Re: [CML 039412] Re: 福島原発事故前の茶・しいたけのセシウム137
檜原転石
hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 8月 29日 (土) 20:50:14 JST
檜原転石です。
東本さん、こんちは。
あなたが反論とは意外ですが、大丈夫でしょうか?
誰が「輸入規制の基準値」とか「防災指針で定められた飲食物摂取制限に関
する指標」の話をしているの?
以下、小出裕章の発言をちゃんと読んでください!
▼2014年11月5日 歴史・人物 タグ: 原発問題, 小出裕章(こいでひろあき), 除染
若い人たちに一言お詫びを申し上げたいと思います。/小出裕章(こいでひろあ
き)氏 「未来を担う子どもたちへ」
http://www.at-douga.com/?p=12296
・・・
次に重要なことは食べものです。
今現在、東北地方を中心にした食べものが汚染されています。日本の国は1キロ
グラムあたり100ベクレル以下なら安全であるかのように言って、何の規制も無
いまま、食べものを流通機構に乗せてしまっています。
しかし、この日本の国で、普通の食べものは、福島の事故がある前は、1キログ
ラムあたり0.1ベクレル程度しか汚れていなかったのです。
1キログラムあたり100ベクレルというのは、事故前の1000倍もの汚染を安全だと
言って、市場に出回らさせるとうことになってしまっているわけです。そんなこ
とは到底私は許せないと思いますし、特にそんな汚染のものを子どもたちに食べ
させることは許せないと思います。
*****
「しかし、この日本の国で、普通の食べものは、福島の事故がある前は、1キロ
グラムあたり0.1ベクレル程度しか汚れていなかったのです。」の意味がもし貴
方が分からなければ、貴方はこれ以後原発に関する発言するのを控えてください。
で上のどこに、事故前の輸入規制の基準値とか事故前の飲食物摂取制限に関する
指標の話があるの?
例えば、万が一誰かが「事故前の1000倍もの“基準値”とか」言えば、うっかり間
違いでしょうし、それでもあなたは飛びついて、デマだと騒ぎ立てますか?
あなたは原発の話題に無知だから、トンデモ発言を紹介して喜んでいるだけです。
更にだめ押しですが“原発事故前の常食中のセシウム137は、1人につき1日あた
り”でも0.01Bqから0.1Bqの範囲」の意味が分かりませんか?
私は「原子力規制庁の委託により公益財団法人日本分析センター」
のサイトの数値を以下に挙げました。
★日常食から受ける預託実効線量(平成元年度~平成17年度)
1989年~2005年
平均放射能濃度Bq/人・日
Cs-137 0.048
ですから、セシウム137の0.048はstudy2007発言──「原発事故前の常食中の
セシウム137は、1人につき1日あたりでも0.01Bqから0.1Bqの範囲」で正しいでしょ?
一般食品中の放射性セシウム(134、137の和)の基準値100Bqは0.01Bqの
1000倍で、0.01の10000倍ですし、 0.048の2083倍です。小出裕章
の言う「事故前の1000倍もの汚染を安全だと言って、市場に出回らさせる」は正
しいでしょ?
▼ 日常食から受ける放射線量
日常食から受ける預託実効線量(平成元年度~平成17年度)
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/servlet/sel_dailyfood
Cs-137 0.000013 0.048 4236 5551
0.00023
****
又、お茶・東海地方(福島からかなり遠い)の話を持ち出して──
▼「食品と放射能」
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/servlet/food_in?pageSID=194312525
の「食品名から選ぶ」→嗜好飲料→お茶→東海地方を選べばグラフ「東海地方にお
ける茶中のCs-137の経年変化」が出てきて、
2011年から跳ね上がるのがすぐ分かります。2010年前の数年は0.1以
下で推移していることは一目瞭然です。200倍、2000倍、20倍と基準の
取り方次第です。
グラフを見れば核実験・チェルノブイリ・フクシマがセシウム137をばらまいて
いることがすぐ分かります。
▼東海地方における茶中のCs-137の経年変化
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/servlet/food.do?pageSID=353_720B04AC9EFE7B3B17804AD05EAA791A
On 2015/08/29 19:03, higashimoto takashi wrote:
> 檜原転石さん wrote:
> > 「厚生労働省は事故後1年を経た2012年4月1日に一般食品中の放射性セシウ
> ム(134、137の和)の基準値を
> > 100Bq/kgと設定しました。それを下回る食材は「基準値以下」として流通し
> ています。ところが原発事故前の日
> > 常食中のセシウム137は、1人につき1日あたりでも0.01Bqから0.1Bqの範囲で
> した。」を読み、改めて放射性物
> > 質を日本中にばらまいた東電の犯罪を確認したいと思います。
>
> 上記は事実ではありません。いわゆるデマです。それも小出裕章氏によって拡散
> されたデマというべきものです。小出氏は2014年
> 3月に行われたヘレン・カルディコット財団主催の講演会の際に次のように述べ
> ました。
>
>
> 「1キログラムあたり100ベクレル…事故前の1000倍もの汚染を安全
> だと言って、市場に出回らさせるとうことに…、
> 到底私は許せない」
> http://www.at-douga.com/?p=12296」
>
> しかし、事故前の国の指標としての「防災指針で定められた飲食物摂取制限に関
> する指標」は370Bq/kg(チェルノブイリ事故を契機
> に1998年3月時点の輸入規制の基準)でした。すなわち、事故前の飲食物摂取制
> 限に関する指標は小出氏の言うような「0.01Bqか
> ら0.1Bqの範囲」ではなかったということです(ちなみにこの指標は2011年事故
> 直後には370Bq/kgから500Bq/kgに変更され、さらに20
> 12年4月に100Bq/kg に変更されるという経緯を経て現在に至っています)。
> http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/80.html
>
> 上記のとおり、「1キログラムあたり100ベクレル…事故前の1000倍もの汚染」と
> いうのは、人々に原発事故のおどろおどろしさを言う
> ために小出氏の創作したデマというほかないものです。小出さんのあげる
> 「0.01Bqから0.1Bqの範囲」という数字は「過去の指標(基準
> 値)」ではなく「過去の実測値」にすぎないものです。小出さんは、「今の基準
> 値」』と「過去の実測値」を比較するという論理のスリカエ
> をして「1キログラムあたり100ベクレル…事故前の1000倍もの汚染」というデマ
> を創り出しています。科学者として許されることではあ
> りません。
>
> ちなみに現在の実測値としては「福島県内の子どもの内部被ばく検出人数はゼロ
> 」という結果が出ています。この結果について、N
> HKや新聞報道はほとんどリンクが切れていますのでここでは週刊ダイヤモンド
> の報道をあげておきます。
> http://diamond.jp/articles/-/34646
>
> 何度も同じことを言いますが原発被害の甚大性をいうこと、反原発の主張をする
> ことはきわめて重要なことです。しかし、デマまで創
> り出して反原発を主張することは決して許されることではありません。そういう
> 行為は人々の信頼を失い、やがて反原発運動そのも
> のを決定的にダメにしてしまうでしょう。これも繰り返し、繰り返し指摘してい
> ることですが、すでにその兆候は到るところに出ています。
>
> 前の檜原氏の記事([CML 039089][CML 039097][CML 039100])もデマに基づくも
> のでした(この記事がデマの受け売りにすぎないこと
> はすでに論証しています[CML 039110])。
>
> これ以上のデマの拡散はやめていただきたい。
>
> 私はデマの拡散をデマの拡散と見抜けずに(たとえば私のCML 039110の投稿を検
> 証するだけでも私の批判している記事がデマ、あ
> るいはデマの受け売り、拡散であることはすぐにわかる体のものであるにもかか
> わらず)それを許容している人たちにも許しがたい
> ものを感じています。そのこともつけ加えておきます。
>
>
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
>
> From: 檜原転石
> Sent: Friday, August 28, 2015 7:18 AM
> To: 市民のML
> Subject: [CML 039386] 福島原発事故前の茶・しいたけのセシウム137
> 檜原転石です。
>
> study2007『見捨てられた初期被曝』の記述──
> 「厚生労働省は事故後1年を経た2012年4月1日に一般食品中の放射性セシウム
> (134、137の和)の基準値を100Bq/kgと設定しました。それを下回る食材は「基
> 準値以下」として流通しています。ところが原発事故前の日常食中のセシウム
> 137は、1人につき1日あたりでも0.01Bqから0.1Bqの範囲でした。」を読み、改め
> て放射性物質を日本中にばらまいた東電の犯罪を確認したいと思います。
>
>
> 2012年の個人的検査のCs-137を中間値を8Bq/kgとし、北陸・甲信越地
> 方におけるしいたけ中のCs-137の1998年の数値──0.26と比較する
> と、福島原発事故前のしいたけより、事故後のしいたけにはセシウム137は約
> 30倍含まれていることになります。これに低線量被曝にしきい値がないことを
> 考慮すれば、私たちは東電によって環境中に大量に追加された放射性物質によっ
> て、一定数ががん死などで死ぬことは明白です。
>
> 「1mSvの被ばくで 10,000人中1人ががんになり、そのがんの半分が致死的」の基
> 準は大幅に甘く、かつ放射性物質は人にがんをもたらすだけではない。バンダ
> ジェフスキーの『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響 チェルノ
> ブイリ原発事故被曝の病理データ』という本も出ている。
>
> それにも関わらず、このCMLにも以下のような小野昌弘の戯言を喜んで紹介
> する人もいる。
> 「放射脳」「放射線恐怖症」「放射能おばけ」などという愚劣な言葉を喜ぶの
> は核・原発マフィアの連中でしかないが、なぜか社会運動の側からも出てきてし
> まうのは、簡単なことで「放射性物質は人をゆっくり殺す」からである。まあ今
> すぐは死なないのだから、小野昌弘──「低線量放射線の影響が、はるか昔よりは
> ずいぶん分かっているとはいってもまだ完全に解明されたわけではない以上、灰
> 色の領域は存在する。しかし重要な点は、この灰色の領域は、決しておばけに満
> ちた恐怖の世界ではない。」などと悠長な戯言でも言えてしまうのである。
>
> またstudy2007は「放射線業務従事者でさえ、放射性核種の摂取可能性につ
> いては厳格に管理され、作業場などでの飲食は法規で禁じられています。」とも
> 言っている。放射線管理区域に指定されるような環境でも多くの住民が日常的に
> 飲食している状態が果たしてまともなことなのか?
>
> 私たちは未来を見通す知で原発災害の被害を最小限にとどめる義務があるのです。
>
> ★放射線管理区域 1.3mSv/3ヶ月 0.6µSv/h 40000㏃/㎡
>
> ▼放射能恐怖という民主政治の毒(10):放射能おばけとは何か(2)
>
>
> 小野昌弘 | イギリス在住の免疫学者・医師
> 2015年2月14日 22時37分
>
> http://bylines.news.yahoo.co.jp/onomasahiro/20150214-00043040/
>
>
> 放射能おばけの出現は必然であることについて
>
> よく考えてみれば、こうして放射能おばけが社会を歩き回って人々の理性的な議
> 論と合意を阻害する状況に至ることは、福島第一原発で事故が起きた時点で既に
> 明らかであった。なぜならば、おばけの活躍する土壌は事故の規模にかかわらず
> 必ず生じたものであり、またチェルノブイリでの経験から、その土壌の上に非科
> 学的なデマが横行し人々に恐怖を与えることは明瞭だったのだから。
>
> 放射性物質が周囲に放出され環境が汚染されたならば、ある一定以上の汚染が見
> られる地帯から人間は後退しなければならなくなる。逆に、もともとの平均的放
> 射線量と同じ程度の放射線しか検出しない地域に住むことは問題がない。論争が
> 生じえるのは、その間の領域である。この境界領域は事故の規模の大きさにかか
> わらず必ず生じる。
>
> おばけは真っ黒闇でも太陽の光の下でも無く、茫漠とした暗がりに現れる。放射
> 能おばけも例外ではない。放射線問題では、まず確実に安全だという部分と、確
> 実に危険だという部分のあいだに幅があり、そこに放射能おばけが発生する土壌
> がある。
>
> 低線量放射線の影響が、はるか昔よりはずいぶん分かっているとはいってもまだ
> 完全に解明されたわけではない以上、灰色の領域は存在する。しかし重要な点
> は、この灰色の領域は、決しておばけに満ちた恐怖の世界ではない。広島・長崎
> 以来の社会と科学の努力により随分明らかになってきたものであり、今なお明ら
> かにされつつあるものである。この灰色の領域をたとえていえば、湖の波打ち際
> のようなものだと言っても良いだろう。湖と陸の境界はいつも揺らいで見える
> が、それは風景全体から見れば、ごく小さく静かな揺らぎである。
>
>
>
> ▼study2007『見捨てられた初期被曝』岩波書店、2015年
>
> ページ──
>
> また、本書で見てきたように、体表面スクリーニング基準10万cpmや環境除
> 染の基準0.23μSv/hなど、放射線に関する基準値に何らかの安全性を担保する意
> 味はありません。(2章、本章参照)。対処しきれない問題が発生すれば都合に
> 合わせて引き上げられますし、基準値を引き上げる際の手続きも適切には行われ
> ませんでした。厚生労働省は事故後1年を経た2012年4月1日に一般食品中の放射
> 性セシウム(134、137の和)の基準値を100Bq/kgと設定しました。それを下回る
> 食材は「基準値以下」として流通しています。ところが原発事故前の日常食中の
> セシウム137は、1人につき1日あたりでも0.01Bqから0.1Bqの範囲でした。放射線
> 業務従事者でさえ、放射性核種の摂取可能性については厳格に管理され、作業場
> などでの飲食は法規で禁じられています。しかも、通常の放射線業務で取り扱う
> 核種は密封された線源か、あるいは放射化した機器や構造物から放射されるγ線
> によるものです。それに対して、事故後、福島やその近隣県にまき散らされた放
> 射性核種は、大量の使用済み核燃料溶融物が微粒子やガスとして飛来し、土壌や
> 農地などに降下・沈着、あるいは海洋や陸水に流出したものです。それは、研究
> 者が実験室で扱う(特性が明かな)放射性セシウムやヨウ素の化合物とは異なる
> 化学的特性をもつ物質を含むと考えておくべきと思われます。高温・高圧な炉心
> 内で煮えたぎり、海水や炉心構造物に含まれるありとあらゆる不純物と反応した
> 様々な放射性核種を含む物質の、その基準値が詳細な科学的議論もなく「セシウ
> ムを指標とし100Bq/kg」と設定されたわけです。これを安心して食べる(食べさ
> せる)ことなど到底できません。
>
>
> ▼北陸・甲信越地方におけるしいたけ中のCs-137の経年変化
> http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/servlet/food.do?pageSID=84_1701C08E43FAFB43DE817D46CF4B2CA7
>
> 北陸・甲信越地方におけるしいたけ測定結果
> 単位(Bq/kg)
>
>
> 核種
> 最小値 0.26
> 平均値 5.9
> 最大値 17
> 全試料数 3
> 検出数 3
> 非検出数 0
>
> 1992年 17
> 1994年 0.44
> 1998年 0.26
>
> 個人的検査
> 2012年、生しいたけ Cs-137 4.3~12.7
> Csー134 1.2~8.2
>
> ▼東海地方における茶中のCs-137の経年変化
> http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/servlet/food.do?pageSID=353_720B04AC9EFE7B3B17804AD05EAA791A
>
>
> ▼ 日常食から受ける放射線量
> http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/servlet/sel_dailyfood
>
> 日常食から受ける預託実効線量(平成元年度~平成17年度)
> 1989年~2005年
>
> 平均放射能濃度Bq/人・日
>
> Cs-137 0.048
>
>
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