[CML 037684] 殺す側の論理で反論するという愚昧Re: 内田樹さんたち(学問の自由を考える会)が提起している「国旗国歌についての大学人声明」の評価について
檜原転石
hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 6月 2日 (火) 09:25:21 JST
檜原転石です。
東本さん、こんちは。
非論理を駆使しても議論では勝てません。よって貴方が以下に言うように、貴方
の愚論は一度晒せばそれで十分です。
また、下記にあるように内田樹の暴論に批判的な貴方が、なぜ内田樹を擁護──そ
れも関川夏央という愚劣を利用してまで擁護するという破廉恥が私には不思議で
なりません。署名を呼びかけた人物(内田樹)が関川夏央に敬意を抱くようなト
ンデモだったと書いては、どう考えても擁護にはならないでしょ?
> 内田さんの指摘はそういうものだろうと私は思っています。ただし、私は内田さ
> んの思想については批判的です。上記の内田さんの
> 「正直に言って、日本が中国や太平洋で戦争をしたことについて」云々の感想に
> ついても私は私なりの批判を持っています。ここで私
> の言っていることはおのれの限られた知識で安易に人を批判することの愚かしさ
> についてです。
>
> *私は議論するためにこの文章を書いているわけではありません。したがって、
> なにがしかの反応があってもこの点についてこれ以
> 上のことを書くつもりはないことをお断りしておきます。
>
関川夏央をネットで検索すると櫻井よしこ・関川夏央・古田博司とヒットします
が、私はツイートで以下のように紹介しております。
歴史修正主義者の戯言(以下『週刊文春』2014/10/09号より)
★関川夏央曰く――・・・慰安婦は存在しました。ただ軍の直接的な関与はなかった。
★黒鉄ヒロシ――そもそも従軍慰安婦などというものは、世界のどこにもありませ
ん。「慰安婦」という言葉で、軍から強制命令があったと、いかにも勘違いしそ
うですが、強制しなくとも、女衒のような人たちは軍隊の周りに集まってくるも
のなのです。豊臣秀吉の時代でも、軍隊が動くと女衒の集団が軍についてきて商
いをしていた。軍が娼婦を連れて行くことなど、ナポレオンでもしていないと思
います。
★佐藤愛子――戦争が終わって復員してきた男の人から慰安婦の話を聴いたことも
ありました。ただ、慰安婦といっても強制的な話ではなく、日本人で、親兄弟の
ために身売りした女性たちの話でした。その中に韓国人女性がいたという話は聞
きませんでした。もちろ当時の我々には、実態は分かりませんでした。
そこで、関川夏央の愚劣を以下に引用します。
▼関川夏央(作家・評論家)【朝日は一度、死ねばいい】(『週刊文春』2014/10
/09号)
今回の慰安婦報道の問題では、今に至るまで朝日新聞が記事の訂正をしていな
かったこと自体に、まず驚きました。
90年ごろから、吉田清治証言が虚言だということは、研究者の間では常識
だったわけですが、そうした中で、しっかり検証して記事化してこなかったの
は、朝日が歴史に無知・無関心だったからでしょう。
たとえば、「強制連行」という言葉は1968年に、当時朝鮮大学校教員だっ
たと思いますが、在日コレアンの朴慶植がつくった造語です。それを今でも使っ
ている日本人や朝日は、よほど歴史に無感覚なのだと思います。
強制連行というのは警察用語の任意同行に発想して作った言葉です。連行には
すでに強制性が含まれるから、強制連行では同義反復になってしまいます。歴史
用語としては「徴用」が正しいはずです。
「従軍慰安婦」も73年当時の「謝罪ブーム」の中で千田夏光がつくりまし
た。従軍記者や従軍看護婦は制度としてあった。しかし従軍慰安婦は歴史上存在
しない。
先日、テレビ朝日の「報道ステーション」で、コメンテーターの朝日の恵村順
一郎さんが、「旧日本軍の管理下にあった」「いわゆる従軍慰安婦」などと語っ
ていましたが、いずれも間違いで、軽率です。慰安婦は存在しました。ただ軍の
直接的な関与はなかったのです。
90年代、韓国で慰安婦のことを挺身隊と呼んだことでも・・・中略・・・挺身隊と
は主に高等女学校生徒の工場勤労動員のことですから、彼らとの歴史的問答は時
間の浪費です。
そもそも韓国には、調査報道がなく、記録文学も根付いていません。正確さを
求めようとするような実事求是の精神は韓国にはないのです。
そのせいか、今に至るまで、セウォル号沈没事故の全容は解明されていません。
・・中略・・・
朝日の新社長がすべきことは、世界に向けて、それが重大な誤報であったと発
信し続けることです。
「あの記事は根拠がなかった」と言明し、かつ虚言癖の「職業的謝罪業者」を生
んだ「戦後史」と、その報道のありかたについて、くどいほど弁明しなければな
らない。
それは新聞社としての死を意味するかもしれませんが、一度死んで再生しなく
ては、朝日は存続できない。・・・後略・・・ (引用終わり)
▼ Fight for Justice 日本軍「慰安婦」―忘却への抵抗・未来の責任
3-4 「慰安婦」問題は『朝日新聞』の捏造?
http://fightforjustice.info/?page_id=3237
3-5 『朝日新聞』の誤報で「慰安婦」問題がねつ造されたの?
http://fightforjustice.info/?page_id=3385
さて、話は変わり、貴方の──【なお、上記で内田さんがいう「過去を現時点での
価値観や評価に基づいて回想しない」という視点は現代の世界の歴史家の共通の
視点といってよいものです。この点について、過去に私の書いた文章の一節を挙
げておきます。】について一言。
私の貴方への反論で、「日の丸」とアヘンの話を紹介したことをお忘れでしょ
うか?! アヘン密売はあの時点での価値観で善だったのでしょうか?だいたい
強盗勢力と被害国が価値観が一緒ならアヘン戦争は起こらないでしょ?アヘンは
4つの国際条約で規定された世界的禁制品であり、日本もこの条約に加入してい
た。中国国民政府は禁煙に腐心し、禁煙法を制定し、5カ年禁煙計画などでそれ
なりの成果もあげていた。しかしアヘン大国日本は国際法と中国の国内法を犯
し、そのおかげで中国では1000万人以上の犠牲者がでたと言われてます。
▼アヘン帝国 --- 汚れた歴史
http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~asait/kuiper_belt/section4E/kuiper_section4E.htm
▼調査報告 日本軍と阿片
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2008/0817/
▼日本軍と阿片--NHKスペシャル
http://blog.ameba.jp/reader.do?bnm=don1110
******
さて最後に本題の、声明が小中高の強制撤廃に触れないことについて・・・
> の重大な問題性があるのです。「国旗国歌についての大学人声明」はそうした
歴 史的経緯を踏まえたうえでの抗議の声明です。当
> 然、同声明に小・中・高に比して大学を特別視しようとする意図などあるはず
も> ありません。
>
> 以上は、いつに常識の問題です。そうした歴史的経緯すら知らずにただ批判だ
け> はする。愚論以下の論、暴論のきわみというほか
> ないでしょう。
声明が大学への強制に反対しているだけですから、それ以下でもそれ以上でもあ
りません。よって、小中高への強制の是非についての声明の立場など私に分かる
はずもありません。こう解釈するのは当然です。だって「小中高での強制も駄目
だ」と声明に書けば、賛同者など多く集まらないでしょう(笑)。これが日本低
国の現状です。だいたい今まで孤立する教師の戦いに多分支援も何もしてこな
かった連中が、今頃になって、「小中高への強制も駄目だ」とは書けないでしょ
う(笑)。
そうそう<ニーメラーの警句>を思い出しませんか?小中高への強制には傍観者
でいたが、事が大学までに及び、あわてて反対声明を出した、っていうやつです
よ。よって、これは言うまでもなく、“やらないよりやる方が良い程度の声明”で
しかありません。所詮、以下のような戯言を発する内田樹大先生が主導する声明
でしかないのです。
▼Afternoon Cafe
天皇と皇太子のリベラルさに感激しすぎるのはやめませんか
2015/02/28
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-2075.html
・・・また、内田樹先生は
『それにしても、天皇とホワイトハウスしか自民党の「革命」を止める実効的な
勢力が存在しないというような時代を生きているうちに迎えることになるとは
思ってもみなかった。』
と、天皇の発言に効果を期待するようなことを述べてみえますが、私は首を傾げ
てしまいます。・・・
<ニーメラーの警句>ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安
だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。 ついでナチ党は社会主
義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何も
しなかった。 ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと
不安だったが、まだ何もしなかった。 ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧
師だったから行動した―しかし、それは遅すぎた。
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