[CML 037839] 常岡浩介さんのおしどりマコさん、広河隆一さん批判 ――――「『福島』をめぐる思想戦」の問題として(5)

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 6月 11日 (木) 17:52:11 JST


広河隆一さんが以下のようなツイートを発信しています。

・DAYS JAPAN7月号を責了。特集は、とうとう専門家たちが認めた福島の小児甲状腺がんの多発。臨床医たちの良心が、原発
村の研究医たちに反撃。東電からも一目おかれるおしどりマコ、ケンの見事な報告。(広河隆一 2015年6月9日)
https://twitter.com/RyuichiHirokawa/status/608284830279700480

その広河さんのツイートに対して広河さんと同じくフリージャーナリストの常岡浩介さんが以下のような批判的ツイートを発信して
います。

・おしどり氏に関してぼくが見掛けたのはウクライナでのマレーシア機撃墜事件に関して無責任極まりないデマを流すところだが、
DAYS JAPANはついにそういう拡散メディアになったのか。 (常岡浩介 2015年6月9日) 

https://twitter.com/shamilsh/status/608287925638332416

常岡さんが上記でおしどり氏の「マレーシア機撃墜事件に関して無責任極まりないデマ」と言っているのは下記の指摘のことでし
ょう。

・プの大統領専用機と誤認してウクライナ戦闘機がマレーシア機を撃墜した“可能性”という、露のプロパガンダを垂れ流すバカ
が、今朝になっておしどりまこ氏を筆頭にTwitterに涌いてきていて萎える。バカにははっきりバカといおう。(常岡浩介 2014年7
月18日)
https://twitter.com/shamilsh/status/489945213708693507

しかし、私は、上記で常岡さんが指弾する「プの大統領専用機と誤認してウクライナ戦闘機がマレーシア機を撃墜した“可能性”」
については下記に一、二の参考記事をあげておきますがデマだとは思っていません。逆にこの点については常岡さんの大の「プ
ーチン嫌い」の偏見によるところが大きいと思っています。

・洞察力も説得力もあるポール・クレーグ・ロバーツ記者の「マレーシア旅客機に何が起きたのか?」という記事(Blog「みずき」
2014年7月21日)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-952.html
・ウクライナ軍の敗北(田中宇 2014年9月5日)
http://tanakanews.com/140905ukraine.htm

だから、その点については、常岡さんの意見には賛成できませんが、福島の小児甲状腺がんの多発問題に関してはおしどり
マコさんのデマだと思っています。だから、「DAYS JAPANはついにそういう(デマの)拡散メディアになったのか」という常岡さん
のDAYS JAPAN=広河隆一さん批判はもっともな指摘だと思います。この点について、広河さんは本来好意的に同氏の仕事を
見守っているはずのフリーランス仲間からも批判されているという点は重要なことです。広河さん。同業者に「DAYS JAPANはつ
いにそういう(デマの)拡散メディアになったのか」とまで指弾されて悔しくはありませんか?

「福島の小児甲状腺がんの多発」という言説のデマ性を直接指摘している記事については下記をご参照ください。「他県と福島
の甲状腺がん発生頻度が同程度」であるとした検査機関の調査結果を伝える報道なども紹介されていて説得力のある記事に
なっていると思います。

・放射能による甲状腺癌・甲状腺調査について(正しい放射能情報を【見つけるため】のサイト 2014-03-30)
http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/44.html

おしどりマコさんのデマ体質については、私も以下に記事にしています。

・「ベラルーシ:チェルノブイリ事故後1年で甲状腺がんが増加」という記事の稚さと「郡山4歳児と7歳児に 「甲状腺がん」の疑い
!」という記事の誤りについて(Blog「みずき」 2012年3月7日)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-404.html
・広河隆一氏の「最初の小児甲状腺がんの症例の報に接して」という論は無思慮、思考停止の論でしかない(Blog「みずき」
2012.09.30)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-467.html
注:上記の広河隆一さんを批判する記事をブログに掲載したところ熱烈な広河さんファンと思われる人から私を激しく誹謗中
傷、悪罵するコメントを受領したことがあります。しかし、そのコメントには私を激しく誹謗中傷、悪罵する言葉はあっても拙記
事に関わる論理的な反論は一切ありませんでした。私は、こうした論理の通じない蒙昧な人、輩が広河さんファンのおそらく
少なくない一角をなしていること、「民主主義」を口にする者の反知性主義者の少なくないことに思い到り、激しく嘔吐をもよお
すことがありました。

しかし、そうした批判記事以前の問題として、福島の甲状腺がんの問題に関して、少なくない医師、研究者、少なくない検査
機関がこれまで明らかにしてきた「事実」の問題があります。以下にあげる「事実」が示していることは、「福島における小児
甲状腺がんの多発」は医学的にありえないことを示唆しています。少なくとも科学的に思惟する者はそのように判断するでし
ょう。「福島における小児甲状腺がんの多発」というデマの拡散者たちは以下の「事実」からそのことをなぜ読みとることがで
きないのでしょう? 「思い込み」という人間の病の深刻さを思わずにはいられません。 


・福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果― 福島第一原発事故7{20 ヶ月後の成人および子供の放射性セシウム
の体内量―
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01-09/ref01.pdf

     「ホールボディカウンターで3万人以上を調べた「福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果」も「子供のほぼ
     全員、成人の9割以上はセシウムが検出されなかった」


・「『もう、食べ物については心配しなくていいよ』と言えるレベル」「きちんと測った結果として証明できる」(「知ろうとすること。」
立ち読みその1)
http://www.1101.com/shiroutosurukoto/tachiyomi.html#read01

・【福島県産米全量全袋検査H24ーH26の結果のサマリー(2014/12/20 版)】毎年1000万袋以上検査.基準値超えは,H24年度
71袋,H25年度28袋,H26年度は一袋も出ていない (すごい!).グラフ縦軸は対数(早野龍五 2014年12月19日)
https://twitter.com/hayano/status/546073688370454530

・農林水産省-農産物に含まれる放射性セシウム濃度の平成26年度の検査結果の概要(平成27年3月30日現在)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/h26/since_140401.html

・(PLOSONE論文)坪倉他 事故後二年目の南相馬学童の内部+外部の追加線量評価(中央値 0.7mSv/年)(早野龍五 2014年
6月9日)
https://twitter.com/hayano/status/608295770744360961

・【東京都流通食品の放射性物質検査結果 6/9版】PDF → 福島産キュウリなど30点すべて検出限界未満(早野龍五 2014年6月
10日)
https://twitter.com/hayano/status/608520300339281920



東本高志@大分
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