[CML 039069] 治療よりも隔離〜日本の精神病院

donko at ac.csf.ne.jp donko at ac.csf.ne.jp
2015年 8月 11日 (火) 01:36:25 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 再放送です。
 
 精神科医でもある北杜夫の代表作『楡家の人々』を読むとわかりますけれど、
日本の精神病院は治療ではなく、精神障がい者の隔離に重点を置いてきました。
戦前がそうでしたし、基本的人権が保障された戦後でも長く精神病院への隔離が
進められました。ことに高度経済成長期は、厚生省が音頭を取って、精神障がい
者を精神病院に送り込みました。精神障がい者の存在を恥として、社会に害を与
える存在としてとらえたことによるものでした。医療ではなく、治安対策として
隔離を行いました。
 
 精神病院は刑務所と同じでした。精神障がい者は終身刑を受けた囚人と同じで
した。悲惨な状況に置かれた人が大勢いました。映画『カッコーの巣の上で』と
同じことが行われました。
 
 1980年代になると精神病院の問題が表面化しました。暴力や性的虐待が日常的
に行われていること、一度入ったら死ぬまで出られない、家畜同様に扱われてい
ることなどです。その頂点が宇都宮リンチ殺人事件でした。
 
 精神病院の問題を問います。
 
 NHK教育
 ハートネットTV
 「シリーズ 戦後70年 第4回 精神障害者の戦後 ―病院か地域か―」
 http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2015-06/03.html
 放送日:8月11日
 放送時間:20時〜20時29分
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
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