[CML 039099] 【報告】第1575日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★
青柳 行信
y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
2015年 8月 12日 (水) 07:34:27 JST
青柳行信です。8月12日。
【転送・転載大歓迎】
●=鹿児島薩摩川内(せんだい)原発再稼働反対の声をあげよう=●
新作 音楽と詩 九電本店前ひろば
https://youtu.be/z0JXiqUxFDw
☆原発とめよう!九電本店前ひろば第1575目報告☆
呼びかけ人賛同者8月11日合計3953名。
原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】8月11日7名。
峰雄亮平 木村美代子 桜井真理 藤村修 藤野力 匿名者2名
★ 私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
<ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです。>
★ 横田つとむ さんから:
青柳さん
お疲れさまです。
九電のやり方は 悪質ですね。
また、やらせと同じ轍を踏んでいるようです。
しっかり くらいついて 廃炉に追い込みましょう。
誰に聞いても 九電は 焦りすぎだよ、あれはないよ、という捉え方です。
再稼動する 道理がないことは 国民みんなが知っているようです。
負けません!
あんくるトム工房
怒りのスピーチ http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3584
★ 橋本左門 <無核無兵・毎日一首> さんから:
☆責任を取るつもりなど毛頭なし 真珠湾攻撃の川内版なり
(左門 2015・8・12−1111)
※日本原子力発電の元理事・北村俊郎氏:「批判を受け付け
ない業界の閉鎖性が、福島の事故につながった。内部にいた
者として、問題を指摘し続ける。そうすることで私は責任を取
るしかない」。・・・・政権も復興や事故の収束より東京五輪に
重点を移しているように映る。安倍首相は招致の演説で「状
況は制御できている」と言い切り、福島を方便にした、と厳し
い批判。「方便」どころでなく嘘の宣言であり、オリンピックは
「嘘から出たママゴト」である。「嘘は泥棒のはじまり」!
★ 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所) さんから:
青柳行信さま
昨日はありがとうございました。
連日の大変なご努力、必ず報われる日が来るかと
存じます。私の方でも可能なかぎりご支援をできればと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
★ 宮崎の黒木 さんから:
青柳さま
毎日酷暑のなか、大変お疲れ様でございます。
昨日の九電本店交渉の一部が、電力労働者九州からの参加者からメールがありました。
・・・
今日の「川内原発の起動停止を求める申し入れ」に立ち会いましたが、
九電本店は申し入れ書の受け取りすら拒否しました。
まったく傲岸無礼な態度です。
・・・
4年以上も停止した、川内原発を強行に再稼働させることは、
必ずトラブルを含め順調には進まない、と、思われます。
粘り強く、原発反対・脱原発を続けていきましょう。
原発廃炉の時代なのです、から。
★ 舩津康幸 さんから:
8月12日の原発事故被害地域・原発・電力の関連記事。(記事番号76.まで)
記事紹介全体はこちらに⇒ http://tinyurl.com/pope5qq
こちらのFBにも書き込んでいます⇒ https://www.facebook.com/yasuyuki.funatsu
おはようございます。※記事多数ですが、これでも一部の新聞の検索はできていません。
昨日の川内(せんだい)原発の起動を受けて、ネット上の原発関連記事の件数が、いつも数倍にもなりました。
今朝は、ザッ〜と、ピックアップして紹介します。川内関連は前段・後段の2ヶ所に分かれています。
「九電本店前ひろば」を伝える記事もあります。(6.)
●再稼働の11日―こんな日に!という記事があります。政府や自治体などが用意周到に準備して意図して合わせてるのでしょう!
川内原発では、
1.「川内1号機、臨界に=14日に発送電開始―2号機、10月にも再稼働・九電」時事通信?8月11日(火) 23:14
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2015081100528
「原子力規制委員会の審査を通った原発で初の再稼働となった九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)は11日午後11時、核分裂反応が連続的に生じる臨界に達した。14日には
タービンを回して発電や送電が始まり、9月上旬にも営業運転に移行する見通し。
九電は1号機を11日午前10時半に起動し、再稼働させた。九電によると、臨界までにトラブルはなかったという。営業運転は13カ月間と定められており、大きなトラブルなどがなけれ
ば、来年10月まで稼働することになる。・・・・・・
川内2号機も最終段階の手続きとなる使用前検査が行われており、九電は10月中旬の再稼働を目指している。・・・」
川内原発ゲート前、
2.◎「<川内原発再稼働>「スイッチを押すな」正門前で抗議集会」毎日新聞?8月11日(火)11時23分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150811-00000021-mai-soci
「11日、再稼働した九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)。川内原発の正門前では11日、大勢の警察官が警戒する中、午前7時前から抗議集会が開か
れ、約160人が参加した。再稼働した午前10時半の直前には、参加者全員が「沈黙の抗議」と称して1分間黙りながら原子炉の方向を見つめた後、「スイッチを押すな」「制御
棒を抜くな」とシュプレヒコールを上げた。・・・・
集会開始に先立つ午前6時すぎから約4時間にわたり、市民団体のメンバーらが車5台を正門前に横付けし、車両などの出入りを阻止。九電関係者らは他の入り口などから出入りし
たとみられ、予定通り再稼働したが、この間、車の移動を求める警察官と抗議集会の参加者との間でにらみ合いが続くなど緊張する場面もあった。」
2’.◎「原発再稼働 涙を浮かべる人も…地元薩摩川内市では」テレビ朝日系(ANN)?8月11日(火)11時47分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150811-00000018-ann-soci
「原発前の抗議行動は11日で5日目を迎えました。強い日差しが照り付けるなか、主催者によりますと、全国から150人が詰め掛けたということです。今も街宣車の向こうでは一部の
人が座り込みを続け、警察官が取り囲む物々しい雰囲気が残っています。午前10時半、再稼働の時間には「福島の事故を忘れたのか。私たちは絶対に許さない」などシュプレヒコー
ルを上げました。その後、再稼働の情報が伝えられると、参加者は肩を落とし、涙を浮かべる人も見られました。
再稼働に反対する人:「悔しい、屈辱の日だ。私たちの声が届かないのがよく分からない」
●一方、地元の薩摩川内市民からは「これで経済が活性化する」と再稼働を歓迎する声も聞かれます。再稼働を歓迎する人:「賛成。薩摩川内市の発展のためには、あそこ(川内原
発)しかない」・・・・」
2”.◎「夕闇の中、原発前で抗議=400人「絶対止める」―鹿児島」時事通信?8月11日(火)20時48分配信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2015081100872
全文「九州電力川内原発の正門前で11日早朝に始まった抗議集会は、空が暮れかかる午後7時すぎまで続いた。主催者によると約400人が参加。正門前の道路を規制する警察官と、も
み合いになる場面が何度かあった。
午後6時半ごろからは、この日最後の集会が行われた。マイクを握った鹿児島市の出版社代表鮫島亮二さん(37)は早朝から正門前で抗議を続けた。2児の父親で、「核は私たちの世
代で終わりにしたい」と力を込めた。「再稼働した瞬間に次の活動は始まっている。絶対に(原発を)止める」と訴えた。最後に参加者らは、原発構内に向かって「再稼働を認めな
い」「制御棒を今すぐ戻せ」とシュプレヒコールを上げた。
原発事故避難者は、
3.◎「<川内原発再稼働>元原発技術者「安全なんてあり得ない」」毎日新聞?8月11日(火)11時52分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150811-00000026-mai-soci
長い記事「九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)が11日、再稼働した。「事故が起こらないことはありえない」。福島原発事故後に仙台市から鹿児島県内に避難してき
た日下(くさか)竜太さん(39)は、川内原発の再稼働に憤る。・・・・・・」
・・・原発被害地域から鹿児島にも多くの人が避難してきている、どこまでも国や電力会社に翻弄させられる!
3’.◎【動画】川内原発再稼働・福島からの避難者は」KTS鹿児島放送2015年08月11日
http://news.ktstv.net/
・・・避難者へのインタビュー記事です。
4.◎「熊本市中心部でも抗議行動」西日本電子版2015年08月12日 03時00分 更新
http://qbiz.jp/article/68735/1/
九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)が再稼働した11日、熊本市では、労働団体などでつくる市民グループ「原発ゼロ・自然エネルギーへの転換を求める熊本の会」が
抗議を表明しようと、下通アーケードでデモ行進した。参加した約70人が横断幕やプラカードを掲げ「原発いらない」「電気は足りてる」と声をそろえた。
共同代表の中島熙(き)八郎県立大名誉教授は「九電は危険な再稼働をあえて行おうとしている。世論が厳しく監視しなければならない」と話した。
〇一方、蒲島郁夫知事は国に万全の対策を求めた上で「不安を抱く住民もいるので、引き続き国として丁寧な説明を行い、理解が得られるよう取り組んでいただきたい」、市域の一
部が50キロ圏内にある天草市の中村五木市長は「安全を確保し、しっかり説明責任を果たしてほしい」と、それぞれコメントを発表した。」
5.(佐賀)「川内再稼働 反原発団体、県内でも抗議」佐賀新聞2015年08月11日 10時55分
http://www.saga-s.co.jp/column/genkai_pluthermal/20201/217837
「九州電力が川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1号機の11日の再稼働を正式公表した10日、玄海原発を抱える佐賀県内では反原発団体が抗議活動を展開した。「世論を無視した
暴挙。絶対に許されない」と再稼働の中止を訴えた。11日も現地で抗議活動したり、佐賀市内で街宣活動を行う。・・・・・」
5’.(佐賀県)「川内原発再稼働で脱原発団体が抗議行動」佐賀テレビ(2015/08/11 20:36)
全文「佐賀市の街頭では、11日、原発の再稼働に反対する県内の市民グループが川内原発1号機の再稼働を受けて抗議の声をあげました。抗議行動をおこなったのは玄海原発裁判
の会のメンバーおよそ10人です。鹿児島県の九州電力・川内原発1号機が再稼働したことを受けて裁判の会は「原発ゼロの状態でも電力は足りていて、再稼働して事故が起きれば
豊かな自然がなくなる可能性もある」などと訴えました。
【玄海原発裁判の会石丸初美代表】「生活を犠牲にするような電気は私たちは望んでない。子供たちも望んでない。その次の世代の人たちも望んでないそんなものは絶対動かしたく
ない」裁判の会は「川内原発が再稼働したことで玄海原発に関する動きも早まるかもしれない。今後も県民や自治体、国に脱原発を訴え続けていく」としています。」
九電本手前ひろば、
6.◎◎「九電本店前で抗議の青柳さん 拠点1574日「風化させない」qBiz 西日本新聞経済電子版?8月11日(火)15時13分配信
http://qbiz.jp/article/68678/1/
全文「3年7カ月ぶりに九州に原子の火がともった。福岡市の九州電力本店前にテントを張り、再稼働反対を訴え続けた青柳行信さん(68)=同市博多区=は、その瞬間を本店前で迎
えた。座り込みの抗議を始めて1574日目。再稼働に踏み切った九電に静かに問いかける。「放射能の恐ろしさを前に、あなたたちは震えおののいているか」
11日午前10時前、制御棒の耐震性に疑いがあるとして、仲間とともに九電に情報公開を申し入れたが、文書さえ受け取ってもらえなかった。その直後に原発起動の知らせを聞いた。
「なぜ不安に感じる市民の声に耳を傾けないのか」
テントを毎朝張り始めたのは、福島第1原発事故が起きた翌月の2011年4月20日。脱原発のムードは社会に広がり、夜通しの座り込みにも賛同者の訪問が絶えず、一時は道路にはみ出
すほどだった。だが、時間の経過とともに、少しずつ人は減っていった。
「絶対に事故を風化させたくない」。教員をしながら社会運動をしていた若いころ、チェルノブイリ原発事故が起きた。広島、長崎の原爆を織り交ぜて核被害の脅威を訴えたが、世
間は1年ほどで忘れていった。力不足を感じた苦い経験が、今回の長きにわたる運動につながった。
「九電本店前ひろば」と名付けたテントは、市や警察との協議で平日昼間のみの活動になったが、「目に見える拠点があることで、あの日の記憶が消えていないことを示せている。
九電にも市民にも」と存在意義を強調する。
訪問者の考えはさまざまだ。原発の即時ゼロ、段階的な廃炉、中には「あなたたちが声を上げるから安全性が高まる」と激励に来る原発推進派も。理解は広がり、社会運動とは無縁
の人たちにも支えられてきた。
周辺自治体の避難計画、火山や地震の影響、使用済み核燃料の行き先…。不安要素は山ほどあるが、最も九電に訴えたいのは人間としての「倫理」だ。「放射能と人類は共存できな
いことを、私たちは福島から学んだ。暮らし方を見直す時期に来ている」。ひろばはまだ閉じられそうにない。」
<後略>
★ 弁護士 後藤富和 さんから:
【九州弁護士会連合会】川内原子力発電所1号機の運転停止を求める理事長声明
2015(平成27)年8月11日、九州電力株式会社(以下「九州電力」という)は、川内原子力発電所(以下「川内原発」という)1号機を再起動させ、運転を開始した。
2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故は、原子力発電所における過酷事故が起こり得るものであって、しかも被害が極めて
甚大で重大な人権侵害であることを示した。
しかし、事故から4年以上が経過した現時点においてもその原因は依然として不明なままであって、事故後策定された「新規制基準」が事故原因を適切に踏まえたものであるとはい
えない。とりわけ地震動の策定基準の甘さや周辺カルデラ火山の火砕流問題に基づく立地の不適さなど、川内原発特有の問題点についても、有効な対策はなされていない。
また、仮に現在の「新規制基準」の下で原子力発電所の再稼働を検討するとすれば、少なくとも、過酷事故が発生し得ることを前提として、周辺住民を確実に、安全に避難させるた
めの「実効性のある避難計画」が必須であるところ、現状の鹿児島県の「避難計画」はまったく不十分と言わざるを得ない。すなわち、避難計画は原則として川内原発から30キロ
圏内についてのみのものであり、その基本は30キロ圏外に出ればよいというものであって、しかもその経路や避難先については固定のもので、風向きなどを考慮されていない。ま
た、原発から5キロ圏内の住民が避難した後にその周囲の住民が避難するという二段階避難の現実的可能性は極めて疑問であり、避難元と避難先の自治体間の実効的な連携もとられ
ておらず、極めて杜撰なものである。
これらの観点から、当連合会は、2014(平成26)年10月31日開催の当連合会定期大会において、「実効性のある避難計画」が策定されることなく原子力発電所を運転するこ
とに反対し、九州電力に対し、かかる計画が策定されない限り、原発の運転をしないこと、国に対し、かかる計画が策定されるまで既設原発の設置変更許可の適合性審査を停止する
ことを求める決議をした。
その後、鹿児島県が、モニタリングポストの情報等を基にして、事故時の風向きや放射線量から適切な避難経路を割り出すための「原子力防災・避難施設等調整システム」を導入し
たが、風向きの入力で避難先施設の候補がリスト化される程度のものにすぎず、リストアップされた施設の収容人数や、汚染状況は1件1件、現地とやりとりするしかなく、どのよ
うにして迅速に何千にも及ぶ自治会ごと医療・社会福祉施設ごとの避難に対して指示を出すのか、変更後の避難経路上に二次災害があった場合にどうするのかなど、次の段階で必要
不可欠となる対応策はなく、その実効性は極めて疑問である。
鹿児島県は川内原発の重大事故に備え、周辺住民の避難に使うバスの運行について、県バス協会、バス運行会社との間で、2015(平成27)年6月26日に協力協定を結んだ旨
の報道がなされた。しかし、バスの運転手の被曝リスクの問題もあり、バス運転手が協力するのは一般人の放射線の被曝限度を下回る場合に限るとされている。また実際に重大事故
が発生した場合にバスによる避難がどの程度の実効性をもって行われるのかも不透明である。
これらの避難計画の課題を明確にするためには避難訓練を実施する必要があるところ、これも行われていない。
以上から、事故原因を適切に踏まえたとはいえない「新規制基準」に基づき、かつ、緊急時避難計画など住民の安全が確保されない状況で川内原発が運転されるとすれば、当連合会
管内の九州電力玄海原子力発電所を含む日本全国の原子力発電所の拙速な運転をも許容することになるのであり、各原発周辺の膨大な数の住民を生命・身体の危険にさらすもので
あって当連合会としては到底容認できない。
したがって、当連合会は、九州電力に対して、川内原子力発電所1号機の運転を停止するよう、強く求めるものである。
2015(平成27)年8月11日
九州弁護士会連合会
理事長 前田和馬
★ たんぽぽ舎 さんから:
【TMM:No2562】2015年8月11日(火)
┏┓
┗■1.抗議声明
| 電力は足りている、しかも安全性は確保されない
| 危険な原子炉を起動する暴挙は許されない
└──── たんぽぽ舎 2015年8月11日
九州電力は8月11日午前10時30分、川内原発1号機の制御棒を引き抜き、原子炉を臨界状態にする「起動」を開始した。
4年5ヶ月前の今日、福島原発震災を経験し、未曾有の原子力災害が引き起こす残酷な現実を突きつけられた日本が、再び多くの原発を基幹電源として起動させる政策決定の第一
号として、川内原発を起動する暴挙に出たことは、世界に対しても重大な背信行為である。
1.東京電力福島第一原発の事故原因は「未確定」
福島第一原発事故は現在も原因が確定していない。
政府事故調査委員会と国会事故調査委員会の報告書では、事故の原因についても見解が異なっている。
国会事故調査報告書では、津波の前に地震による影響も生じていた可能性が指摘されているが、その後の調査は、その点を全く無視して行われ、他の原発に要求されている対策で
も、ほぼ津波対策に特化しており、原因の一部にしか対策されていない。
外部電源を非常用設備の一部として強化、安定性の向上をすべきところも、巨額の費用負担を懸念して、脆弱なままで放置された。
しかし外部電源が1回線でも生き残ったことが、女川原発や福島第二原発を過酷事故からかろうじて救った事実を指摘する。
さらに、原発の過酷事故対策が、福島第一原発事故事故において、どのように作用し、結果として原子炉を破壊する方向に働いたのか、守る方向に働いたのかさえも、確定してい
ない。数ある分析においては、原発の過酷事故対策として採られた方法に問題があった場面も指摘されている。
当然これらの分析が確定しなければ、新たな事故対策を策定することも困難であり、実際に九州電力などが策定している運転規定(保安規定)において実施されるとしている対策
に大きな誤りのある可能性が指摘されている。
これらも一切が議論をされずに原子炉を起動したのは、新たな事故を準備する行為であると言わなければならない。
2.新規制基準による「再稼働」の危険性
「世界で最も厳しいレベルの規制基準」と、ことあるごとに政府は主張し続ける。しかし「世界で最も厳しい」には何の根拠もない。特に、少なくても30km圏内の住民避難の
計画、更に遠くに拡散する放射性物質の避難対策を義務づけるIAEA国際原子力機関の基本安全原則では、過酷事故発生後の事故影響緩和策として「第4層」「第5層」が規定さ
れている。
そのうちの第4層については、格納容器防護を基本とした過酷事故対策が規定されているが、この対策そのものが、福島第一原発事故を分析し教訓化できていないため、ちぐはぐ
なうえ危険な内容になっている。
特に圧力容器減圧操作を基本とした「フィードアンドブリード」はむしろ炉心溶融を加速させかねず、十分に吟味した対策ではない。
このような措置が可能となるためには、全ての圧力環境下において十分な一次冷却材注入能力を確保しておかねばならない。もちろん全電源喪失条件下に置いてである。しかしそ
のような抜本的対策は時間もコストも掛かり過ぎるため検討もされずに放棄されており、既存の注入設備に加えて消防用水配管からの消防ポンプを使った注水が新たに加えられた程
度である。
もちろん原子炉運転圧力では注入できるはずがないので、この状態でフィードアンドブリードを強行する可能性がある。本来の意味は注水してから減圧する、であるが実際には
「減圧してから注水する」になってしまう。これでは圧力容器はあっという間に空になるのに炉心に水は入らず、メルトダウンを引き起こす。
実際に福島第一原発事故で起きたことである。
格納容器の安全確保のためには窒素封入すべきであるが、川内を含む加圧水型軽水炉は、それを拒否し続けている。
一方で、燃料破損や水の放射分解で発生する水素対策は、イグナイタ(点火装置の意味)で燃焼処理することになっているが、格納容器や配管損傷により一気に大量発生するよう
な場合は特に、燃焼処理ではなく起爆装置になりかねない。 福島第一及び米国スリーマイル島原発事故の教訓からも可燃性ガスが大量に生ずる場合は、水素の逃がす装置を取り付
けると共に、酸化剤つまり酸素を取り除くしかないのである。
原子炉を含む一次冷却材系統全体を防護するには、パラメータの監視は欠かせない。ところが福島第一原発事故では電源を全て失ったため、温度も圧力も水位も分からなくなっ
た。これでは何をすれば良いか、したことに効果があるか、方針の変更をすべきタイミングかどうか、一切判断できない。
格納容器ベントを強行した福島第一原発事故では、吉田所長は最後まで「ベントが成功したかどうか分からなくなった。」と答えていた。
川内原発では、可搬システムも含めれば測定可能とされており、全てパラメータを監視して作業を継続することになっているが、こんな予定調和的な事故は起こらない。全ての電
源を失っても、原子炉を冷却し続ける設備でなければ、教訓を生かしたことにはならない。
3.第5層の防護を放棄
「世界で最も厳しいレベルの規制基準」というのであれば、IAEAの安全対策「第5層」についても規制基準に取り込み、規制委員会が責任を持って審査するべきである。と
ころが規制委員会は防災対策を自治体に丸投げした。30km圏内の自治体でさえ、まともに計画も作れないまま、原発が動きだそうとしている。
これが世界で最も厳しいとは、あきれ果てる。米国は原子力規制委員会が自治体と事業者に義務づけている。実行性が無い計画ならば原発の運転認可が下りない。
日本に比べて人口密度が比較的低く、車社会である米国でさえ、住民の安全対策には規制当局も責任を負っている。これだけみても、日本の規制基準は米国以下であることは論を
待たない。
原子力防災・住民避難計画については、自治体丸投げを止めて、国も責任を負うように災害対策基本法を改正する必要がある。
また、規制委員会設置法も、改正すべきだ。少なくても米国並みに緊急時の原子力防災・住民避難計画が、すべての規制対象の基本になるべきであり、それが達成されるまで再稼
働の議論そのものも出来ないはずなのだ。
4.戦争法案と一体となった原発再起動
今日のシナリオは、既に2012年には明らかになっていた。
まだ野田政権だった時代の2012年8月15日(67回目の敗戦記念日である)に、米国「第3次アーミテージ・ナイレポート」が発表された。リチャード・アーミテージ元国務副長官
とジョセフ・ナイ元国務次官補(ハーバード大学教授)を中心とした超党派の外交・安全保障研究グループ、CSIS国際戦略研究所による日本への「提言」である。いわば「外
圧」文書であるが、主張を全部公開して圧力を掛けているわけだ。
この中で、原発の再稼働が明記されている。当時は民主党政権下において2030年代までに原発を全て廃止する方針が論議されていた。しかし閣議決定は見送られた。米国からの圧
力であった。原発からの段階的撤退を、さらなる原発輸出へと方針を180度転換させた。
このレポートには他に重要な記述が沢山会ったが、現在大きな問題になっている、安倍政権による「集団的自衛権の行使容認」「TPP」「PKO」「戦後70年談話」これら全
て、レポートに「指示された」内容になっている。そのため、一つ一つについて国会などで質問をされても、安倍首相をはじめ誰もがまともに答えられない。憲法学者が憲法に違反
していると指摘されても、お門違いの砂川最高裁判決を持ち出したり、「統治行為論」でごまかそうとしたりするが、まともに論理を構築できないのは、結論ありきだからだ。
5.原発を動かして赤字になる電力会社
九州電力を含めて全電力は「原発を稼働させなければ赤字になる」などと主張するが、実際には全く電気を生まない原発に、巨額の投資を続けながら火力発電を続けるならば赤
字になるのは当たり前である。
発電設備に占める原発の比率が高い電力ほど、厳しくなるのは小学生にも分かる理屈である。それなのに原発に資金をつぎ込み続ける行為は、経営者としてそもそも失格であり、
そんなことにまでどうして消費者が「電力料金」で買い支えてあげなければならないのか。全く本末転倒であり、電力の経営が厳しいから再稼働など、そもそも理由になどならな
い。
また、原発が動き出しても電力の経営は好転しない。なぜならば、九州電力でたかだか89万kwの設備が2基動く程度では、焼け石に水だからだ。
九州電力は設備全体で1600万kwほどを今季最大電力と見積もっている。
その1割強を原発が占めているに過ぎず、発電コストを引き下げる効果はほとんど無い。むしろ対前年比「定着節電」「他電力への移動」があわせて181万kwと、原発分をまか
なってしまっている。電力消費量は年々低下を続ける中で、つまり電気料金収入が減少し続ける中で、川内、玄海原発に係る設備投資が減らないどころか増え続ける一方ならば、動
かし続けていても経営状態を改善する効果はほとんど無い。
それでも原発に固執し続ける背景には、国からの大きな圧力があると見るのが自然だろう。
6.これからも原発の停止を訴え続けよう
原発を動かしても電力会社にとっては針のむしろ状態は変わらない。これからは、事故が起きれば経営者の個人責任も厳しく追及される時代になっている。
検察審査会による東電取締役3名の強制起訴が、次の事故では直ちに起訴される可能性も出ている現状では、電力会社の取締役個々人の判断にも大きな影響を与える可能性があ
る。
また、首相官邸、国会前に集まる人々が今も続いていることは重要だ。経産省前にはテントも頑張っている。
世論調査はどれをみても、過半数を大きく超える声が「再稼働反対」を支持している。
福島の被害者は、自分たちを置き去りに進められた原発再起動に強い怒りを表明している。
今後、事故の脅威にさらされる人たちからも、怒りの訴えが続いている。
原発前から国会前に至る、全国の声を、国、電力、経産省、規制委員会にぶつけて、一日も早く原発災害を案ずる必要の無い日々を作るために、これからも力の限りがんばろう。
┏┓
┗■2.議論が分かれる巨大地震前の「静けさ」 「地震空白域」検証も
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその114
└──── 島村英紀(地震学者)
「嵐の前の静けさ」が大地震の前にもあるものかどうか。これはいまだに解けない問題である。
地震学者は古くから、この現象「地震空白域」の検証に取り組んできた。
もっとも有名だったのが北海道・根室沖に起きた海溝型の地震だ。
ここでは1952年に十勝沖地震(マグニチュード(M)8.2)が西隣に、そして1969年に色丹(しこたん)島沖地震(M7.8)が東隣に起きて、その間の根室沖が抜けていた。どれも海溝型
地震である。
たしかにこの場所には小さい地震がまわりより少なく「嵐の前の静けさ」を感じさせた。
かつて根室沖には、1894年にM7.9と推定される海溝型の大地震が起きた。それから100年近くたち、地震エネルギーはかなり溜まっていても不思議ではなかった。
このため、ここにまた大地震が起きるのではないか、と1970年代に入ってから言われはじめた。
小さな地震さえも起きなくなっている領域、空白域の拡がりから、来るべき大地震の震源断層の大きさも推定された。それはM8クラスの巨大地震であった。
震源断層が大きいほど、大きな地震が起きる。2011年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)は岩手県沖から茨城県沖までの南北450キロメートル、東西150キロメートルにもお
よぶ大きな震源断層だった。
来るべき大地震がいつ起きるかは分からない。だが固唾を呑んで待っていた1973年、ついに、それらしき地震が起きた。根室半島沖地震だ。
この地震で津波による浸水被害が300棟近く、負傷者は26人出た。Mは7.4だった。
だがその後、この地震が予想されていた大地震ではなかったという説が強い。M7.4はM8地震のエネルギーの1/8でしかないからだ。
空白域が来るべき大地震の場所と大きさを予知できるはずだという研究はその後も少なくない。大地震が近づくと、その空白域の中にぽつぽつ、地震が起き始めるという研究も近
年にはある。
ちょうど6年前の2009年8月、南海トラフ地震で警戒されている震源域の中で強い地震が起きた。震源は駿河湾内。最大震度は6弱に達した。Mは6.3。幸い大きな被害はなかった
が、東名高速道路が4日間不通になって、道路だけで経済損失額は21億円になった。
2011年にも静岡県東部で最大震度6強を記録したM6.4の地震があった。この地震は東北地方太平洋沖地震の4日後で、この地震による誘発地震ではないかと思われている。
南海トラフ地震で予想される震源域は、この数十年間、地震活動がとくに低い。つまり空白域になっている。
学問的には空白域がきたるべき大地震の先駆けになるのか、そして大地震が近づくと空白域の中で地震が起き始めるのかは決着が付いていない。そうではなかった例も多いから
だ。
しかし、いままでは地震がほとんどなかった静岡でぽつぽつ起きている地震は気味が悪い。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より8月7日の記事)
★ 福岡県 坂井貴司 さんから:
九州・山口・沖縄のテレビ朝日系列局の限定放送です。
太平洋戦争から70年。この戦争を体験した人は大変少なくなっています。戦争
の記憶の継承が問題になっています。
それはテレビ業界も同じです。戦争を知らないアナウンサーや記者、ディレク
ターが、どのようにして戦争を伝えるかが現場の課題になっています。
戦争ができる国になろうとしている今、戦争をどう報道すれば良いのか、報道
の現場にいる人々の試行錯誤を描きます。
戦後70年九州・山口・沖縄ブロック特別番組
「受け継ぐ記憶〜どこへ向かう日本〜」
http://www.kbc.co.jp/tv/timetable/day.html?id=5
放送日:8月15日 放送時間:14時〜15時54分
−−−−集会等のお知らせ−−−−−−
●「憲法違反の安保法案の廃案を求める憲法市民集会」最大総結集行動 ●
9月6日(日)11時30分集会
冷泉公園(福岡市博多区上川畑町7)
地図 http://tinyurl.com/o668wfm
集会後、天神へ向けてパレード
福岡市最大の繁華街天神一帯を戦争法案反対で埋め尽くし(オキュパイ)しま
しょう。
呼びかけ:福岡県弁護士会
連絡先:福岡県弁護士会館
〒810-0043 福岡市中央区城内1-1 (福岡高等裁判所敷地内)
TEL:092-741-6416 info at fben.jp
※集会を皆さんと一緒に創り成功させましょう。
・弁護士会は形式としては主催ですが、内容面で実質的には他団体グループや
個人の皆さんのご意見・創意工夫も容れた運営をめざします。
※実行委員会
日時 ・8/12(水)16時 ・8/21(金) 13:30 ・8/27 (木)15時
場所 福岡県弁護士会館(福岡高等裁判所敷地内)
地図http://tinyurl.com/pgk37y9
● ドキュメンタリー「日本と原発」の上映会 ●
<日時、場所> 案内 開催日8月26日迄
http://tinyurl.com/pugobup
●<私のフェイスブック>●
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004132171448
●「さよなら原発!福岡&ひろば」ホームページ●
http://sayonaragenpatu.jimdo.com/
●原発いらない!九州実行委員会ホームページ●
http://bye-nukes.com
●元原発作業員梅田隆亮さんの労災認定を求める裁判●
第14回口頭弁論 9月25日(金)10:00〜門前集会@福岡地裁正門前
法廷10:30−17:00(途中休憩含め)(301号)
被告国側証人:宇佐俊郎さん(長崎大学病院国際被爆者医療センター)
原告側証人:矢ヶ崎克馬さん(琉球大学名誉教授、物理学専門)
<熊本の原爆被爆裁判で原告側参考人、「内部被爆」の危険性に詳しい>
第15回口頭弁論10月7日(水)13:00〜門前集会@福岡地裁正門前
法廷13:30−15:30
●「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)●
第14回口頭弁論期日10月9日(金) 午後2時 佐賀地裁
原告総数 原告総数 9637名 (8/6日現在)
ホームページ http://no-genpatsu.main.jp/index.html
第15回口頭弁論期日(予定)12月18日金)午後2時 佐賀地裁
●「原発なくそう!九州川内訴訟」弁護団のHP●
http://no-sendaigenpatsu.a.la9.jp/index.html
●玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会●
MOX控訴審 第1回口頭弁論
9月7日(月)16時〜福岡高等裁判所 501号法廷
◆詳細案内 http://u888u.info/mYnS
◆控訴理由書 http://u888u.info/mYmD
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★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
午前10時から午後4時。(土・日曜・休日は閉設)
♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
★☆ (ひろば・テント080-6420-6211青柳) ☆★
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