[CML 038447] 今日の言葉 ――強制収容所でユダヤ人に残虐な行為をした人間が一番気にしていたことは相手のユダヤ人がどう感じるかではなく、上司から、どう思われているかだった。あなたならどうしましたか?

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 7月 13日 (月) 15:28:35 JST


【ナチズムは歓呼の声によって迎えられた】
ナチズムは、少数の悪魔の所業ではない。これは普通の人たちの大衆行動の極端な形だったに過ぎない。マイヤーは、最初、
アドルフ・ヒトラーのような特異な人物に会いたいと思い、ベルリンに滞在した。しかし、いろんな人々に会ううちに、あることに気
が付く。ごく普通のドイツ国民がナチ党員であり、ヒトラーでもあるということを。逆に言えば、平均的ドイツ人など存在しないとも
いえる。それぞれが違う個性の持ち主であり、知性・経歴・性格・職業、すべて異なっていたが、それぞれが共通してドイツ人で
あり、ナチ党員の特徴を備えていた。マイヤーは、1908年生まれのドイツ系アメリカ人。シカゴで新聞記者をし、その後はラジオ
で活躍し、大学教授としても知られていた。彼は、10人の元ナチス党員に会うなかで、いろんな発見をする。まずナチスは暴力
的かつ威圧的に人々の前に登場したのではない。歓呼の声によって迎えられたのである。ナチズムこそドイツ国民が望んだも
のだったし、現実と幻想が入りまじる中で、ナチズムは肥大化していった。マイヤーは言う。ナチズムはアメリカにもあり、自分
の中にもある。しかし、ひとたび暴走すると、誰も、ナチズムの負の部分から、友人や同胞さえ守れなくなる・・・人は悪いことだ
と思っていることをやり続けることはできない。善行だとされるものが、曲者なのだ。善行の顔こそがナチス肥大化の最大の要
因である。(略)戦争が始まると、ナチスは牙をむいた。戦争に勝つために、国民は、「裏切り行為」は一切許されなくなり、反抗
すると「始末」された。国家が生死かけて戦っているのだから、というのが、すべての口実となった。国家との一体感は、ろくなも
のじゃない。新しい国家などという美名にだまされてはいけない。ある強制収容所で勤務したドイツ人が言った。自分たちはソ連
の収容所のような酷いことを行っている意識はなかった。だって、われわれはドイツ人だ。粗野で無知なロシア人とは違う。しか
し、現実に行われていたことは、スターリンも驚くようなことだった。強制収容所でユダヤ人に残虐な行為をした人間が、一番気
にしていたことは、相手のユダヤ人がどう感じるかではなく、上司から、どう思われているかだった。これは、私自身も思い当た
る。前の職場では、ずいぶんいろんなひとたちにひどいことをしたが、自分のものさしは、組織のなかで、おりこうにふるまうこと
だった。本当に恥ずかしい。マイヤーは質問するたびに、逆に元ナチス党員から問い直された。「あなたならどうしましたか?」
                                           (永田浩三「隙だらけ 好きだらけ日記」2015年5月9日)

【補遺:暴走を加速させている狂乱政権を許していいのか】
日刊ゲンダイ(7/9付)が一面で「すべての矛盾を強行採決でチャラの狂気」と大見出しをつけ、<国会答弁の支離滅裂とデタラ
メ、あらゆる学者の反発、広がる反対運動に自滅的な言動も加わり、暴走を加速させている狂乱政権を許していいのか、これ
は「知性」と「暴力」の闘いだ>と喝破する。これほどズバリ核心を突く「論点明示報道」はない。この15日にアベ政権は「戦争法
案」を強行採決する(Blog「みずき」注:「する」→「しようとしている」。いまだ攻防の渦中にあり)。どんな異論や反対意見があろう
とも、耳を貸さず突っ走る。五輪会場となる新国立競技場の建設も同じだ。総工費は2520億円。当初予算の2倍。その後のス
タンド増設、屋根建設、修繕費などを加えれば5千億を突破する。全て国民からの税金だ。このデタラメさは極まる。川内原発
の再稼働も同じ。核燃料157体の装填作業が4日がかりで完了した。緊急事故に対する避難計画や火山爆発への対策もあい
まいなまま、8月10日の起動へ突っ走る。口永良部島が突然の噴火をしただけに、住民の不安は増す一方だ。「アベ政治は許
さない」─このポスターを、18日(土)午後1時、全国、津々浦々で掲げよう。俳人の金子兜太さんが文字を書き、澤地久枝さんた
ちが呼びかける。彼女のHPにアクセスして、ポスターをダウンロードして活用しよう。 

                                                 (Daily JCJ【今週の風考計】2015年07月12日)


【山中人間話】
以下、省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1384.html#more


東本高志@大分
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