[CML 038002] 護憲円卓会議:事務局通信12号を送ります

佐藤三郎 minami2satou at kxa.biglobe.ne.jp
2015年 6月 20日 (土) 13:50:17 JST


ご支援戴いている皆様、ML参加の皆様

✸護憲円卓会議:事務局通信12号を送ります。今回は、6月7日(日)松尾 匡さん(立命館大学経済学部教授)を招いての学習会の報告が中心です。国会での安倍政権の不遜きわまりない姿を見せつけられる毎日で歯ぎしりする思いですが、国会の絶対多数の現状を切り崩さない限り、彼らは態度を変えないの明白です。6/7の松尾提言、6/13の小沢インタビューに共感と灯りを見付けたいと思います。この様な声が拡がりますよう、この報告にもお目通し下さい。
✸添付文書の方が読みやすいと思いますが、削除される例が多くありますので、添付と本文挿入と二重にお送りします。 加えて、メール自体を重複して受けとられる方もおありと思いますが、どうぞご容赦ください。
  佐藤 三郎(護憲円卓会議ひょうご 世話人代表 minami2satou at kxa.biglobe.ne.jp T/F078-733-3560)

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護憲円卓会議ひょうご 事務局通信  2015・6・18 報告者 佐藤 三郎 

■「安倍暴走にどう対抗するか‼“選挙共闘”学習会 
   来夏参院選「1/3拒否権」確保の為に     【報告】

6月7日(日)  13時30分~16時30分 兵庫勤労市民センター第3会議室  
講師:松尾 匡さん(立命館大学経済学部教授)  「社共連携は無理」 「選挙もどうせダメ」 「アベノミクス破綻に最後の希望を」 と落ち込む人に是非聞いてほしい。 『新しい左翼入門』―相克の運動史は超えられるか、なぜ理想は対立するのか(2012講談社現代新書)、 『ケインズの逆襲 ハイエクの慧眼』―「リスク・決定・責任」一致の新時代へ、巨人たちは経済政策の混迷を解く鍵をすでに知っていた2014(PHP新書)他著作多数。 参加費500円 <松尾URL http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__121222.html 開いて下さい>
          
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 6月7日(日)、兵庫勤労市民センターで開催された学習会に松尾 匡さん(立命館大学経済学部教授)を迎え、講演Part:Ⅰでは「私の危機感~安倍を甘く見てはいけない」、Part:Ⅱでは,「参議院共同名簿方式をどう活用するか」の話を聞きました。講演レジメとして配られた48枚ものパワーポイントの画像には、キーワード・解説・グラフ・写真等が読みやすく盛り込まれており、後で読み直しながら講演内容を反芻することが出来ました。
 安倍暴走の問題点や危険性の指摘は具体的且つ刺激的であり、これまで耳にする機会が少なかった幾つもの事柄について、心の中で思案しています。 多くの講演会で抱く「問題点はよくわかった。ではどうすればよいのか」との疑問については、「それは各自で考えて!」と言われているように感じることがよくあります。 今回の学習会では「どうすればよいか」について講師なりの考えが提示されており、それらをどう生かすかは「私たちにバトンが渡された」と思いました。
 
講演Part:Ⅰ 「私の危機感~安倍を甘く見てはいけない」
 
安倍総理の最終目的は、改憲を成し遂げ、戦後民主主義体制に替わる新体制を樹立した指導者として、歴史に名を残すことだと思います。そのためには、公明党 に依存しない自民単独3分の2議席が両院で必要です。集団自衛権も今のままでは使いにくいので、公明党抜きの絶対安定多数は欲しいところだろうと思います。
 そのための天王山が、2016年7月の参議院選挙だと思います。これを同日選挙にして、衆参両院の3分の2を制覇することが大目標になっているものと思われます。

 そのためには、2016年7月ごろに景気の絶好調になるようにもっていかなければなりません。ところが消費税引き上げの当初、2015年10月に10%に引上げることになっており、引き上げの悪影響による景気後退が一番深刻なときに、選挙にぶつかることになります。 したがって、当初予定通りの消費税再引き上げは、最初からあり得ないスケジュールだったと言えます。再引き上げは予定される同日選挙よりあとに延期するのが正解ということになります。
 実際、消費税再引き上げは2017年4月に延期されましたが、これは、東京オリンピックの特需がそろそろ始まってくる時期だと思われ、その分実害がマイ ルドになることが期待されます。また、再引き上げをこの時期にもってくると、天王山の2016年7月頃は9ヶ月前なので、大型の設備投資や住宅建設の駆け込み需要が発生しはじめて景気を引っ張ると見られ、安倍さんの選挙にとっては好都合です。

  さて、そうすると、2014年終盤のこの時期に、再引き上げを延期する決定を必ずしなければならない運びになります。しかしそこで立ちふさがるのが、強大な財務省と自民党内の増税派です。 だからまず、引き上げ延期の口実が必要です。
 2014/4の消費税引上げの悪影響は、すでに当初からいくつかの数字で確信でき、夏にはデータ上はっきりと見て取ることができるようになりました。今から思うと、これは、わざと手をこまねいていたのですね!再引き上げ延期の口実のために、安倍さんは「悪い数字」を必要としたわけです。 だから、景気拡大がもたつき出したのを見てもわざと手を打たなかったと解釈できます。 さらに、それでも延期に抵抗する勢力があるから、解散で黙らせると!
 日銀は10月31日になってやっと追加緩和を決めましたが、うがった見方をすれば、これも安倍さんのスケジュールの一環ではなかったかと疑っています。すなわち、15年4月に統一地方選挙がありますが、これを念頭においているのではないかと。金融緩和は約半年のラグをおいて実体経済に効きはじめますので、10月の追加緩和の場合、ちょうど統一地方選挙のころがその時期にあたります。 ~ 以上を図にまとめると次のようになります。

 さてそうすると、安倍さんは「ラージT」(目標時点)から後ろ向きに計画を解いて、合理的に最適戦略を導いていて、今のところほぼ思い通りにそれが進んでいると言うことができます。それに対して民主党さんも共産党さんも、左派、リベラル派の野党は、いつも後手、後手で翻弄されて、安倍さんの手のうちの場当たり的な対応に終始してきたと言わざるを得ません。

 では、左派、リベラル派の野党はどうすればいいのか。
 安倍さんは、景気対策として、2~3兆円規模の追加財政支出を計画しているようですが、こんなものでは足りません。野党はまずもって、これを「全然足りない」と声高に批判して、高齢者福祉や貧困対策や子育て支援や教育、医療等々に、10兆円、20兆円規模の財政支出をつぎ込んで景気を拡大させると派手に打ち上げるべきです。これしか勝てる道はありません。
 もちろん「財源は?」と問われます。当然、金融緩和で日銀が無から作り出すと答えればいいのです。 安倍さんは、事実上そうやって公共事業の財源を作り出してきたのです。
 
 遠からぬ将来、少子高齢化下で労働人口が低下して、慢性的な人手不足時代がやってきます。高齢者福祉ニーズはじめとする需要は増えるのに、人手が足りな いのですから、慢性的にインフレ傾向が続く時代です。これは必ずやってきます。そんな時代になったら、無から資金を作って福祉の財源にするなどとんでもない話です。それこそ「ハイパーインフレ」話も笑い話ではなくなります。

講演Part:供 峪乙脹ゞζ洩省輅式をどう活用するか」
 
参議院比例区は、非拘束名簿式比例代表制を採っている。 そこでは、 ⦿個人候補名で投票できる。 ◉所属個人候補の得票と政党名得票の合計に基づいて、各党に議席配分される。 ⦿各党内では得票の多い個人候補から当選させる。 ⦿党内の個人候補間で支持が重ならない方が配分議席が増える。 ⦿個人候補間で得票を争っても「共倒れ」にならない(かえって票が堀り起こされる)。
 
 非拘束名簿式では「共同名簿の作成」(選挙時だけの協力党の結成)が可能である。 ⦿参加政党の実態を保ったまま、形式的に共同名簿を組むことが出来る。 ⦿参加政党間の名簿作成前(名簿掲載順位など)調整は不要である。 ⦿各個人候補は、参加政党の名前を公然と名乗って、個人名で投票するように運動する。 ⦿各政党内部では、個人候補の地区割等を行う。
 
 共同名簿方式のメリットは、 ⦿端数がまとまって、死票が議席になる。 ⦿無所属の有名人を擁立しやすい(本人の抵抗感が比較的少ない)。 ⦿無所属の有名人を擁立が参加政党にも歓迎される(名簿全体の票を増やした上共倒れして貰える ➔ 有名人を先に擁立してから政党に呼びかけた方が受け入れやすいかも。

講演まとめ:「戦後民主主義体制を守るには」

⦿2016年7月の国政選挙までに、国内要因で景気が後退期入りする可能性は100%ない。 ⦿あり得ない経済危機予言(「ハイパーインフレになるぞ!」など)は、選挙時に安倍さんを讃える材料になる。 ⦿現行経済政策の矛盾が本格的に表面化するのは来年の国政選挙より後。 ⦿欧米左派の経済政策:中央銀行が国債を買って作った資金➔福祉などにつぎ込み景気拡大を主張。 ⦿日本の左派も、「安倍さんよりもっと好況!」「2%インフレに達するまで、緩和マネーを福祉・医療・教育・子育て支援につぎ込みます」を主張できるまとまりが必要だ。

以上は、 6/7学習会の私なりのまとめです。 集会当日の講演と質疑の詳細は、以下のアドレスを開いて見て下さい。
  松尾先生 講演:https://youtu.be/jm_aHa69_b4 
  質疑応答: https://youtu.be/UB7qthYBIog

6/7学習会 参加者アンケートより

◉参加者30名中23名(男14、女9)に方からアンケート用紙の提出がありました。設問1の集会の感想については、「大変よかった」5名、「よかった」9名、「ものたりない」3名、「大いに不満だった」3名、回答なし3名。まとめて言えば「よかった」6割、「不満だ」4割と言うところでしょうか。
 
◉「よかった」評価の主なコメントとしては、 ★「若い人にとって、経済が第一だと言う切実さに鈍感だったと考えさせられた」 ★「今まで不思議に思っていたアベノミクスの原理がわかった気がした」 ★「経済情勢、政策については、改めて重要性が理解できてよかった」 ★「政治と経済とが切り離せないことがよくわかった」 ★「オール沖縄よる野党勝利、大阪都構想に対する住民投票での自民~共産の共闘勝利の体験をいかし、困難があっても団結して一歩を踏み出したい」 ★「来年の参院選で自民党の独裁を許さない具体的な方向・方策を探りたい。具体的な方策です」
 
◉「不満だ」評価の主なコメントとしては、 ★「経済政策問題はなかなか解りにくく、何回もかみくだいた学習が必要と思う」 ★「いきなりいろんな話題をレクチャーされた心境で、講師の発言の趣旨を十分理解することが出来なかった」 ★「共同名簿方式は、よくわからなかった」 ★「共同名簿方式は、制度的には出来るかもしれないが、現実的には各政党が協力するとは考えられない」 ★「共同名簿方式は実現が難しくても、参加者がその方向で一歩ずつやっていこうと思えるような説明が欲しかった」

6/7学習会で学んだこと、今後について

❒『「アベノミクス破綻」に最後の希望をつなぐ人を見るたびに、暗澹たる気持ちがいたします。2016/7衆参同時選挙、自民単独2/3確保し、改憲に王手をかけるために安倍は緻密な計画と信念を持ってやっており、2016年の国政選挙までに、国内要因で景気が後退期入りする可能性は100%ない』 
 ⇚ 講演会前の松尾さんとの往復メールで聞いていたこの言葉が、受講後改めてずっしりと胸に応えてきました。それは自らなすべきことに確信が持てず、迷いと焦りが交叉する中で、安倍の失策や外圧などに頼ろうとする弱さのせいだと自省しています。

❒『景気対策に対して、「全然足りない」と声高に批判して、高齢者福祉や貧困対策や子育て支援や教育、医療等々に、10兆円、20兆円規模の財政支出をつぎ込んで景気を拡大させると派手に打ち上げるべきです。もちろん「財源は?」と問われます。当然、金融緩和で日銀が「無から作り出す」と答えればいいのです。』 
 ⇚ 松尾さんの言うこの様な安倍政権批判は、私の中にはありませんでした。むしろその反対に、2%のインフレ率達成目標の設定や、税収を大幅に上回る財政支出のため大量の国債を日銀に引き受けさせて財源を確保する、こうした安倍の経済政策に対しては、インフレと聞けば敗戦直後からの猛烈なインフレ、預金封鎖、新円切り替え、生活苦…の実体験を思いだし、赤字国債の日銀引き受けこそ国民収奪の禁じ手だと嫌悪し、「歯止めをかけねば…」との思いを持ち続けていました。 松尾さんの『出した国債は日銀の金庫の中 ➔期限が来たら「借り換え」するので、返す必要はない ➔政府が日銀に払う「国庫納付金」は政府に戻る ➔要するに、その分の国の借金は「この世から消えて無くなるのといっしょ」』 という発言は、「お金さえあれば何でも買える」「お金を貯めておけば老後は安心」「借金すれば返さねばならない」といった個人の生活レベルの視点から理解しようとするのではなく、本来価値を有していないのに、人々の信用によって万能の魔力の持ち主と化しているお金(紙幣や銀行残高)の本質的な機能を思い出しながら、国の貨幣政策を考えてみると、松尾提言も少し解ったような気がしたのですが…。

❒『共同しないと次の参議院選挙では、壊憲拒否1/3確保は不可能です。どうすればいいのか。参議院選挙全国比例区の「非拘束名簿式」方式を利用して、安倍壊憲に対抗する諸政党は、みんな一つの共同名簿にまとまって、内部に違いがあることを公示し、偽らず、文句のつけようのない民意の反映にすればいいのです』 との松尾講師のお話の6日後、偶然、小沢さんの話を聞く機会がありました。
 ⇚ 6/13テレビ大阪「週刊ニュース新書~小沢一郎 安保法制と野党再編は」と題する番組(30分)で、『集団的自衛権の行使は憲法9条違反であり、海外派兵のための安保法制は憲法違反の可能性は極めて高い。 安倍政権にどう対抗するかは、 反自民としての野党共闘が必要で、そのためには一つの選挙届出政党に各党から個人として参加する統一名簿をつくればよい。 その際参加者は、離党の必要は無く二重党籍でもよい。選挙が済めば元の政党に戻ってもよい。来年の参院選に野党統一名簿をつくり一緒に闘えば必ず勝てる。そしてそれは国民の要望だ。 市民活動の拡がりをホップ、来年の参院選をステップ、次の総選挙でジャンプすれば政権交代できる』 小沢さんの静かだが力強い話でした。
 
 常々私が発信している10近いメーリングリスト(延参加3000人)では、小沢発言に触れた投稿は全く見あたりませんが、守田さんからの話によれば、携帯メールのネット分野では、小沢発言に関しガンガン情報が飛び交っているようです。「どうせダメ」と決めつけてしまう革新派というか左派の活動家が多いと思われるメーリングリストとは、全く違う携帯メールネットの雰囲気と、今の自分の心情や関心に最も身近に感じられたのが小沢発言であったことに、正直戸惑っています。
 松尾学習会は、実に多くの重要な提言を含んでいると思いますが、限られた時間内では消化しきれませんでした。学習会の企画者として、無理を承知で自分の思いを書いてみました。お読み戴いた皆さんのご意見を聞かせていただければ幸いです。
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政党・市民対話集会 「オール沖縄」に学び平和憲法を守る“連携の輪”をどうつくるか  

◆8月29日(土)  13時30分~16時30分 兵庫勤労市民センター(JR兵庫駅北側3分) 

招聘政党 :民主党・社民党・新社会党・緑の党(4党参加決定)、共産党・生活の党(2党要請中) 
護憲・平和・生活擁護を願う私たち市民にとっては、この思いを託せる 「護憲政党の協力・結集」 が不可欠であり、「席を同じくし、顔をみて言葉を交わすことから共闘は始まる」と言われています。安倍暴走の嵐のなかで、政党・市民が共に集い「今、私たちは何ができるのか」を共に考えましょう <主催 護憲円卓会議ひょうごminami2satou at kxa.biglobe.ne.jp T/f078-733-3560>


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