[CML 036162] フランス大統領のホロコースト記念日の演説はパレスチナ支持者に対する弾圧の前兆

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2015年 2月 4日 (水) 20:22:41 JST


みなさまへ    (BCCにて)松元

この論考は、精力的なパレスチナ・ウォッチャー、アリー・アブーニウマがアウ
シュビッツ解放70周年記念日のフランス大統領の演説に注目して同日1月27日に
自身のブログ に投稿したものである。著者は、パレスチナ系アメリカ人の
ジャーナリストでエレクトロニック・インティファーダの創設者の一人で、記事
は ただちに「インティファーダ・パレスタイン」、「エレクトロニック・イン
ティファーダ」に転載された。

この記事の中心となる「anti-Semitism」は、19世紀人類学につくられた 非アー
リアを特徴とする「セム語族」に発する(現代ではその学問的根拠は否定されて
いる)が、ヨーロッパ社会での「ユダヤ人はパレスチナ に入植すべきセム族」
の表象をともない「反セム主義=反 ユダヤ主義」として流通してきた。ここでは
文脈からして「反ユダヤ主義」としてみた。拙訳ですが紹介させていただきま
す。また「訳者後 記:イスラエルと反ユダヤ主義」も参照してください。
(2015年2月3日 記)

*French president’s Holocaust day speech presages crackdown on Palestine
supporters*

*フランス大統領のホ ロコースト記念日の演説はパレスチナ支持者に対する弾圧
の前兆***

**

アリー・アブーニウマ(松元保昭訳)

2015年1月27日

エレクトロニック・インティ ファーダ

インティファーダ・パレスタイ ン

フランス大統領フランソワ・オランドは、人々がオンライ ン発言を許されてい
ることに対して彼の政府が締め付けを強化する予定であるとし、それを確認する
ために国際ホロコースト追悼記念日のス ピーチを利用した。

計画された取締りの強化は、反ユダヤ主義との闘いという装いのもとでイスラ
エルに批判的な言論の検閲を、フランス当局がさらに促進するよう権限を行使し
たいのだという懸念を高めている。

オランドは、ソヴィエト軍のアウシュビッツ解放70周年記念のパリの祝典で「反
ユダヤ主義はその外観を変えたが、古くからの根は失われて いない」と語った。

今日、「それはイスラエルに対する憎しみで培養されてお り」また「中東の紛
争が持ち込まれている」と彼は言う。

イスラエル批判と反ユダヤ主義のこの合成物は、フランス におけるパレスチナ
連帯運動を弾圧するさらにきびしい取締りの前兆である。

オランドのスピーチは、今月前半に3人のフランス人ガンマンがレイシスト誌
シャルリー・エブドのオフイスとユダヤ人スーパー マーケットと警察を攻撃し
て17人の人々を殺害して以来、発言し書いたことのため 何十人もの人々が懲役
刑を受けたというフランスに広がる取締り強化のすぐ後に続いて現われた。

*●イスラエルに叱責*

またオランドは、フランス・ユダヤ人に語りかけフランス のユダヤ人人口の移
転を急に引き起こすその影響のため遠まわしにイスラエルを叱った。「あなた方
の場所、あなた方の家は、ここです。もしあなた方なしに生きるとしたら、わが
国はもは やフランスではなくなるでしょう。」

ユダヤ人の出発を奨励するためフランスの最近の襲撃を利 用することを望んで
いるイスラエル当局に腹を立てているかのようなもっともらしいコメントの中
で、オランドは語った。「もしテロリズム が、フランスの大地から、フランス
の言語から、フランスの文化から、ユダヤ人を解放したフランス共和国から、あ
なた方を追い出すことに成 功するなら、そのときテロリズムはその目標を達成
したことになるでしょう。」(フランスにおけるオランド・スピーチの完全ビデ
オ参照)

イスラエル当局は、フランス・ユダヤ人を国際法に違反し て占領地ウェストバ
ンクで建設された入植地を満たしうる潜在的人口の備えと考えているのだ。

*●言論の自由の統制*

オランドは、彼の政府の計画では「人種差別と反ユダヤ的 な言論の撲滅」は民
法の報道法から刑法へと変更されるだろう、また人種差別や反ユダヤ的な動機は
犯罪の要素をさらに重くさせるものと扱わ れるだろうと明言した。

インターネット関連企業とソーシャルメディア・ウェブサ イトは、「彼らの責
任が問われる」ことになり、また対処に失敗するなら処罰されるだろう、と彼は
語った。

ウェブサイトを遮断する権限を大臣に与えることを含め、 オランドの声明はイ
ンターネット上の発言により厳しい法律上の規制を与えるというシャルリー・エ
ブド襲撃後すでに「当局に発表された」計 画を確認したものである。

また、内務大臣ベルナール・カズヌーヴは、「インター ネットの監視、とくに
ソーシャルネットワークは、フランス内外の諜報機関とスパイ組織に委ねられる
だろう」と公表した。



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