[CML 037758] 追記:保立道久さんの政治学者、法学者批判 ――いまから20年前、日本の政治学者、法学者の多くが小選挙区制の導入に賛成、黙認したことが今日の惨状を招いた。
higashimoto takashi
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 6月 6日 (土) 22:14:39 JST
保立道久さんの政治学者、法学者批判 ――いまから20年前、日本の政治学者、法学者の多くが小選挙区制の導入に賛成、
黙認したことが今日の惨状を招いた。
追記:
「小選挙区制の導入に日本の法学者のなかの相当の人々が、それに賛成し、少なくとも黙認した」として保立道久さんが上記
でリンクしている論で特記してやり玉に挙げているのは元東大総長の佐々木毅氏と元北大教授(現法政大教授)の山口二郎
氏の両名です。
http://hotatelog.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-5226.html
保立さんの批判は次のようなものです。
「もっともどうしようもなかったのが、元東大総長の佐々木毅氏である。最近、『中央公論』で安倍氏に対する苦言を
述べているらしいが、小選挙区制を作った論功行賞で政府から受けがよく、受けがよい人を総長にしておけば、いい
ことがあるであろうという世俗計算の支持をうけて東大総長になった人物である。(略)もう一人は山口二郎氏であっ
て、しばらく前の東京新聞コラムに、いまでも小選挙区制導入に賛成したことを反省していないというのを知って驚い
た。「国民は小選挙区制の使い方を知らない」というのである。彼の考え方では、国民がかしこければこんなことには
ならなかったというわけである。もちろん、山口氏のいうことで尊重されるべきことも多いが、しかし、こういうのは学者
には許されない無責任であって、自分の言論に責任をとろうという姿勢ではない。お調子ものというほかない。(略)あ
のとき法学者の側で、小選挙区制導入と二大政党制という幻想にそって強い発言をしたのは、右の両氏である。」
私たちはこの両名の学者の果たした負の役割は決して忘れてはならないでしょう。山口二郎氏は本日のツイッターで「学者が
学問を探求し、論理的な議論をすることを、政治家が指弾する時代となったのか。学者の発言に権力者がここまで動揺して
いるのだから、学問的良心は力を持つことを、学者は信じていくしかない」などと能天気なことを述べていますが、「学者が論
理的な議論をすることを政治家が指弾する時代」をつくったのは山口さん、あなた自身ではありませんか。そのときどきの時
流の尻馬に乗って調子のよいことばかりをのたまわってはいけない、と私は山口さんに強く言いたい。
https://twitter.com/260yamaguchi/status/606989183983316992
なお、5日の論で保立さんが「『政治改革』という名目が、それだけで意味があるかのような雰囲気も醸成された」と言っている
のは、直接的には1993年衆院選での日本新党ブームのことを指しているのでしょうが、2009年衆院選での民主党旋風も
含意しているでしょう。そして、「政権交代」後の民主党のあまりの「藪医者」ぶりの政治に国民は愛想をつかし、再び自民党
に政権を奪われいまの惨状を招いてしまったのはつい最近のことで私たちのよく知るところです。私も何度も繰り返し述べて
いることですが「今の戦後最悪の民主主義破壊政権を固定させた立役者は民主党」(Afternoon
Cafe 2015/02/28)だというこ
とも私たちは決して忘れてはならないことのように思います。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-2076.html
東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/
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