[CML 038152] 【報告】第1529日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★

青柳 行信 y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
2015年 6月 27日 (土) 07:24:34 JST


青柳行信です。6月27日。

【転送・転載大歓迎】

●=鹿児島薩摩川内(せんだい)原発再稼働反対の声をあげよう=●
    新作 音楽と詩 九電本店前ひろば 
     https://youtu.be/z0JXiqUxFDw 

☆原発とめよう!九電本店前ひろば第1529日目報告☆
      呼びかけ人賛同者6月26日合計3912名。
原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】6月26日1名。
     白水悦子
★ 私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
  <ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです。>

★ 横田つとむ さんから:
 青柳さん
お疲れさまです。
26日は 金曜行動 それに 戦争法を廃案にしようと警固公園で集会とデモが
ありました。
安倍内閣の 独裁的なやり方に対して、市民は怒りでいっぱいです。
あんくるトム工房
戦争はいやだ デモ  http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3528
戦争はしない 集会  http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3527
マスコミ批判     http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3526

★ 橋本左門 <無核無兵・毎日一首> さんから:
 ☆高岡岑郷:「憲法を無傷で子孫に伝える」と闘い尽くせし大丈夫なりき
      (左門 2015・6・27−1065)
 ※26日午後10時5分、君の心臓は止まった。満80歳を教職員の人権
 と平和憲法の遵守のために捧げつくした生涯であった。同じく「平和憲法
 に拘らざるをえない国民学校一年生の同期生」として、この21年の毎日
 を「平和憲法の初心に生きる」2つのスローガンを双極として仲間とスク
 ラムを組んできた。時の宰相は魔王と化している。君の遺志を受けとめて
 「憲法を傷物にしたい魔王を葬る」たたかいを止めない。共に目覚めて。

★ 細井・ティヴィーシャワリン さんから:
〇鹿児島県薩摩川内市『川内駅前金曜行動』
6/26(金)18時〜19時
録画http://twitcasting.tv/showering00/movie/179301849

〇『関西電力東京支社包囲行動「高浜原発の再稼働を許さない」』
6/25(木)18時〜19時半
録画http://twitcasting.tv/showering00/movie/179069151

★ 安間 武 さんから:
■全国のデモ開催情報まとめ
◆原発関連
http://www47.atwiki.jp/demomatome/pages/1.html
◆改憲関連
http://www57.atwiki.jp/demoinfo/
◆日本全国デモ情報
http://www.magazine9.jp/demoinfo/
■澤地久枝さんのよびかけ アベ政治を許さない!!
  7月18日(土)午後1時きっり 同じポスターを全国一斉にかかげよう
https://sites.google.com/site/hisaesawachi/

★ 舩津康幸 さんから: 
6月27日の原発事故被害地域・原発・電力の関連記事。(記事番号49.まで) 
記事紹介全体はこちらに⇒ http://tinyurl.com/nshx7h2
こちらのFBにも書き込んでいます⇒ https://www.facebook.com/yasuyuki.funatsu

おはようございます。
原発事故被害地域では、政府や自治体も被害者切り捨て方針発表後、問い合わせが多数寄せられているようです。(29.の記事)
電力会社の株主総会が開催された翌日、今朝は川内(せんだい)原発関連記事からはじめます。

1.「川内原発で保安検査終了」KKB鹿児島放送6月26日
全文「原子力規制庁の検査官が川内原発の安全管理の体制を確認する保安検査が終わりました。保安検査は東日本大震災以降年4回行われていますが今回は新規制基準に基づく運転
や事故時の対応をまとめた「保安規定」の認可後初めての検査でこれまでより1週間長いおよそ3週間かけ実施しました。今後、検査結果をまとめ原子力規制員会に報告する予定で
す。九州電力は1号機について2号機との共用部分の使用前検査を来月3日までに終え、その後、原子炉に燃料を入れる計画で8月中旬の再稼働を目指しています。一方、2号機に
ついてはきのう瓜生社長が再稼働は10月中旬以降になる見通しを示しました。」??

2.◎◎◎「28日に再稼働抗議集会、川内原発前で市民有志実行委 説明会開催など要望」西日本電子版2015年06月27日 03時00分 更新
http://qbiz.jp/article/65476/1/
「秒読みとなった九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に同意していない意思を地元で示そうと、市民の有志が実行委員会をつくり、川内原発前で28日に抗議集会を
開く。それに先立ちメンバーが26日、川内原発の展示館を訪れ、九電に説明会開催などを求める申し入れ書を提出した。市にも開催を九電に促すよう要望した。申し入れ書は「地
元同意の実態は市議会と県議会の強行採決。安全性の説明責任も果たされていない」として、説明会開催や再稼働ではなく廃炉を求めている。九電は応じない姿勢だ。
28日の抗議集会は午前10時に川内原発近くの久見崎公園に集合し、原発正門前までの約2・7キロをデモ行進する。原発のすぐ近くに住む住民に「声を上げなければ再稼働を容
認したことになる」などとアピールし、正門前では市民らがマイクを握り再稼働反対を訴えるという。実行委は「再稼働に不同意の市民はたくさんいる。一緒に声を上げてほしい」
と参加を呼び掛けている。」

3.◎●●「原子力規制庁に市民が意見陳述 川内異議申し立て」西日本電子版2015年06月27日 03時00分 更新
http://qbiz.jp/article/65480/1/
全文「九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の工事計画認可の取り消しを求めて原子力規制委員会に異議申し立てをした市民らが26日、事務局の原子力規制庁に意見陳
述をした。
意見陳述は非公開。会見した市民らによると、申し立てた25人のうち12人が意見陳述に参加し、地震対策の不備や情報公開の不十分さを指摘したという。
異議申し立ては行政不服審査法に基づき5月に行った。規制庁によると、申し立て通り工事計画認可を取り消すかどうかを記した決定書を出す時期は未定。申立人代表の一人、福岡
市の北岡逸人(はやと)さん(47)は「結論が出ないまま原発が動けば、異議申し立てや行政不服審査法の意味がない」と批判した。」 

<中略>

電力、
39.◎◎「【社説】電力株主総会 脱原発の世論直視を」東京新聞2015年6月26日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015062602000153.html
「・・・・・・・・・原発停止で火力発電用の液化天然ガス(LNG)などの輸入が急増し、「国富流出」の危機が声高に論じられた。しかし、昨年後半からの原油価格の急落、価
格の安定ですっかり影をひそめている。
節電意識は確実に定着し、今年の夏も原発ゼロで電力不足は避けられる見通しだ。太陽光発電では買い取り制度をめぐる混乱が起きたが、再生エネルギーに対する一般の理解は一段
と深まっている。
こうした変化の中、原発をめぐる世論はどうなっているのか。今月中旬の調査(日本世論調査会)をみると、再稼働に賛成が31%に対し、反対は63%に達している。新聞など各
種の調査でも、再稼働に反対し、脱原発を求める世論が弱まる気配はない。
電力各社による再稼働方針の根幹には、準国産エネルギーに位置付けている原発を一定程度確保しておきたいという政府のエネルギー安全保障政策がある。
しかし世論は、福島第一原発の事故の反省から再稼働に反対し、政府に対しては中長期的に脱原発を実現する知恵と努力、エネルギー政策の転換を求めていることは明らかだ。政府
も電力会社も、国民の声に耳を塞(ふさ)いではならない。」

<中略>

43.「脱原子力を選択したドイツの現状と課題」(ポリタス)朝日デジタル2015年6月26日14時17分
http://www.asahi.com/articles/ASH6V463SH6VUEHF004.html
長〜い記事「■熊谷徹(在独ジャーナリスト) ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、今年3月に日本を訪れる直前にネット上に発表したインタビューの中で、「ドイツは再生可能
エネルギー拡大の道を歩んでいる。日本にもそうなってほしい」と述べた。ドイツは、2011年に発生した、東京電力・福島第一原子力発電所の炉心溶融事故をきっかけに、エネ
ルギー政策を根本的に変えた。世界中で、ドイツほど福島事故の教訓を真剣に自国にあてはめ、政策を大幅に転換させた国は一つもない。・・・・
■メルケル首相の告白 メルケル氏は、「原子力発電所を安全に運転させることができるかどうかについて、首相として責任が持てない」と語り、脱原子力へ向けて大きく舵(か
じ)を切った。彼女は、日本から送られてきた福島事故の映像を見て、「自分の原子力についての考え方が楽観的すぎたことを悟った」と告白した。・・・・・」
・・・時間があれば検索してどうぞ。

<後略>

★ 黒木 さんから:
	

★ たんぽぽ舎 さんから:
【TMM:No2519】2015年6月26日(金)

┏┓
┗■1.次々噴火する火山 日本列島の状況はどこまで深刻なのか
 |  ―島村英紀・武蔵野学院大学特任教授に聞く その3(5回連載)
 └──── 島村英紀さん(地震学者)

◎島村英紀 (地震学者) さんのホームページ(http://shima3.fc2web.com/):
  【島村英紀・最近の雑誌やテレビ・ラジオから】より
 インターネット雑誌『ダイヤモンドオンライン』 2015年6月17日
 [「次々噴火する火山 日本列島の状況はどこまで深刻なのか―
 島村英紀・武蔵野学院大学特任教授に聞く」にコメントを掲載]より転載

 死者・行方不明者が63人にも上った昨年9月の御嶽山噴火。今年に入ってからも、箱根山や口永良部島、浅間山など、火山活動が活発化したり、噴火に至るケースが相次いでい
る。この現状を専門家はどう見ているのだろうか。
         (聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部?津本朋子)

火山の噴火予知は難しい
御嶽山に「騙された」科学者たち

――では、噴火警戒レベルはあまりアテにならないのでしょうか?

  昨年の御嶽山噴火では、噴火警戒レベルを上げなかったために登山者が大勢いて、大きな被害を生んでしまいました。これは、御嶽山に不意打ちを食らい、「騙された」とでも
言いたいようなケースでした。
 御嶽山はそもそも、過去には死火山に分類されていた火山です。それが79年にいきなり噴火し、気象庁も火山学者も非常に驚いた。それ以降、「死火山・休火山・活火山」という
分類をやめてしまったほどです。今は、「活火山(過去1万年以内に噴火したことが分かっているもの)」と、「そうでない火山」という分類になっています。
 その御嶽山は2007年にも小規模な噴火を起こしました。このときは、4ヵ月前から火山性地震や山体膨張、2ヶ月前からは火山性微動も観測されていました。しかし、14年の噴火
では、2週間前に火山性地震が一時的に増えたものの、収まっていた。火山性微動が観測されたのは、噴火のわずか11分前でした。それなのに、多くの前兆があった07年よりも、
ずっと大きな規模の噴火が起きてしまいました。
 つまり、79年の噴火と14年の噴火で、気象庁と火山学者は2度、御嶽山に騙されたのです。
 御嶽山のように前兆と噴火規模のつじつまが合わなかったり、たくさん前兆があっても噴火に至らないケースも多いので、07年の噴火警戒レベル導入時、火山学者のあいだでは
「本当に導入してもいいのか?」と問題視する声が上がりました。
 有珠山や浅間山、桜島、雲仙岳あたりは、その火山の「ホームドクター」といえる火山学者がいて、観測体制が充実している。しかし、それ以外の火山にはホームドクターはいま
せんし、先に述べたように、噴火のクセも良く分かっていない。それなのに本当に導入していいのか、と。その懸念が現実化してしまったのが、御嶽山のケースとも言えます。
 また、火山活動がいつ終わったのかを見極めるのも、至難の業です。実際には、収まって半年もしてから「終わっていました」と言うのが精一杯なのです。残念ながら、噴火警戒
レベルは決めるのが難しく、アテになるものでもないのです。

 4回目>> 「沈静化に向かうとは言い切れない箱根山」へ続く ※島村英紀さんのご承諾を得て転載しております。

┏┓
┗■2.「3・11原発震災 福島住民の証言」、
 |  「わたしたちのこえをのこします」、
 |  「原発震災、障害者は…」、「原発事故後の日本をいきるということ」
 |  京都市のロシナンテ社扱いの単行本4冊紹介
 └──── ロシナンテ社

1.「3・11原発震災 福島住民の証言」
  たくきよしみつ・中手聖一・佐藤和良・村上真平・菅野正寿・
  有馬克子・橘柳子−7人の福島住民の声を収録
        定価1200円+税 解放出版社 2011年3月発行
2.「わたしたちのこえをのこします」
  〜福島原発事故後を生きる・もうひとつの記録集
  武藤類子・片岡輝美・鈴木絹江・うのさえこ・木幡ますみ・
  菅野千景−6人の福島の女性の声を収録
       定価1300円+税 解放出版社 20133年3月発行
3.「原発震災、障害者は…」〜消えた被災者
  青田由幸・八幡隆司著
    南相馬市で障害者の介護事業を続ける青田さんのお話です。
        定価1200円+税 解放出版社 2014年7月発行
4.「原発事故後の日本をいきるということ」
  槌田劭・小出裕章・中嶌哲演著
  今年の春、京都大学原子炉実験所を定年、退官した小出さん。
  そして福井県小浜の中嶌さん。京都の槌田さんの対談集です。
           定価800円+税 農文協 2012年11月発行

問い合わせ:ロシナンテ社
      〒605-0974 京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28
            TEL&FAX 075-533-7062
お問い合わせメールはこちらへ
      e-mail:musub at big.or.jp
        HP:http://www9.big.or.jp/~musub/

★ 田中一郎 さんから:
(私のブログにも掲載いたしました)
● 現存被曝「押し付け」状況(1):楢葉町の放射線健康管理委員会、朝日新聞「福島の食、発信したい」、福島県が甲状腺治療費を支援する「900名」の考え方とは (おしど
りマコ)他  いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-465e.html

============================
別添PDFファイル、及び下記URLは、福島第1原発事故後において広がる(原発事故被害者や地域住民への)放射線被曝の押し付けの様子を報道したマスコミ記事などである。原
子力ムラや放射線ムラの画策は原発事故直後から、国際原子力マフィアである国際原子力機関(IAEA)や国際放射線防護委員会(ICRP)、「国連科学委員会(UNSCEA
R)」などの力と権威も借りながら、巧みにずるがしこく、用意周到・計画的に行われており、放射能や放射線被曝について軽く考える愚かな人々とも共鳴しながら、新たな「放射
線安全神話」「放射能安心神話」が形作られている。

更に、福島県をはじめ、東日本に広がる多くの自治体では、放射能の危険性や被ばくへの懸念を口外することすら押さえつけるような社会的情緒が形成され、それを助長するかのご
とく、「福島県の被害者の方々に寄り添う」だの、「風評被害に負けない」だの、「放射能や被ばくを正しく理解する」だのと、「善意」をまとった言論や活動をマスごみどもが囃
子立てて報道している。しかし他方では、恒常的な低線量被曝(外部被曝・内部被曝)の危険性については、全く報道する姿勢を失ってしまっていることもあり、現在の(北海道を
除く)東日本は、さながら「原子力翼賛社会」の様相を呈し始めている。少し前に大問題化した「鼻血」事件は、こうしたことを象徴する一つの出来事であり、そこでは、放射能や
被ばくの危険性を社会的に封じ込めるための異様な圧力がかけられ、支配権力のみならず、その支配権力を笠に着た愚か者たちによる下劣な被害者踏みつけが大手を振ってなされて
いた。鼻血が出た、と発言することが、あたかも復興の妨げ・足手まとい、になると言わんばかりにである。

かつての日本は、アメリカとの全面戦争を乏しい国力で遂行するために、軍部が中心となって「国家総動員」の体制をとり、国を挙げて対米戦争に熱を挙げていた。戦争に反対する
ものは非国民であり、多くの日本人は、その戦争反対、ないしは戦争懐疑論者を、よってたかってバッシングしたものである。それとまるで同じ状況が、福島県をはじめ、東日本の
放射能汚染地帯の少なくない自治体で生まれてしまっている。放射能や被ばくへの懸念を口外するものが、まるで「非国民」扱いとなり、それをマスごみや、中途半端な似非リベラ
ル達、あるいは似非リベラル市民運動・社会運動が、安っぽいヒューマニズムや予定調和の情緒的連帯を振り回して、「非国民」向けの説教を垂れるのである。何が「きづな」なの
か、何が「自立支援」なのか、何が「寄り添う」なのか。どこが「過剰反応」なのか。誰が「放射脳」なのか。原発事故の被害者は、事故によって、ふるさととともに全てのものを
奪われてしまっている。それに対して、加害者・東京電力や事故責任者・国からは、何らの誠意ある賠償・補償や再建支援の対策もない。その方々に対して、今度は、その元気に生
きていく命と健康までもを、いや、放射線被曝の遺伝的影響を考えた場合には、その方々の子々孫々までの命と健康までもを、甘い言葉を投げかけて奪ってしまおうというのか。

この日本という国の国民は、支配権力がなすロクでもない政策を、愚かなる「頂点盲従主義」的な行動様式に従い、自分たちで増幅させ、害悪を拡大拡散させ、結果として「巨大な
群れ」となって、どん底へと転落していく、救いがたい性癖を持ち合わせているのかもしれない。既に、戦争についてはアジア太平洋戦争、原発・原子力については福島第1原発事
故、核については広島・長崎・ビキニと、戦争と原発と核の、いかに出鱈目で理不尽で非人間的なのかは、充分に悲しい経験を経て学んだはずである。にもかかわらず、また再び福
島第1原発事故の4年目にして、愚か極まる行為を繰り返さんとしているのが日本の今日的状況である。私の怒りは収まりそうにない。

今般、有名となった「フクシマ・エートス」運動とは、上記のような動きを原子力ムラ・放射線ムラや支配権力が黒子となってバックアップしつつ、多くの原発事故被害者や地域住
民に対して「放射線被曝自己管理・自己責任」の「見える化」を施し、原発・原子力過酷事故との共存のための「被ばく生活」を、住民や被害者に「自ら進んで選択させる」ための
社会的催眠術として展開されているものである。下記に見るように、すでに「フクシマ・エートス」のHPまでつくられ、まるで新興宗教のごとく、とんでもない発言がもっともら
しく語られながら、健康被害の悪化が大量に顕在化するまでの間の「ほんのひと時」の「心の安寧」を、「悪魔のささやき」を信じ込ませることによってもたらせんとされている。

●ETHOS IN FUKUSHIMA
 http://ethos-fukushima.blogspot.jp/

被害者が、原発事故被害を「運命」「宿命」と受け取り、それを誰のせいにするでもなく、自らの力と創意工夫で「生き抜いていく」、その剛健な精神的態度を支え醸成するための
「(新)国民精神総動員運動」が「フクシマ・エートス」であり、それは、支配権力・為政者から見る場合には、原発によって地域住民・被害者のふるさと、財産、そして命と健
康、子々孫々の平穏な生活までもを、全てを奪いつくし、(放射線で)焼きつくし、そして(被ばくにより)殺しつくす、まさに現代の原子力翼賛社会における「(新)三光作戦」
さながらである。、被害者住民が、原発事故を誰のせいにもせずに、被ばく環境を自己管理と自己責任で生きていく、これほど加害者側の原子力ムラ・放射線ムラにとって、望まし
いことはないに違いない。新たなる神話=「放射線安全神話」「放射能安心神話」に基づく悪魔の施策「フクシマ・エートス」と(ボトムアップ)、原子力推進・被ばく矮小化・被
害者切り捨て政策(トップダウン)を大黒柱とする、おぞましき原子力翼賛社会は、もちろん次の「原発・核燃料施設過酷事故」を用意する。日本という小さな島国が、国家破滅・
亡国の地獄へ向けて、一歩一歩階段を降りているのが見て取れる。

●写真・絵画・マンガで見る「三光作戦」
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E4%B8%89%E5%85%89%E4%BD%9C%E6%88%A6

この絶望的状況を切り返すことができるのは、私たちの良識と、勇気と、そして連帯・協力・共同の精神である。私たちは、自分たちの身を守るため、家族や子どもたちを守るた
め、正気に戻って「立ち上がらなければならない」。原子力翼賛社会の状況の中にあって、誰かが正常に変えてくれるなどということはありえない。この原子力翼賛社会は、今のま
までは、行くところまで行って、やがて私たちを道連れにしながら滅び去るであろう。しかし、原発・核燃料施設過酷事故の後に残される放射能汚染地獄国家は、アジア太平洋戦争
後の敗戦国日本のように「復活」「復興」することはできないのだ。全国民が猛烈な放射能汚染の狭い国土にひしめき合い、恒常的な被曝(外部被曝・内部被曝)によって、急速に
か、あるいは緩慢にか、焼き殺されていく、そういう事態がもたらされる。安全に食べるものもなければ、安全に住む土地もない、そういう事態が、もう目前に迫っているのであ
る。

原発・原子力の推進をやめない安倍晋三一派、自民党、公明党、民主党などの原子力ゴロツキ政治家どもを支配権力の場から一掃しよう。本当の意味での政権交代を実現させ、霞が
関官僚地帯から、ロクでもない原子力翼賛官僚たちを追い払おう、私たちが生き残る道はそれしかない。甘い発想では、現在の危機は乗り越えられない。原子力ムラ・放射線ムラは
甘くない。私たちが断固とした態度をとらない限り、原発・核燃料施設は止まることはなく、被ばく矮小化も改められることはなく、そして原発・核事故の被害者が救済されること
もない。今のままでは、この国の先行きは、もう、そんなには長くはないのである。

(参考)ひだんれん
 http://hidanren.blogspot.jp/
(福島第1原発事故の多くの被害者が手と手を握り合い、肩を組んで、立ち上がりつつあります)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回以降、何回かにわたり、マスごみ報道その他の情報から「現存被曝「押し付け」状況」をシリーズで皆様にお届けしたいと思っています。「現存被曝「押し付け」状況」とは、
あの国際原子力マフィアである国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護に関する屁理屈の中にある「現存被曝状況」という言葉を皮肉ったものです。本日は、下記にある5
つの問題を取り上げたいと思います。

ところで、私から申し上げれば、「現存被曝状況」などという言葉が、そもそもおかしいのです。何故なら、この「現存被曝状況」は、原子力ムラ・放射線ムラの原発・原子力・核
推進のために、結果として創りだされてしまった「人災」としての状況であり、それは一般の人々に対する原子力災害とそれに伴う放射線被曝の押し付けに他ならないからです。し
かし、この「現存被曝状況」という言葉からは、そのことが全く見えずに、まるで被曝が「宿命」「運命」か「自然現象」であるかのごとき響きが伝わってきます。かような言葉自
体が、そもそも理不尽な放射線被曝を一般の人々に押し付け、受け入れさせる、巧みに仕組まれたウソ偽りの言語レトリックに他ならないと言えるでしょう。(*)

(*)国際放射線防護委員会(ICRP)が定義する「3つの被曝状況」
 「緊急被曝状況」「現存被曝状況」「計画被曝状況」の3つを定義し、それぞれで人間の被ばく限度をご都合主義的に変えています。しかし、人間を含む生物の体は、原発事故の
前と後とで、その放射線被曝耐性が異なるわけではありません。かような区分をして、被ばく限度をご都合主義的に変えることが、歪んだ被ばく防護政策そのものなのです。(詳し
くは下記サイトをご覧ください)

●「低線量内部被曝の危険を人々から覆い隠すICRP学説の起源」(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150501.pdf

(田中一郎コメント)
 上記のレポートは、国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護の考え方や、この組織が国際原子力マフィアとして、第二次世界大戦後、どのようなことをしてきたか=具体
的には、どのように放射能の危険性や被ばくリスクの矮小化を行ってきたががコンパクトに書かれています。特に「ICRP学説の特徴−「放射線防護の3原則」」という章題が付く
P4〜5にご注目ください。また、P2〜3には「ICRP学説は私たちの生活の隅々まで?配している」と題して、現状における日本の放射線防護政策のインチキ、出鱈目な状況が
コンパクトにまとめられています。

==================================
1.(別添PDFファイル)楢葉町健康管理委初会合(福島民報 2015.6.23)
 http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2015/06/blog-post_717.html
 http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150623_61049.html
 http://d.hatena.ne.jp/sfsm/20131127/p1

 記事の見出しは「内部被ばく・甲状腺検査、受検者が減少、楢葉町健康管理委 初会合」となっています。放射線の専門家や医師、精神保健福祉士ら15人が出席したとあります。楢
葉町のHPを見てみましたが、この委員会に関するサイトは見つけられませんでした。ですので、委員がどんなメンバーなのかもわかりません。福島民報記事によれば、「検査の必
要性を訴えるとともに、結果をよりきめ細やかに説明してはどうか」という意見が寄せられ、また、「立場によって異なる放射線への不安を理解し、複数の手法で解消できるよう考
えたい」と、委員長に就任した大平哲也福島県立医科大学疫学講座主任教授が発言しています。

 しかし、政府の口車に乗り、町民を一刻も早く元の町に帰還させたい楢葉町の基本姿勢をかんがみた場合、この委員会が、はたしてまともに機能するのかどうかは怪しいところが
ある。その審議内容や情報公開について、厳しいチェックが必要だ。町は、そもそも、放射線被曝の危険性をいの一番に考え、町民の命と健康を最優先する方針で事に臨む必要があ
る。間違っても、この委員会が甘い放射線被曝に対する見解を町民に披露し、いわば町民をだますような形でその帰還を促すようなことは絶対に許されないことだということを、町
長以下、町役場の方々には、しっかりとご認識願いたい。(「シーベルト」単位による被ばく評価のインチキ性については下記をご覧ください)

(関連)楢葉町HP
 http://www.town.naraha.lg.jp/

(関連)広報 ならは
 http://www.town.naraha.lg.jp/kouhou/index.php

(参考)(増補版) 放射線被ばく評価の単位 「シーベルト」 への疑問 いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html

2.(別添PDFファイル)福島の食 発信したい(朝日 2015.6.25)
 http://www.asahi.com/articles/DA3S11824418.html

 ついに朝日新聞も「フクシマ・エートス」の真似事を始めるようだ。典型的な「寄り添い」自賛記事をこれからシリーズで載せるという。「いま、子どもたちは」などと表題に書
いて、子どもたちを「ダシ」に使って放射線や被ばくの危険性の印象を緩和させる、いつもの卑劣で人間性を疑いたくなるやり方だ。「こうふく通信」などという副題もまた、「フ
クシマ・エートス」さながらの、身の毛もよだつ虚飾の表現ではないか。朝日新聞の似非ヒューマニズムの正体丸出しの記事と言わざるを得ない。

 「福島の食 発信したい」などと書いているが、福島県産の食品の安全性を世に向かって発信したいのなら、真っ先にやらなければならないことは、飲食品の放射能検査体制の充実
ではないのか。何度も申し上げるが、科学的実証的根拠の乏しい厚生労働省の残留放射能規制値(一般食品は100ベクレル/kg)では、安全も安心もあり得ないし、また、わずか
ばかりの種類の、これまたわずかばかりのサンプルの放射性セシウムだけを検査・調査したところで、福島県産の飲食品の放射能汚染状況=安全性は、全く分からない。しかし、民
間や市民団体などが測定している飲食品や農地土壌の放射性セシウム汚染は無視できないほど危険なものであるし、放射性ストロンチウムやトリチウムなどのベータ核種について
は、調査・検査しようともしていないではないか。それで、何が「風評被害」か。常識的な一般消費者・国民が、福島県をはじめ、広く東日本産の食べ物を避けて通るのは、こんな
状態だったら当然のことである。「風評被害」でもなんでもない。放射能汚染を綿密・詳細に調査・検査し、無用の放射線被曝から住民や消費者を守るべき行政の怠慢と歪んだ考え
方による「実被害」そのものである。

 かような記事は、益々、放射能汚染とそれに伴う放射線被曝の危険性を覆い隠し、かつ、こうした汚染や被ばくをもたらした加害者・東京電力や事故責任者・国の責任とそのなす
べき償いを、見えにくく、あいまいなものにするだけの効果しかない。しかも「ダシ」に使われる子どもたちには、必要な放射能・放射線への警戒も教えられず、これからの人生を
危険な状態にさらしてしまう効果をもたらす、とんでもない「さかさま」教育であることも重大視しなければいけない。

 ちょうどアジア太平洋戦争前の軍事翼賛国家・日本が、子どもたちに鬼畜米英を憎み、やっつけるための訓練を施し、まだ物事の全体が理解できていない「卵」の状態の子どもた
ちの頭の中に戦争相手国の全面否定をインプリンティングしたように、今の日本は、国を挙げて、福島第1原発事故による放射能や被ばくの危険性を「風評被害」だとウソ偽りの説明
で子どもたちを洗脳し、安全神話・安心神話のために子どもたちの命と健康を危険にさらしているのである。この国は、まさに心のいやしい人間の集団・ひとでなしの集まりと化し
ている。

(下記はいわき市の市民団体による放射能汚染の測定結果である。ベータ核種の放射性ストロンチウムやトリチウムが測定されているので要注目だ。こうして市民団体でさえもが、
放射性ストロンチウムやトリチウムなどのベータ核種を測定しているというのに、国や自治体などの行政は、何をしているのか(国や自治体などは、福島第1原発事故直後から、
ベータ核種の検査については手間暇・時間・コストがかかる、だから検査体制が取れない、などとエクスキューズし、その検査・調査を放棄し続けている。今もそのいい加減な態度
は変わっていない))

(関連)4月・5月の放射能測定結果 98件(NPO法人 いわき放射能市民測定室 たらちね)
 http://www.iwakisokuteishitu.com/pdf/weekly_data.pdf

(参考)NPO法人 いわき放射能市民測定室 たらちね
 http://www.iwakisokuteishitu.com/

3.福島県が甲状腺治療費を支援する「900名」の考え方とは  原発事故  OSHIDORI Mako&Ken Portal - おしどりポータルサイト
 http://oshidori-makoken.com/?p=1176

(おしどりマコさんの力作レポートです:田中一郎)

4.(別添PDFファイル)丹羽太貫氏が放射線影響研究所(RERF)の理事長に就任(福島民報 2015.6.23)
  http://togetter.com/li/838980

 長崎大学名誉教授の長瀧重信と並ぶ日本の放射線ムラの大親分・丹羽太貫氏が、あの原爆傷害調査委員会(ABCC)の生まれ変わり=広島の放射線影響研究所(RERF)の理
事長に就任したようである。この研究所は、今でも原爆被爆者の貴重なデータを隠し持っていて公表せず、内部被曝の過小評価をはじめ、放射線被曝の健康影響や遺伝的障害につい
て、政治色の強い、おかしな見解発表を繰り返している。国際放射線防護委員会(ICRP)などの国際原子力マフィアたちの偽りの「放射線防護」対策の情報源とも言われてお
り、そのトップに放射線ムラの丹羽太貫氏が就任したのは、想定の範囲内と言えるだろう。私たちは、放射線ムラの学者や研究所が発表することに対しては、常に「眉に唾をつけ
て」見聞きする訓練をしておく必要がある。日本における被ばく虚偽情報発信元のトップバッターである、この放射線影響研究所(RERF)については、これからも要注意、かつ
要注目である。

 ところで、驚くべきことに、下記の同研究所・評議員会の議事録を見ると、あの東大の早野龍五氏(東京大学大学院教授)が放射線影響研究所(RERF)の評議員に就任してい
ることがわかる。早野龍五氏については、何かと親放射線ムラの態度振る舞いが問題視されてきたが、これで同氏が放射線ムラの一員であることははっきりしたというべきだろう。
また、著名人・佐々木康人氏(元国際放射線防護委員会(ICRP)委員、現在は、特定医療法人沖縄徳州会、湘南鎌倉総合病院附属 臨床研究センター長)も、だいぶ前に放射線影
響研究所(RERF)の評議員に就任していたようだ。類は友を呼ぶ。

(関連)放射線影響研究所(RERF) 評議員会
 http://www.rerf.or.jp/news/pdf/5bocj.pdf#4

(参考)ウィキペディア 放射線影響研究所(RERF) 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80

(参考)放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで-中川保雄/著 本・コミック : オンライン書店e-hon
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032660915&Action_id=121&Sza_id=C0

(田中一郎コメント)
 上記レポート(「低線量内部被曝の危険を人々から覆い隠すICRP学説の起源」(広島2人デモ))では物足りない、もっと詳しく知りたいという方のための必読書です。第二
次世界大戦後の世界の放射線防護政策の歴史が書かれています。その出発点は、みなさまご存じの広島・長崎の原爆被害と、日米合作の「原爆傷害調査委員会(ABCC)」による
被ばくの危険性無視軽視・内部被曝矮小化でした。お読みになれば、あっと驚くようなことが、次々に出てきます。国際放射線防護委員会(ICRP)や「国連科学委員会(UNS
CEAR)」など、いわゆる国際原子力マフィアといわれる国際組織が、原子力を推進するために放射能や被ばくの危険性を如何にごまかしてきたかが一目瞭然となります。

5.自主避難者支援 骨抜き、公営住宅入居 国「抽選で」 福島原発事故(毎日 2015.6.24)
 http://newschina.jchere.com/newsdetail-id-6458189.htm

 先般お送りした「子ども脱被ばく裁判」 第1回公判(6/23:福島地裁)の報告メールにも入れておきましたが、再度改めて、下記にご紹介します。毎日新聞の日野行介記者が
取材・執筆している、なかなかいい記事です。政府・復興庁の福島第1原発事故被害者(避難指示区域外からの避難者=いわゆる「自主避難者」)に対する対応姿勢がよく現れてい
ます。「施策のQ&A(質疑応答事例)集を自治体に配布」とありますが、それがなんと「非公開」とされたというのですから驚きです。また、災害救援住宅の責任官庁である国交省
は「どういう方法を取るかは最終的には自治体の判断」などとして、自らの行政責任を自治体に押し付けています。まさに「現存被曝「押し付け」状況」そのものです。

 原発事故後に、こうした被害者の分断と差別を行って、賠償・補償費用や被害者の再建支援のための費用を圧縮し、それによって、放射能汚染による避難・疎開・移住をする住民
の絶対数を大きく抑え込むことは、事故直後から日本政府の最優先事項とされていました。福島県庁だけが問題であるかのごとき発言を国交省の人間がしていますが、とんでもない
ことで、諸悪の根源は日本政府=永田町政治家や霞ヶ関官僚たちにあるのです。

 だからこそ、なんとか区域、なんとか地点、などというわけのわからない官僚用語で、避難・疎開・移住すべき地域が狭い範囲内で決められ、しかもその避難指示区域が、いくつ
もの種類に分割されて指定されました。放射能は大変な量で放出されて広範囲にわたって(県境を越えて)環境汚染をもたらしたのに、被害者を守るべき避難・疎開・移住の指示も
なければ、事故後の賠償・補償・再建支援もないまま被害者を踏みつぶす、そういう重大な人権侵害の国家的犯罪行為が、原子力ムラ・放射線ムラの主導で行われているのです。

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)会議録によると、復興庁の担当者は「基本は福島への帰還」とした上で、支援法と基本方針の案を説明し、入居円滑化施策について自治体の質問に答えた。

埼玉県などが「みなし仮設」の提供終了後に公営住宅入居を望む自主避難者への対応を尋ねると、国交省の担当者は「『特定入居』(抽選のない入居)ではなく通常の募集で対応して
ほしい」と答えた。また、施策に対する避難者のニーズを問われた担当者は、「どのくらいあるかは不明」と答え、避難者の意向調査に基づかない施策であることを示唆した。

公営住宅への応募資格は条例で元々の住民に限定している自治体が多く、その場合、他の自治体から応募はできない。このため条例改正の必要性を尋ねる質問も出たが、担当者は
「改正してほしいとは考えていない。解釈・運用で対応してほしい」と回答した。

その後の14年6月、国交省は施策のQ&A(質疑応答事例)集を自治体に配布。抽選のない「特定入居が可能になる事由」を厳格に規定した。Q&Aは非公表で、情報公開で入手した
が、公表文書では特定入居に一切触れていない。

施策は14年10月に運用が始まり、復興庁によると40の都道府県・政令市で受け付けているが、周知不徹底などから応募書類の発行は50件のみ。国交省の担当者は「特定入居を認めら
れている強制避難者と同じ扱いにはできない。どういう方法を取るかは最終的には自治体の判断」と話している。

(中略)東京電力福島第1原発事故による自主避難者の公営住宅への応募をしやすくする「公営住宅の入居円滑化」施策を巡り、「骨抜き」の実態が発覚した。発案に関わった国の担
当者らは「苦肉の策だった」と口をそろえ、その言葉通り、施策の運用から8カ月が過ぎてもほとんど知られておらず、必要な書類の発行はわずか50件。避難者を受け入れたい自治体
にとっては逆に施策が足かせになっており、施策の体をなしていないのが実情だ。

関係者によると、この施策は復興庁の担当者が2013年初めに発案し、公営住宅法を所管する国土交通省が制度設計した。民主党政権時に成立した「子ども・被災者生活支援法」に基
づき、公営住宅法で規定されている入居要件を緩和する内容。しかし、自主避難者が公営住宅への入居を希望しても、抽選がない「特定入居」を原則認めなかったため、結局は、抽
選で当たらなければ入居できない。

(中略)国交省の当時の幹部も「自主避難者は微妙な存在。完璧な制度を作れば自主避難を奨励することになりかねず、人口流出を恐れる福島県にも配慮した。と明かし「骨抜き」
にしたことを事実上認めた。

(中略)、福島市から東京都郊外の都営住宅に自主避難する女性(33)は「結局はここを追い出したいだけではないか」と不信感をにじませる。仮に応募して当選しても今の場所は退
去しなければならず、家賃もかかる。そもそも都営住宅の倍率は高く、当選するかも分からない。隣県の多くは条例で元々の住民に応募資格を限っているため、応募すらできない所
もある。女性は、4人いる子供の環境を変える転校も避けたい。福島県は今後、みなし仮設の代替策を別途検討するとしているが「一方的に打ち切るのだから期待なんかできない。た
だひたすら困っている」とうつむいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
草々

★ 味岡修 さんから:
経産省テントひろば1381日商業用原発停止647日
テント日誌6月25日(木)

<前略>
テント裁判・東京高裁控訴審第一回公判を傍聴して

第一回公判は証人尋問と聞いたときには、問いただされるようなイメージを抱きましたが、検察側の質問は90分のうちそれぞれ最後の10分ほどで、亀屋幸子さんは河合弁護士との、
黒田節子さんは大口弁護士との穏やかな質疑応答でした。いつもと変わらず落ち着いた声で、はっきりと話す二人。その口から、安住の地を奪われ転々とせざるを得なかった過酷な
状況や、放射能について知らされないことへの恐怖、孤独感、そして心のよりどころとなったテントとの出会いが語られていく間、私は裁判長の顔をじっと見ていました。でも感情
を見せない訓練を積んでいるのでしょう、その心の動きを読み取ることはできませんでした。

2人は最後に、もうこんな状況を生み出してはならない、原発の再稼働は絶対にやめてほしい、 再稼働しないことが明らかになれば私たちはテントを撤去する、と切々と訴えまし
た。原発震災の被災者、しかも女性2人を尋問することで、方程式を解くように 裁判所が、テントを「占有」しているのは決して二人の男性ではないことを理解してくれればよいの
にと思いました。結論を導くための複雑な道程、隔靴掻痒の感もある、でもこれが法廷闘争というものでしょう。ここで、裁判長を、裁判官の心を、動かさないことには勝てないわ
けです!

短い時間でしたが、立場の違う人間に話を分かってもらう、相手の心に届く言葉で話す、という事の大変さを改めて感じました。私は心の中で公判前のミニ集会でのテーマを反芻し
ていました。 都合の悪いこと、忘れたいことをなかったことにしてはならない、なかったことにさせてはならない。しっかりと現実に向き合っていこう。

その言葉を、司法の場になんとか届けられるといい…裁判官は世論の動きに敏感ともききました。諦めずにいいつづけるほかありません。
また裁判の応援に行きたいと思います。(阿部めぐみ)


裁かれているのは日本国の司法である。

6・19東京高裁控訴審傍聴記

6月19日、東京高裁第24民事部の「土地明渡請求、参加申出控訴事件 平成27年 第1309号」が102号法廷にておこなわれた。これすなわち、テント裁判控訴審第1回口頭弁論であ
る。私は幸運にも傍聴券を入手することができた。テント側の主張はブログ読者には周知のことでもあり、証人尋問の推移は、詳しいリポートに委ねるとして、ここでは、現場に立
ち会った一傍聴者の目線で感想を述べさせていただきたい。

第1回公判に先だって、16日に、7月21日、9月18日の公判日程が通知されていた。第1回即結審ではなく、審議をする態度を示した高裁側の姿勢に少し希望をもって入廷した。もち
ろん、最悪の事態は避けられたに過ぎないのではあるが。第24民事部は、高橋伸裁判長以下、渡邉和義、前沢達朗、国分隆文の三名の裁判官。通常は717法廷だが、この裁判は大きな
102号法廷で午後はこの法廷にあててある。また、19日の傍聴券配布はテント裁判のみである。

裁判官の真正面、傍聴席から向かって左にテント側(控訴人)、右に国側(被控訴人)が居並んでいる。私は裁判官と国側の人員の様子を観察したかったので、中央通路際の後から
2列目の席についた。

公判では、テント側代理人による亀屋幸子さん黒田節子さんの証人尋問が、途中、裁判官や被控訴人側代理人によって遮られることなく、時間をかけておこなわれた。それぞれ約90
分かけて、亀屋さん、黒田さんが被災者の代表として、気力を振り絞って、心の底から、文字通り渾身で訴える後ろ姿を、私たち傍聴者は固唾を呑んで見つめ、時の経つのを忘れて
いた。お二人の証言をとおして、私は「経産省前テント広場」の設営の原因と正当性をあらためて認識し、臍が据わる思いであった。

亀屋さん(主尋問は控訴人側の河合弁護士)は、被災したその時からテントに関わるまでの経緯を克明に語られた。原発事故はその人のモノとコトのすべてを破壊したのみならず、
もう二度と回復できない、文字通りの喪失に突き落としている。真っ正直「せいいっぱい」に訴える亀屋さんは、「苦しみ」そのものであるとともに、その苦しみを引き受け、さら
に前向きに生きようとする人間の尊厳を体現している。亀屋さんは「ちゃんと責任をとってくださいよ!」と訴える。全てを失ってなお、被災者が生きてゆくために、責任の追求は
必要不可欠の手続きだ。原発を廃止しなければ未来はない。同じ間違いを犯すことは、われわれ全ての終末に他ならない。

黒田さんへの尋問(大口弁護士)では、「原発は要らない・フクシマの女たちの会」の発足から第二テント設営の経緯が説明され、それが“女たち”であったことの必然性が了解さ
れた。裁判上のカンどころとしては、「原発は要らない・フクシマの女たちの会」は第二テントの基軸であり、かつ、テント広場に集う自発的グループの“一つ”であって、すべて
ではないことが示された。第一テントも第二テントも、脱原発を目ざす諸グループ、個々人それぞれが、自発性に基づきながら緩やかに寄り合うことで、「テント広場」としての運
営が保たれている。自発的に集っている「場」であって、「組織」ではないのだ。

黒田さん曰わく「原発は男社会の一里塚」。「福島の女たち」を、テントに集う女の一人一人を突き動かしている「何かしなくては」という想いは、男社会に対する怒りの発露でも
ある。しかるに、国側はテントの女たちを等閑視している。「男リーダーに指揮されて立ち働いている女」、哀れで無力な被害女性たち、という女性蔑視の構図にあてはめて平然と
している。311ははからずも、「女おしだし」(黒田さんの証言)を促した。今は日本の女性史の画期である。控訴審は女たちの発言を以て開幕した。控訴審は国側および地裁判決に
よる女性蔑視を弾劾でもあるのだ。

そして黒田さんは、「フクシマの現実、悲惨を直視することなくしては何も始まらない!」と力説された。これこそ福島の“女たち”が、第二テントの“女たち”が、そしてテント
広場の人々が抱く共通認識であろう。冷静沈着で理路整然と語る黒田さんの言葉は、身体に愼怒と悲しみのマグマを圧して析出されている。そう感じた。電気を断たれた避難所のト
イレの有様を述べかけて、黒田さんの言葉がつまった。法廷全体の音が消えた。いきなり真空と化したようなあの光景を、私は忘れないだろう。

さて、被控訴人席には12人いるように見えた。モノモノしいのは頭数だけで、いかにも軽輩の集まりという感じである。控訴審を迎え撃つ国側代理人というよりは、就職セミナーの
ディベート研修に集うインストラクターと受講生という方が似合っている。経産省やら文科省やら環境省やらの記者会見や市民との面談に応対役=はぐらかし役で使われている役人
もこんな感じだ。まずこの陣容に、控訴審に対する国側の了見が透けて見える。

亀屋さん黒田さんの証言は、誰もが真剣に聞かずにはいられないはずだが、控訴側のペースに呑まれてはならじというわけで、何かシッポを掴めないかと、表面は事も無げに、言葉
尻に神経を尖らせて聞き耳をたてているのは直接の担当者。その他大勢は厳めしさの演出要員、と見えた。彼らはズラっと2列に居並んで座り、前列奥から二人目のいかにもリラッ
クスした様子の男がチームリーダーっぽい。はたして、亀屋さんに反対尋問したのはこの男(川村某)であった。手前から二番目は神経質そうに書類のチェックに没頭している。彼
は黒田さんの時に、リラックス男と席替えして、反対尋問した(山田某)。後列には大きめの男が大きな顔を突き出して、終始身じろぎもせずジーっと控訴人側を見つめている。異
様な感じが注意を引く。目ヂカラで圧力を送っているつもりだろうか。後列の女は亀屋さんの時はずっと下を向いていて、頭しか見えなかったが、黒田さんの時は顔をあげて聞いて
いた。なんだか薄笑いを浮かべているように見える。国側の余裕を演じているのか?大方は、争点に関係無いが聞いています、というふうで、中には真面目に聞いているように見え
る人もいた。

小人といえども勉強のできるお利口な人たちのはずだが、反対尋問はお粗末だった。証人から淵上・正清が仕切る組織だとこじつけられる言質をとる、その一点張りの尋問だ。「相
談する」「頼りに思う」という言葉を引き出し、それを「指揮に従う」という意味に誘い込もうと、無能無策に四苦八苦する様子は滑稽であった。健全なコミュニテイならば、長老
を尊重し、その経験を頼りするものだ。落語も知らんのか?傍聴席では、亀屋さんへの反対尋問に対しては、その姑息さに侮蔑の声を発した人が裁判長に窘められた。黒田さんへの
反対尋問に対しては、そのあまりのアホらしさに失笑が沸いた。

一方、裁判長は誠意をもって証人に対峙しているように感じた。向かって右側の裁判官もまっすぐ向き合っているように見えた。左側の裁判官はたえず左手で顎をさすり、首をかし
げたりしながら聞いていた。注意深げ、ではある。この渡邉和義裁判官が亀屋さんに尋問した。渡邉裁判官は、亀屋さんに親類縁者の動向を細々と尋問し、親類縁者のうち福島県内
で避難生活を送っている人々も少なくない事を確認した。思うに、渡邉裁判官の質問は、亀屋さんをレア・ケースとし、テント設営の必然性を減却する意図があるのではないか。亀
屋さんは双葉で築きあげてきた人と人との繋がりこそ、最も大きな喪失だと訴えている。となると、福島に戻れば親類縁者と繋がれて、テントに頼らずともよいではないか?という
ふうにもってゆく糸口にはなるだろう。もちろんフクシマの現実を無視しての話だが、渡邉裁判長の質問はなかなかにクセモノだ。油断大敵である。渡邉裁判官の亀屋さんに対する
口ぶりは、まるで大人が幼児に質問しているようであった。普段からこういうしゃべり方の人なのだろうか?だとしても公式の場に相応しくない。証人に対して無礼である。ものす
ごく気色悪かった事を、付け加えておく。

控訴審が実現し、即日結審ではなく三回の開廷が決まった時点で、テント裁判は姑息な<スラップ訴訟>の次元を超え出たと思う。第一回の公判は、国側が拒否してきた「テント設
営の原因と正当化する事情」と、国側が特定しようとする男リーダー二人ではなく、第二テントに集う“女たち”の証人尋問を取り上げられた。ここにすでに、高裁の地裁とは異な
るスタンスを見てとるのは甘いだろうか? 地裁判決直前に提出された内藤光博氏の意見書は、経産省前テントの設営は、憲法の保障する「表現の自由」であると主張している。国
側の意図するありきたりの不動産や物品の帰属や使用料といった民事裁判の次元(借金、不渡り、破産といった揉め事)でありえないばかりか、事は憲政にかかわる大問題なのであ
る。しかるに、国側は地裁の時とまったく同じ論法で押し切れると思っているのか?あるいはもしや敗訴と観念したのか?まさかそうではあるまいが。

内田氏の控訴審での証言は見送られてしまったが、裁判所側が「意見書等の書証で見解を明らかとすれば足りる」としたということは、理解したということになる。それは希望的観
測としても、問題の存在は知っているわけで、避けて通るにもせよ、すでに裁判官は鼎の軽重を問われている。

争点を低次元に貶め、小役人に担当させて、裁判所=司法を道具(おもちゃ)に使う国=行政に対し、東京高裁裁判所はどのように応じるか?試されているのは裁判官である。〓野
伸裁判長に申し上げたい。あなたに割り当てられたこの法廷を姑息にするも高邁にするも、あなた自身の采配にかかっている。あなたの判決を毎度毎度のケチな判例にするも、憲政
史上に残る指針にするも、あなたの見識如何である。真に裁かれているのは、司法なのだ。

最後に、印象的だった速記者について付記したい。速記は女性二人が、前・中・後3交替であたっていた。前・後を担当した速記者(女性)は私にはとても印象的だった。集中して
聞き取るのが仕事とはいえ、それ以上の真剣さと、共感がにじみ出ているように見えた。証人尋問は、その重みを受けとめた人によってしっかり記録されただろう。裁判記録を通じ
て、テント広場の事跡は消せない歴史となる。国側のいいがかり<スラップ訴訟>を受けての、前途多難な裁判だが、今後いかなる判決が出ようともこの裁判は意義がある(森瑞
枝)

★ 田場祥子 さんから:
琉球新報が追悼式を全録画しています。
https://www.youtube.com/watch?v=pxcGEepLdmg

 −−−−−集会等のお知らせ−−−−−−

● 梅田隆亮さん原発労災裁判 支える会 ●
  ☆ 「ニュースレター第12号」
(その1) http://tinyurl.com/pk767l8
(その2) http://tinyurl.com/p6qe8kr

 ☆ 提訴3周年記念集会
 【日時】7月4日(土)開場13:30 開演14:00 
 【場所】福岡市中央区大名2−4−36 
     日本キリスト教団 福岡中部教会
(集会案内その1) http://tinyurl.com/ostqya8
(その2) http://tinyurl.com/ntxnvc8

● ドキュメンタリー「日本と原発」の上映会 ●
    <日時、場所> 案内
http://tinyurl.com/oxorrcc

●<私のフェイスブック>●
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004132171448

●「さよなら原発!福岡&ひろば」ホームページ●
http://sayonaragenpatu.jimdo.com/

●原発いらない!九州実行委員会ホームページ●
http://bye-nukes.com

●「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)●
   第13回裁判判 7月10日(金) 佐賀地裁
         原告総数 原告総数 9415名 (6/24日現在)
  ホームページ http://no-genpatsu.main.jp/index.html

●玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会●
        MOX控訴審 第1回口頭弁論
     9月7日(月)16時〜福岡高等裁判所 501号法廷
     ホームページ http://saga-genkai.jimdo.com/

○−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−○
         ★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆             
     午前10時から午後4時。(土・日曜・休日は閉設) 
      ♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
         場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
    地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
        ★☆ (ひろば・テント080-6420-6211青柳) ☆★
          <facebook、twitter、ブログ等で拡散よろしく>

************************
〒812-0041
福岡市博多区吉塚5-7-23
      青柳 行信
電話:080-6420-6211
y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
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青柳  y-aoyagi at r8.dion.ne.jp


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