[CML 036301] 文科省「教科書採択の留意事項について」の問題点

okumura etuo gf742bpjye82j6v7vzw2 at mopera.net
2015年 2月 16日 (月) 15:06:23 JST


愛媛の奥村です。
BCCで送ります。重複される方、すみません。
転送歓迎。

文科省が、今年の教科書採択に向けて、
「教科書採択の留意事項について」
(平成27年1月29日(木曜日)平成26年度指定都市教育委員・教育長協議会(第2回)
配布資料)を配布し、それを文科省の下記に掲載しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/saitaku/1354969.htm

この「留意点」の「採択権限」のところに、下記のように書かれています。

「調査員からの報告等を鵜呑みにしたり,教職員の投票によって採択教科書が決定さ
れたりするなど,教育委員会の責任が不明確になるような採択の手続は適当ではあり
ません。」

みなさんご存じのように、
教育委員会に採択権限があるとして、選定・採択資料の評価を無視し、選定委員会な
どの答申を無視し、委員らの独自の評価にもとづき、委員らの多数決による採択が、
強行されるようになったのは、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導し、編纂した
扶桑社版歴史教科書(「つくる会」教科書)が登場することとなった2000年以後
です。

「つくる会」は、「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」(安倍晋三事務局
長・当事、後に「日本の前途と歴史教育を考える会」と改名)などの自民党右派勢力
との共同歩調により、政治圧力により、文部省の「教科書の採択について(通知)」
が、「採択権者の自覚と責任」から「採択権者の権限と責任」と変化して行き、委員
会の採択権限を強化されてきました。

「つくる会」系教科書が、採択されている殆どのケースが、
「採択権限が教育委員会にある」として、
選定資料などの採択関係資料を無視し、教育委員らの独自の私的な評価にもとづく採
択です。

このように、安倍政権は、近代日本国家による侵略・植民地化を肯定・正当化し、そ
れによる加害の事実を無視・矮小化している「つくる会」系教科書の採択を事実上後
押しするために、このようなが「教科書採択の留意事項について」を全国の教育委員
会に配布しようとしています。

愛媛(県教委・今治市教委・四国中央市教委)は、このような政治介入によって、行
われた採択で、このような採択は、違法であると「えひめ教科書裁判」は、一貫して
訴えてきました。

裁判所も当初は、「採択権限が教育委員会にある」ということを前提した判決でし
た。しかし、「『公立学校の教科書採択権限は、公立学校にあっては、所管の教育委
員会の権限において行われるとする。』とする文部省初等中等教育長回答が存在して
おり、この回答を不当とする意見もある」と変化し、
「採択権限が教育委員会にある」ことを前提とする文言は、なくなりました。

下記は、教科書採択無効確認等請求事件の第3回口頭弁論(2月17日)に向けて、
提出しています浪本勝年(日本教育法学会・理事、元立正大学教授)さんの「意見
書」の冒頭の文書です。この意見書で、「採択権限が教育委員会にある」との被告の
主張を完全に、「空手形」になったと思います。

「 学校の教科書採択権についての明文規定は存在しない。教育条理からして教師に
採択権が存すると解するのが自然である。すなわち教科書採択は、教科書を使用して
直接子どもの教育の任に当たる教師を中心に、保護者や子どもの意見も参考にしなが
ら行われるべきものである。
 「教育行政機関」である今治市教育委員会よる教育行政の限界を超えた本件教科書
採択行為及びその結果として当該教科書の学校における使用の強要は、異常な学校教
育への介入であり、教育の自由及び教師の教科書採択権を侵害し、教育基本法が禁じ
る「不当な支配」に該当する違法なものであると同時に日本国憲法第26条が保障する
「教育を受ける権利」を侵害する違憲の行為である。」

下記に浪本勝年さんの了解を頂き掲載しました。
ぜひ、各地での今年の採択において活用ください。
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2/29-1/i1.pdf
A4サイズ 24頁

下記が、この意見書の目次の抜粋です。
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第2 教育法解釈の在り方―教育条理の重要性(4)
 1 兼子仁の主張(4)
 2 田中耕太郎の主張(5)
 3 教育と法の関係(6)
第3 日本における教育法制の特徴と問題点(6)
1 戦前教育法制の特徴と問題点(6)
 1)戦前教育法制の特徴(6)
 2)戦前教育法制の問題点―教育内容統制のしくみ(7)
2 戦後教育法制の特徴――子どもの学習権保障を中心にして―(8)
第5 戦後日本における教科書採択をめぐる問題点(13)
 1 憲法・教育基本法と教師の教科書採択権(13)
 2 存在しない明文の教科書採択権規定
  一地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第 6 号の解釈一(14)
 3  望ましい教科書採択に向けて一学校採択の実現をー(16)
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Okumura Etuo
gf742bpjye82j6v7vzw2 at mopera.net

安倍政権の「教育再生」の問題点
教育委員会制度とは 画像13分43秒
https://www.youtube.com/watch?v=iByza-XunEQ
安倍自民党政権の「教育再生」は、憲法改悪の地ならし-資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub6/2013/saisei.html
「原発安全神話と教科書記述−検定基準改悪」 画像5分49秒
http://www.youtube.com/watch?v=1l6SToOmnk4 
えひめ教科書裁判 資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2.htm
憲法活用が、憲法「改悪」の〈ちから〉! 
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub8.htm
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