[CML 038395] 今日の言葉 ――そこまでして出したい見解こそが逆に首相の本心だと考えるのが普通だ。そんな危険をはらんだ「個人的な見解」なら談話を出すこと自体をやめるべきだ。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 7月 10日 (金) 20:24:03 JST


【「村山談話」と「小泉談話」は踏み絵という認識】
安倍晋三首相が夏に発表する戦後70年談話について、閣議決定をせず、「個人的な見解」とする方向で調整に入った。(略)
首相はもともと、先の大戦に関する「おわび」や「植民地支配と侵略」の表現を談話に盛り込むことに消極的だった。戦後50年
の村山談話や60年の小泉談話を継承することを「踏み絵」と表現したことも。歴代内閣の歴史認識を「全体として継承する」と
しながらも、個別の文言を必ずしも踏襲しない考えを示していた。今度の談話では「個人的な見解」として自らの考えを表明する
一方、閣議決定しないことで「過去の首相談話は上書きされず生きている」と説明し、国内外からの批判をかわそうとする思惑
が透けて見える。国の最高責任者の態度とは思えず、失望を禁じ得ない。形式がどうであれ、首相が表明した歴史認識が「個
人的な見解」と見なされることはあり得ない。そこまでして出したい見解こそが、逆に首相の本心だと考えるのが普通だ。そんな
危険をはらんだ「個人的な見解」なら、談話を出すこと自体をやめるべきだ。首相が閣議決定を避けようとするのは、大幅に会
期が延長された国会審議で、野党からの追及を「閣議決定ではない」と言い逃れる意図がうかがえる。安全保障関連法案の審
議を最優先させたい意識も働いているようだ。面倒な議論を回避しようとする姿勢は、言論の府である国会をないがしろにして
いる。しかも首相は、村山談話の継承を求める連立与党の公明党との合意も省こうとしている。閣議決定となれば、公明党の
太田昭宏国土交通相の署名が必要になるからだ。事前に相談する姿勢は見せているが、与党の統一見解にもならない談話は
出すべきではない。70年談話に向けて首相が設置した私的諮問機関「21世紀構想懇談会」の意見もある。座長代理の北岡
伸一国際大学長は、近くまとめる予定の報告書に「侵略した事実は書くだろう」としている。この報告書を無視するようなら、懇
談会はアリバイづくりに使われただけになる。また、5月には欧米などの著名な日本研究者450人余りが共同声明を発表し、
安倍首相に「従軍慰安婦など第2次大戦とそれ以前の歴史を直視し『偏見なき精算』に踏み切る」よう呼び掛けた。戦争被害国
ではない中立的な立場からの忠告として受け止めなければならない。これら国内外の声を無視することは許されない。安倍首
相は4月の米議会演説で「アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目を背けてはならない」と述べた。今の姿勢は「言動不一致」
のそしりを免れない。歴代内閣の歴史認識を踏襲した首相談話を、きちんと閣議決定した上で発表するべきだ。
                                                         (愛媛新聞社説 2015年7月9日)

【山中人間話】
以下、省略。下記をご参照ください。
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東本高志@大分
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