小野昌弘を読むのは時間の無駄Re: [CML 038007] いまのデマと陰謀論の跋扈する社会を誰がつくったか? ――常岡浩介さんと住友陽文さんのツイッターに見る2本の陰謀論論争の風景を概観する

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 6月 21日 (日) 08:06:28 JST


檜原転石です。

東本さん、こんちは。

常岡浩介については後にして、まだ懲りずに小野昌弘ですか?


On 2015/06/20 23:01, higashimoto takashi wrote:
> 昨日のエントリで私は小野昌弘さん(イギリス在住の免疫学者・医師)の以下の
> 言葉をご紹介しました。
> 
>      「ここで私は放射線被曝の影響を全般に否定するものではない。しか
> し、私の科学者としての知性を駆使して現実をみた
>      とき、放射線被曝についてのデマが横行して、それが民主政治を麻痺
> させている暗闇を目にする。その暗闇を目にして、
>      科学者としてこれを告発しないことは、もはや許されない段階に来て
> いると思うからこそ、私はこの文章を書いている。」
>      (小野昌弘(イギリス在住の免疫学者・医師)「放射能恐怖という民
> 主政治の毒(6)科学者の一分(前編)」)
>      http://bylines.news.yahoo.co.jp/onomasahiro/20150118-00042337/

医者である小野昌弘の発言──「ここで私は放射線被曝の影響を全般に否定するも
のではない。」に貴方はどうして耐えられるのでしょうか?この発言だけで、
「こりゃあ駄目!」というレベルなのです。

私は小野昌弘はバンダジェフスキーと正反対の医学科学者だと言いましたが、再
度、バンダジェフスキーの言葉を引用します。

ユーリー・バンダジェフスキー──「残念ながら、この問題に関しての現代社会の
姿勢は、いくら良く見ても、無関心である。私達は、このために、人命という形
の非常に高い代償を払うのである。知的な無知というのは、悲劇に繋がる。大部
分の責任は医学科学者にある。既に入手していたデータを使って人々に情報を与
えようとしなかったばかりではなく、放射性核種の取り込みによる体内での有害
な変化を研究もしなかった。」

また「放射線被曝についてのデマ」についてですが、科学ネタでは桁を一桁間違
えば、簡単にデマになってしまいます。私も、原発ネタから遠ざかれば、知識は
あやふやになり、確信を持って書ける自信はありません。よってネット社会では
当然、科学デマは行き交います。しかしチェルノブイリ事故の犠牲者が100万
人はデマとはほど遠い話です。これでも控えめ過ぎる数字でしょう。人間の多く
が放射性物質が原因で死んでいるが、科学者の多くがそれを見逃しているに過ぎ
ないのでしょう。よって「放射性セシウムと心臓」について研究したバンダジェ
フスキーが傑出しているのです。

岩瀬博太郎の記事も紹介しましたが、彼の著作(『死体は今日も泣いている』)
に【厚生労働省の「死因統計」は不正確?】という項目あり、死亡欄のほとんど
が心不全で統計がおかしいという法医学者の指摘以後、厚労省は「心不全と書く
ことを控えるよう」と通達。そこで脳内出血と書く医師が増え、1994年頃、
死因統計で脳卒中が心臓病を逆転するという事態が・・・。また2011年には肺
炎が脳卒中を抜いて3位に。まあがんが原因でも最後に肺炎で死ねば、死因が肺
炎と書かれるわけです。

で、これからは放射性物質が原因のがんや心臓病などで死んでも、死因が肺炎と
書かれれば、核・原発マフィアは大喜びとなるわけです。


ちなみに、異状死体の解剖率はスウェーデンで89%、日本は11%。日本は死
因がもともといい加減に判断されてるという国であることもお忘れなく。

岩瀬博太郎が厚労省の役人に尋ねました─「日本では、死因の正確さを調べてい
る機関があるのですか?」、役人曰く──「ありません」。


また小野昌弘が“こいつは駄目だ!“とすぐ分かるデタラメ記事を再度引用してお
きます。人間の時間は無限ではありませんから、この種の人物の記事を読んでも
時間の無駄でしかないでしょう。

▼放射能恐怖という民主政治の毒(13): 福島原発公有化論(1)権威の崩壊と幻想
 小野昌弘 | イギリス在住の免疫学者・医師
2015年4月2日 3時5分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/onomasahiro/20150402-00044419/

・・・

反原発運動の欺瞞

しかし残念ながら、この無能で怠慢な組織に対する本当の意味での批判は巻き起
こらなかった。反原発運動もまた、原発管理に失敗した行政や東電と同じくらい
怠慢で無能であったといえよう。要人を原発推進vs反原発の敵味方に色分けする
作業にかまけ、真実や公正さよりも味方陣営の都合を優先し、その時々の政権の
首相をあげつらったり上っ面の批判をするだけで、結局のところ「善政」を期待
し、「悪政」に反発するだけの反発運動に終始した。こうして反原発運動は消費
者の苦情=庇護民の文句に堕落したのである (3)。


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