[CML 039250] 今日の言葉 ――戦争をしないということには戦わずして負けることも含まれ、このような敗北が不安感情の根源にあるとすれば、平和運動が構築すべきなのは、むしろ積極的敗北主義の思想ではないだろうか。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 8月 20日 (木) 18:25:22 JST


(1)【問題は日本が植民地支配に対してどのような態度をとったのか、である】
「戦後70年」という節目の年であり、かつ、戦争法案をはじめとする戦後憲法の解釈枠組の大幅な変更があるなかで出された安倍
談話をどう読むか。この「談話」のなかには、歴史認識としては日本の保守派の俗説をそのまま踏襲した部分があり、これが結果
として日本の植民地支配に対する率直な自己批判を回避させたばかりか、逆に植民地支配すら植民地支配ではないかのような認
識を言外に暗示するという大きな問題を残してしまった。「談話」の冒頭の箇所がこれにあたる。冒頭で次のように述べられている。
「百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民
地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いあり
ません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやア
フリカの人々を勇気づけました。」19世紀から20世紀初頭にかけて列強による植民地支配が東アジア地域にも拡大してきたことを
指摘している点は、間違いではない。問題は日本が、この植民地支配に対してどのような態度をとったのか、である。「日露戦争は、
植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」とあり、日本が欧米列強の植民地主義を阻止した戦
争が日露戦争であると解釈している。しかし、・日露戦争の戦場は朝鮮半島と満州であったこと。つまり、日本の軍隊による朝鮮半
島の事実上の占領といえる行為があったこと。・日露戦争前の1902年に、第一次日英同盟を締結したこと。・日露戦争で英国は日
本に艦船など武器を供与したこと。・英米独が日本に戦費のほぼ半額にあたる巨額の融資を行なったこと。といった事実をふまえ
たとき、日本は帝国主義列強とともに植民地主義に加担する態度をとっており、日露戦争はこの観点からすれば、東アジアをめぐ
る帝国主義戦争だったというべきではないか。こうした日本の行動に先立つ1895年、日清戦争後に、日本が台湾の割譲を清に要
求するというスタンスにすでに植民地主義=帝国主義がはっきりと見い出せるから、日本の近代化と植民地主義=帝国主義とは
不可分のものとして組み込まれていたというべきだろう。(小倉利丸ブログ 2015-8-16) 


(2)【逆ギレともいえる傲慢な態度としての「謝罪」】
省略。

(3)【この国の「侵略」性の起源を近代にまで遡って根底から疑う】
省略

【山中人間話】
省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1475.html


東本高志@大分
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http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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