[CML 037892] テントでも指定椅子席あるんだね 「二都物語」梁山泊と

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2015年 6月 14日 (日) 09:23:04 JST


40年前のテント芝居は満員の苦痛が大変。ぎゅうぎゅう詰めで足が痛いの。芝居より苦痛のほうが、インパクト大。

ポップな劇団どくんご <http://www.dokungo.com/>で椅子席になって、あー楽ちん。

今度みる*新宿梁山泊 <http://www5a.biglobe.ne.jp/%7Es-ryo/>*のテント公演は、指定椅子席あるんだ。

「二都物語」

*6月20日(土)~6月28日(日) 19時~*

*新宿花園神社 特設紫テント* 東京都新宿区新宿5-17-3

地下鉄丸の内線・都営新宿線「新宿3丁目駅」B3出口徒歩3分

JR・小田急線・京王線「新宿駅」東口徒歩7分

前売:階段指定席4,500円 棧敷自由席3,500円
当日:階段指定席5,000円 棧敷自由席4,000円(税込)

作/*唐 十郎* 演出/*金 守珍* 美術/*宇野亜喜良*


キャスト/金守珍、三浦伸子、渡会久美子、水嶋カンナ、広島光、小林由尚、申大樹、島本和人、加藤亮介、格清俊光、清水修平、
海老根寿代、有栖川ソワレ、小椋麗華、荒田翔子、柏木亜由美、*大鶴義丹*、*趙博
<http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/f46e244d2d74b058abe856e6ed6b4c48>*、
*大久保鷹*

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*『二都物語』初演の衝撃 * 扇田昭彦 (演劇評論家)

唐十郎が状況劇場の紅テントで『二都物語』を初演した時の衝撃は今もよく覚えている。43年前の1972年4月、場所は上野・不忍池の水上音楽堂だった。

唐十郎はこの作品を、韓国での初演を念頭において書いた。事実、状況劇場はこの年の3月に*戒厳令下のソウル*で、詩人・*金(キム)芝(ジ)河(ハ)*
らの協力を得て、この作品を秘密裡に上演した。

上野の水上音楽堂での上演でまず驚いたのは、不忍池を朝鮮海峡に見立て、唐、大久保鷹らが演じる「元日本兵」の密航者たちが冷たい池の中を泳ぎ、ずぶ濡れのまま舞台にはい上がってきたことである。

つまり、これは歴史によってさすらうことを強いられた底辺の人々の物語なのだ。

躍動し、高揚する唐十郎の言語。不意に出現する赤い回転木馬の視覚効果。そして、リーラン(李麗仙)が痰壺の中に百円銀貨を恵んでもらうたびによみがえる、ソウルと東京を結ぶ悪夢。次々に繰り出される劇的な波状攻撃に私は圧倒され、陶酔した。
七、八年前にソウルの街を歩いていると。一緒にいた韓国の演劇関係者が、「そこで唐さんの『二都物語』が上演されました」と教えてくれた。そこは西江(ソガン)大学の校庭で、韓国の演劇界では『二都物語』は伝説的な公演になっているらしい。


これまで状況劇場以外では上演されなかったこの名作を、新宿梁山泊が初めて上演する。開演がとても楽しみだ。


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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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