[CML 038589] 米津篤八さんの「SEALDs支持者による鄭玹汀さん攻撃の差別性と、SEALDsの責任について 」という論のご紹介。重要な指摘だと思います。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 7月 20日 (月) 18:42:56 JST


米津篤八さんの「SEALDs支持者による鄭玹汀さん攻撃の差別性と、SEALDsの責任について 」という論のご紹介。重要な指摘だと
思います。(Blog「みずき」 2015年7月20日)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1399.html


米津篤八さんが「鄭玹汀さんバッシング」問題に関連して「SEALDs支持者による鄭玹汀さん攻撃の差別性と、SEALDsの責任につい
て」という論を書かれています。事実に即したSEALDs(シールズ)批判となっており、1970年代以来長い間の政治的なシチュエー
ションの場における若者不在がやや過剰気味な「若者讃歌」を演出しているというある意味万やむをえない事情もあるのでしょう。
その過剰気味なシールズ評価が「世論」的にも受容されているという空気の中にあって冷静で重要な指摘だと思います。

さて、以下、米津篤八さんの論をご紹介させていただこうと思うのですが、その前にこれまでも批判されてきたシールズをとりまく問
題性の一端を知っていただくために下記のツイートを先にご紹介させていただきます。 


     ・この重大な差別と人権侵害について、「SEALDsには責任はなく、取り巻きが悪い」と言う声もある。だが’SEALDsが大田氏
     のみに回答して鄭玹汀氏を無視しており、支持者による鄭氏への攻撃を止めようという努力が見られないのだから、もは
     やSEALDs自身の責任は免れないと言えるだろう。(yonezu tokuya 2015年7月19日)  
     https://twitter.com/mujigedari/status/622846822650806272
                 ↓
     ・同意です。私はさらに、取り巻きの一員で積極的に加担してた凡氏はもちろん、このような事を5年も前から容認してた周
     辺の活動家やカウンターの責任も免れないだろうと考えてます。(ちゃん 2015年7月19日)
     https://twitter.com/chang__air/status/622877535865470976
                 ↑
     ・自分が身勝手な攻撃して、反撃受けたら恐怖を覚えるって、すごく傲慢だよね。これは京大の鄭という韓国人の話なんで
     すが、本当にアカデミーに関わる人なのかと思うくらい卑怯な態度だと思います。彼女とその支持者は、方言やデマ、根拠
     薄弱な愚論でさえも一生そうやってかばい続けていくんでしょうか。(ぼん 2015年7月19日)
     https://twitter.com/Bong_Lee/status/615430466733105152

以下、米津篤八さんの論。私も「鄭玹汀さんバッシング」批判記事をいくつか書いていますが、その主なものを下段に示しておきま
す。ご参照ください。

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SEALDs支持者による鄭玹汀さん攻撃の差別性と、SEALDsの責任について(米津篤八 2015年7月20日)
https://www.facebook.com/tokuya.yonezu/posts/945602772148781

私はこのところ、Twitterとfacebookを通じて、SEALDsとその周囲の人物の批判ばかりしてるが、それでもたいした攻撃を受けてい
ない。それはやはり、彼らが対象を選んで叩いてるからだろう。

たとえば大田英昭氏は自身のブログで、次のようにSEALDsのステートメントを批判している。

<日本国が「侵略の反省を経て平和主義/自由民主主義を確立した」などという、日本国内でしか通用しない内向きの幻想の上
に立って、「東アジアの軍縮・民主化の流れをリードしていく、強い責任とポテンシャル」が日本国にはある、などと平然と語る日本
人の(おそらく無意識の)傲慢な独善性に、アジアの多くの人びとは当然反発し、身構えることは間違いない。>
http://datyz.blog.so-net.ne.jp/2015-06-21-1

大田氏によるSEALDs批判のポイントとトーンは、鄭玹汀氏のものとそう大きな違いはない。下記は鄭氏のfacebook。
https://t.co/2njUTvgHsY

ところが、SEALDsとその支持者達の両者に対する対応はまったく違う。
大田氏には、批判掲載からわずか3日後の6月24日に、SEALDsの奥田愛基氏から直接回答があった。
https://t.co/cKInXyx6JY

一方、鄭玹汀氏に対しては、批判掲載から1カ月を過ぎた現在に至るも、SEALDsからは回答がない。それどころか、批判掲載当
日の6月18日から22日にかけてツイッターに様々な中傷や脅しめいた文句が書き込まれた。下記は野間氏による「まとめ」である。
https://t.co/E7jjSsZhyw

SEALDs支持者たちは、これらをもって鄭氏への「反批判」と称しているが、高林氏は自身の名誉棄損訴訟の経験から、野間氏が
まとめたツイート群は「脅迫の要素を含む」「名誉毀損を認定される可能性が非常に高い」と述べている。
https://t.co/zgSLRhtijc

中傷や脅し混じりのツイートは批判への応答などとは言えない。また、大田氏には奥田氏直々に回答があったのだから、その差
は歴然だ。さらに鄭氏宛にはいまもSEALDs支持者たちから「悔い改め」や「謝罪」を要求するメッセージが届いているのである。
https://t.co/GdGYdbLbfr

大田氏と鄭玹汀氏に対する、この対応の差はいったい何を意味するのか。両者のSEALDs批判の内容に大きな違いがないとすれ
ば、あとは「大田氏=日本人男性/鄭氏=韓国人女性」という属性にその根拠を求めるしかない。それを踏まえて、私は野間氏
による「まとめ」を民族差別、女性差別であると考え、こう分析した。
https://t.co/NYyxbqY9R0

この重大な差別と人権侵害について、「SEALDsには責任はなく、取り巻きが悪い」と言う声もある。だがSEALDsが大田氏のみに回
答し、1カ月を過ぎても鄭玹汀氏を無視している点、SEALDs支持者による鄭氏への攻撃を止めようという努力がまったく見られな
い点から、もはやSEALDs自身の責任は免れないと考える。

<追記 2015.7.20 午前10:35>
もちろん直接の責任は、鄭さんに攻撃をしかけている人達にあります。ですが、SEALDsのメンバーもその人達の支援を受け、行
動をともにしているかぎり、相応の責任が発生すると考えます。
選挙権が与えられているというのは、政治的にも責任を負わなくてはならないということなので、「若いから」は免責の理由にはな
りません。過去の学生運動でも様々な誤りがあり、多くの命が無残に奪われた歴史がありますが、「若さ」ゆえにそれが許容され
るわけではありません。「大きな目的」のために一人の人権を踏みつけにする運動は、結局は目的自体を見失うことになるでしょ
う。
SEALDsの人達は、ぜひそうした悲惨な過去に学び、過ちを繰り返さないよう真摯に対応していただきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

附:
以下は、私の「鄭玹汀さんバッシング」批判記事の主なものです。

・「立ちあがった若者」を若者ゆえに特別視してはならないだろう ――鄭玹汀さん(東大研究員)の「SEALDs(シールズ)」批判と鄭
さんへのバッシングについて(Blog「みずき」 2015.07.03)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1366.html
・「のりこえねっと」は自らの組織の内部の問題としてある「カウンター運動における右傾化」の問題をどのように乗り越えるのか?
(Blog「みずき」 2015.07.09)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1376.html
・私の辛淑玉さん評価と上野千鶴子さん評価再説 ――SEALDs(シールズ)問題とのりこえねっとの「カウンター運動における右傾
化」の問題に関連して(Blog「みずき」 2015.07.11)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1381.html
・前田朗さんの「植民地解放闘争を矮小化する戦略」(朴裕河『帝国の慰安婦』書評)と「のりこえねっと」の「カウンター運動におけ
る右傾化」問題(Blog「みずき」 2015.07.15)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1392.html
・いまも続く「シールズと関わりがあるとおぼしき人たちから」の執拗な鄭玹汀さんバッシングと福島在住の林智裕さんの批判する
「福島」の暴力的な反原発デモとの相似性について(Blog「みずき」 2015.07.18)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1396.html


東本高志@大分
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