[CML 036328] 沖縄移住した「噂の真相」元編集長が語る「辺野古移転の真相」

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2015年 2月 18日 (水) 01:27:46 JST


沖縄移住した「噂の真相」元編集長が語る「辺野古移転の真相」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157197

 知る人ぞ知る「噂の真相」元編集長の岡留安則氏(67)は、04年4月号で同誌を休刊した後、沖縄に移住した。基地問題などに関する執筆活動を続けながら、那覇市内で報道関係者や政財界要人らが集うサロン的居酒屋も経営している。実は昨年秋の県知事選で翁長陣営の知恵袋的な役割も果たした。民意を無視して、着々と進む辺野古移転と、報復措置のような予算カットをどう見ているのか。

――安倍政権は沖縄県民の民意を無視して、辺野古の新基地建設工事をゴリ押ししていますね。

 沖縄の民意ははっきりしています。工事が進む名護市長選では去年1月、新基地建設反対の稲嶺進市長が再選され、11月の沖縄県知事選でも「オール沖縄」を掲げた新基地建設反対の翁長雄志知事が誕生、12月の衆議院選挙でも自民党は沖縄の4小選挙区で全敗しました。“安倍路線”は沖縄では連戦連敗、地元の民意は明らかなのです。

――それなのに、というか、だからなのか、というべきか、安倍首相も菅官房長官も知事に会おうともしませんね。

 会わないでおいて、記者会見で「粛々と新基地建設を進める」と一方的に発言するわけです。今月6日に翁長知事はようやく官房副長官に会いましたが、「辺野古しかない」と言われただけでした。これでは話し合いも何もない。安倍首相はイスラム国を強く非難していましたが、沖縄から見れば、あの言葉はそのまま首相に返したい。「民主主義が分かっていないのは安倍政権ではないか」ということです。

――民意無視だけでなくて、安倍政権はサンゴの海も破壊しています。ヘリ基地反対協議会のダイビングチームは、沖縄防衛局が設置したコンクリートブロックがサンゴを傷つけている現場を潜水して確認しています。

 基地ゲート前で座り込みなど抗議行動が続いているのに、沖縄防衛局は巨大なコンクリートブロックを海に投下するなど工事をどんどん進めています。予定地周辺のサンゴは傷つき、特別天然記念物のジュゴンの餌場(藻場)も工事の打撃を受けているのは確実です。先日、RBC(琉球放送)がジュゴンの空撮に成功しましたが、かなり沖の方にいた。ジュゴンは環境の変化に敏感だから、藻場周辺に近寄れない状況になっているのでしょう。

――“環境破壊活動”に対抗すべく、翁長知事肝いりの「第三者委員会」(委員長は大城浩弁護士)が発足、6日に初会合を開きました。辺野古新基地建設に必要な「埋め立て承認」を検証、瑕疵(法的欠陥)があった場合には「取り消し」、そうでない場合でも「撤回」の方針を翁長知事は示しています。どうなりそうですか。

 政府は工事をゴリ押しして既成事実を積み重ねているので、「第三者委員会」はなるべく早めに結論を出して欲しい。初会合では「6月中にまとめて7月上旬に報告」という日程が示されましたが、検証作業をスピードアップ、報告時期を前倒しした方がいいと思います。もちろん仲井真弘多前知事が出した「埋め立て承認」に瑕疵があるのかをきちんと検証する必要はあります。沖縄県が「取り消し」や「撤回」をした場合、当然、政府は訴訟で反撃してくるでしょう。そのため検証を慎重に進めたいのは分かるが、一方で安倍政権は既成事実づくりに突き進んでいる。最終報告前に中間報告を出すなど、小出しでもいいから政府の動きを牽制する“材料”を先手先手で出して欲しいと思います。

噂の真相元編集長「損害賠償請求には県民カンパで対抗する」

――政府は「埋め立て工事が止まったら沖縄県に損害賠償請求をする」という“脅し”もかけています。

 県知事選の前から政府は損害賠償請求の“脅し”をかけてきましたが、県民は「それに屈しない」という意思表示をすればいい。対抗策については翁長選対関係者と私の考えは一致しています。それは、「仮に政府が損害賠償請求をしてきた場合、沖縄県民がカンパで集めて対抗する」というものです。沖縄県民は140万人だから1人1000円ずつ集めれば、14億円になります。「沖縄県民は総力を挙げて翁長知事を支える」「県民は自腹を切ってでも徹底的に闘う」という沖縄の民意を、カンパという形で改めてアピールするのです。そうすれば、「沖縄県民はやるじゃないか」という反応が返ってきて、軍事基地建設をゴリ押しする安倍政権批判が強まる可能性もある。世論づくりの上でもプラスに働き、対政府交渉においても有効なのではないでしょうか。

――沖縄県知事選でも、菅原文太さんが那覇市内のスタジアムで開かれた決起集会に駆け付け、戦争が出来る国づくりに邁進する安倍政権や中央に言いなりの仲井真知事(当時)を批判しながら、戦争の愚かさと平和の尊さも訴えました。これにも関わられていたと聞きました。

 菅原文太さんの応援演説は、この店(那覇市美栄橋の瓦屋別館)に翁長選対関係者が集まった時に私が提案しました。1万人集会を那覇市内のスタジアムでやることが決まっていたのですが、沖縄の集会は順番で挨拶させるパターンが多い。「これはつまらない。『オール沖縄・県民党』を掲げているのだから、東京から文化人を呼んで挨拶をしてもらった方がいいのではないか」と提案し、菅原文太さんの名前を出した。球場がガラガラでは陣営の士気にも関わると思っていましたが、当日は1万人以上が参加して文太さんの話に大歓声が上がった。登場の仕方から話の内容までさすが役者ですよ。翁長知事も大喜びして、1万人集会は大成功となった。でも、那覇空港に着いたときに車椅子だったと聞いて「無理をさせたな」と思いました。しかも、あそこまで病状が悪化しているなんて、文太さんは一言も口にしなかった。亡くなったことを知った時、「気の毒なことをしてしまった」と思いました。

――県知事選は10万票の大差だったのに、その重みを安倍政権は分かろうとしませんね。

 それどころか、衆院解散によって、新基地建設反対派の知事誕生の政治的効果を薄めようとした可能性も十分あると思いますよ。県知事選が終わる前の世論調査で官邸は「仲井真氏は勝てない」という情報をつかんでおり、それで突然の解散・総選挙に打って出たのではないでしょうか。実際、沖縄県知事選は投開票直後しか大きく報道されず、すぐに総選挙一色の報道となった。そういう悪知恵がはたらく広告業界関係者が官邸をサポートしているに違いありません。だからこそ、沖縄側も安倍政権の向こうを張って、早め早めに攻勢をかけていく。そういうメディア対策が大切です。「安倍政権がいかにデタラメをやっているのか」を伝える情報宣伝活動や啓蒙活動を強化する。政府は辺野古新基地建設をゴリ押ししながら、佐賀空港へのオスプレイ受け入れ(軍事空港化)も進めようとしていますが、オスプレイを佐賀空港に受け入れることが可能なら、「沖縄に新基地がないと抑止力が維持できない」という主張は嘘になります。

――辺野古新基地建設と佐賀空港軍事空港化の両方を進めるのは、防衛予算の“二重投資”であり、「普天間基地の危険除去」という名を借りた軍事基地拡大になりますね。

「沖縄でなくても佐賀空港でも抑止力は維持できる」というのなら、辺野古新基地建設の必要はなくなる。沖縄の論客はこの点を追及するでしょう。また翁長知事の訪米などアメリカへの働きかけを強め、日本政府を通さず沖縄と米国のパイプづくりをすることも有効です。知事が表明した「県庁職員のワシントン常駐」も早めに実現し、現地でシンポジウムを開いたり、国会議員や要人へのロビー活動も展開していくといいでしょうね。日本の外務省は米国政府のスパイのような存在で、「沖縄からこういう意見が出ても無視してください」と告げ口する役回りだと聞きました。日本政府が間に入ると、歪んだ沖縄関連情報や民意しかアメリカに伝わらない。これじゃあ、沖縄の基地問題は動かないのです。

▽おかどめ・やすのり 1947年鹿児島生まれ。法大卒。1979年「噂の真相」創刊。2004年に休刊した後、沖縄移住。執筆活動を続けている。 		 	   		  


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