[CML 039262] 今日の言葉 ――戦時下に記された”獄中メモ”がこのタイミングで私の前に現れたことれたことを偶然とは思えない。現代を生きる私たちに何かを問いかけているのではないか。
higashimoto takashi
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 8月 21日 (金) 17:48:03 JST
フクシア
【「やったぁ」と道新釧路支局派遣記者の佐竹直子さんは拳を突き上げた】
日本ジャーナリスト会議(JCJ)の(略)「8月集会」の目玉は、この一年の優れた記事・番組・出版などを顕彰する「JCJ賞」贈賞と
記念講演。(略)5番目に演壇に立ったのが北海道新聞釧路支局の佐竹直子さん。「ありがとうございますッ」といったのか
「やったぁ」といったのか。はっきり聞きとれなかったが、拳を突き上げて受賞のよろこびを表現した。こんなシーンははじめて
である。いっしょに「おめでとう!」と拳を突き上げればよかったが、拍手だけになってしまった。受賞記事は「獄中メモは問う
北海道綴方教育連盟事件」である。JCJの贈賞理由には「太平洋戦争突入前の1940年から翌年にかけ道内55人の教員が
治安維持法違反容疑で特高に逮捕された北海道綴方教育連盟事件。事件発生から約70年余の2013年、佐竹記者は教
員の一人の”獄中メモ”を発見したのを機に、生き証人や家族、関係者を徹底取材。”言論と教育への弾圧”の理不尽と非人
間性に迫った。戦争法制強行と連動した教育への国家介入が強まる現代との相似性からも高く評価できる力作だ」とある。
彼女は言う 「戦時下に記された”獄中メモ”がこのタイミングで私の前に現れたことを、偶然とは思えない。現代を生きる私た
ちに、何かを問いかけているのではないか」「戦後70年。そして綴方事件発生から75年となる今年に、この連載がJCJ賞を受
賞したことが、悔恨すべき過去が繰り返されないための警鐘となることを 強く願います」「JCJ賞は わたしの背中を押してくれ
た」と再度拳を突き上げた。大きな拍手が湧いたのはいうまでもない。彼女は、北海道新聞釧路支局の記者だが正社員では
ない。関連会社からの派遣記者である。いま、地方紙から「派遣記者」が進んでいると聞く。この流れが大手紙に波及するの
も時間の問題かもしれない。「派遣」であれば、その身分は不安定極まりない。メディアの「劣化」がいわれているが、権力に
都合が悪いことを報道すればするほど、彼女たちの身分はさらに不安定になるであろうことは容易に想像がつく。権力の意
向を気にする傾向が強まっているいま、メディア側の体制の「劣化」が、こころある記者を排除することになるであろうことも想
像できる。佐竹さんのことで評価したいのは、彼女の感性と努力はもちろんだが、この連載を支持した人たち(読者とデスク関
係者)である。記者とデスクと読者の一体感が、記者の背中を押すことになる。(略)この連載に目をつけ、JCJ賞に推薦した人
にも敬意を払いたい。地方紙の、そのまた地方支局の連載に目をつけたことがすばらしい。JCJ賞の役割をあらためて認識し
た。「JCJ賞」も捨てたものではない。(「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog 2015-08-19)
【山中人間話】
省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1477.html
【 山中人間話特別版:永田浩三さんと金平茂紀さんの本日付けフェイスブック記事
――「安保法案の国会審議・テレビはどう伝えたか」と「魂の飢餓感」 】
省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1476.html
東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/
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