ海の問題については、国内的には強固な基盤を有していま
せん。したがって、アジア・世界の民衆が“絶対に戦争は、するな”という大きな声
を上げることに成功すれば、私たちの運動の目標である南シナ海戦争をストップさせ
ることは可能であると思います。
米中戦略経済対話が終わる
6月23日、24日にワシントンで開催されていた米中戦略経済対話が終了しました。
予想されていた通り、「議論は平行線」だったようです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150625/k10010126841000.html
「平行線に終わった」ということは、戦争への可能性が一段と大きくなったことを示
していますから、憂鬱な話です。
私は、中国では、現在、「はえも虎もたたく」という、スターリンの1930年代と同
様の「大粛清劇」が進行中ですから、外国に向かって発言する人は、外国との関係
で、少しでも弱気の発言をすれば粛清の対象になるという恐怖にかられているはずで
す。だから、中国については、そのことを十分に踏まえた評価が必要だと思います。
強気一本槍の人間が当たり前なのです。
とはいっても、中国の強気一本槍は異常です。世界的に批判が集中しているにもか
かわらず、ベトナム沖での石油の掘削を再開しようとしています。信じられないよう
な行動です。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150627-OYT1T50152.html
南シナ海の生態系破壊
中国の南シナ海での岩礁埋め立てにつき、海洋環境の専門家からも生態系破壊の懸
念が表明されました。これは、大変に重要な問題と思います。アジアの海と土地をこ
ういう形で傷つけることは、何人も許されないはずです。環境問題に関心をもってい
る人に、ぜひ伝えていただきたいニュースです。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0P60AI20150626
自衛隊とフィリピン軍
自衛隊とフィリピン軍の共同訓練について、中国がきびしい批判を展開していま
す。
http://www.47news.jp/47topics/e/266475.php
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150627-00000009-rcdc-cn
私は、中国の批判にも心を痛めましたが、
マニラの市民団体が「(日本は)帝国主義的な目標を達成するために来ている」とい
う批判をして抗議集会をした、という記事を読んで、ぐさっと来ました。この集会に
集まったのは、わずか100名ですが、この100名は、フィリピンの米軍基地撤去をめざ
して活動していた集団に、ほぼ間違いないと思います。「やっぱり、こうなったか」
という思いです。
http://www.sankei.com/world/news/150623/wor1506230039-n1.html
日本の民族の弱点の一つは、主観主義です。自分がこう思ったら、相手がどう思う
かを気にしないのです。今回の件についても、自衛隊や自民党の幹部は「フィリピン
を助けて、なんで悪い」と思っているでしょう。フィリピンの民衆が本当に何を考え
ているかは問題にしないのです。ですから、帝国主義と被抑圧民族の関係というもの
が分からないのです。
この点についての、アジア太平洋戦争の教訓化が、日本民族の中では徹底的に弱い
のです。だから、また戦後70年にして、またもやその弱点を自覚しないままの行動を
繰り返そうとしているのです。
嘆いているだけではすみません。アジアの民衆との本当の連帯とは何かを考えなが
ら、前に進むしかないと思います。
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以上
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