[CML 039316] 撤去された展示と隠された被爆者

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2015年 8月 24日 (月) 01:04:02 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 8月17日から23日まで、福岡市のアクロス福岡で、『平和のための戦争展
ふくおか2015』が開催されました。反戦平和運動を行っている団体や個人が、太
平洋戦争に関する展示を行いました。
 そこで私は展示スタッフから、ぜひ多くの人々に知らせて欲しい、と話を聞か
せてもらいました。
 
 「私が小学生だった昭和40年頃の長崎の原爆資料館には、原爆による放射能汚
染で、死産したり中絶された赤ちゃんの遺体標本が展示されていました。脳がな
い、手足がない、目がないといった赤ちゃんの遺体が展示されていました。それ
は強いショックを受けました。原爆はなんと恐ろしいものかと子供心に思いまし
た。

 そのあと、残酷過ぎる、被爆者への偏見を助長するとの抗議を受けて展示を止
めました。確かに、被爆者への偏見を煽るという側面はありました。

 しかしそれから原爆の恐ろしさを表現する展示がなくなっていきました。現在
の長崎原爆資料館の展示はあまりにも『きれいすぎる』ものになっています。こ
れでは原爆の恐ろしさを伝えることはできないと思います」。

 「福岡市や熊本市には、隠された被爆者が大勢います。8月9日の長崎への原
爆投下直後、福岡や熊本から多くの軍人や民間人が救援のため、長崎に行きまし
た。そこ残留放射能に被曝しました。救援活動から帰ったあと、癌や白血病で亡
くなった方が大勢いました。放射能による後遺症に今も苦しんでいる人はいます。
しかし、一度も調査は行われていません。援護法も適用されていません。

 私はこの隠れた被曝の調査を行っいます。幸い、資料は残っていました。それ
をまとめて、公表する予定です」
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
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