[CML 037997] マルコムX──私が言う「ブラック」の意味は非白人、つまり黒、褐色、黄色などの有色人種の総称である。

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 6月 20日 (土) 08:03:55 JST


檜原転石です。

人間は日々進歩していくものだから、“差別や偏見のない表現”を目指すのは当た
り前のことである。

まず初めに以下の「黒い手」?

▼もうひとつの約束、「黒い手を引っ込めて上映館を拡大しろ」
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2014/1391795972039Staff
・・・「社会的な事件であるサムスン半導体白血病の実話を扱った映画の上映を嫌
がる大資本の黒い手が作動しているのではないかという疑いを拭えない」と明ら
かにした。

*****

これは韓国の事例であるが、せっかくの映画も全く興ざめの表現でどん引きであ
る。「黒い手」の意味は分からないが、トンデモ和製英語「ブラック」が氾濫す
る今なら日本でも注釈なしでも通用しそうだ。まあ松本清張の黒が頻出する小説
名を思い出してもらってもいいし、非科学表現の極みの「腹黒い」を想起しても
よい。

人種分類が非科学の極みだから、白人英語に洗脳されてブラックに悪を含意すれ
ば日本人も非科学のバカになるのである。これに影響を受けて日本語の黒もあら
ゆる悪を含意されて氾濫する可能性もあるが、これによって色に価値を持ち込む
という非科学のバカが深化することは言うまでもないだろう。

日本低国の名誉白人は、トンデモ和製英語「ブラック」(「ブラック企業」・
「ブラック大学」など)を使って白人になりたがっているが、この愚劣な非
科学的行為を検証しておこう。


▼2015年04月08日 05:00
サイエンス最前線〜進化
ヨーロッパ人も昔は黒かった

http://blog.livedoor.jp/science_q/archives/1851548.html

▼マルコムX──私が言う「ブラック」の意味は非白人、つまり黒、褐色、黄色な
どの有色人種の総称である。

****

 これすなわち、ブラックにあらゆる悪を含意してトンデモ和製英語「ブラッ
ク」を使う日本人は、悪徳企業を攻撃した唾が自らに跳ね返ってくる行為をして
いるということにもなる。

▼竹沢泰子「人種とは何か考える」
http://oldwww.zinbun.kyoto-u.ac.jp/conference/nhk.html

Q3 科学的とされてきた人種という考え方も、当初からヨーロッパというか、キ
リスト教的な考え方に影響を受けているものなのですね? 

A3 ヨーロッパ人を白色人種と呼んだり、白い肌が美しいとする考えは、元来極
めてユダヤ=キリスト教文化圏の伝統に支配された考え方だと思います。ユダヤ=
キリスト教文化圏では旧約聖書にあるように白を光、黒を闇として、善である白
い色を自分たちの色に当てはめたわけです。

▼創られた「人種」
竹沢泰子
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/19/7/19_7_80/_pdf …

「白色人種」「黄色人種」「黒色人種」といった「色」にも、ユダヤ-キリスト
教圏の伝統的価値観が深く刻まれている。「白」=善、勝利、真実、黒」=悪、
敗北、虚構、「黄色」=臆病、反逆者などである。



人種による分類とは、身長・頭の形・皮膚
の色・毛髪といった身体の特徴によって、
人類をおおむね白色人種・黄色人種・黒色
人種にわけようとする考え方である。この
ような人種の違いを優劣と結びつける考
えは、19世紀以来ヨーロッパやアメリカ
で盛んになった。しかし今日では、人類
を人種によって分類したり、人種間に優
劣の差があると考えることには、科学的
根拠がないとされている。(世界史B、Y社)


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