[CML 036905] <政府交渉速報>原子力災害対策指針改訂(改悪)<パブコメ本日4/3(金)まで>(転載)

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2015年 4月 3日 (金) 05:11:25 JST


紅林進です。


非常に問題の多い、原子力災害対策指針の改悪案が本日4月3日(金)
を締切日としてパブリックコメント(パブコメ)にかけられていますが、この改訂
案に対する対政府(原子力規制庁)交渉が昨日4月2日(木)に参議院
議員会館で行われ、その後には、パブコメを書くためのパブコメセミナーも
開催されましたが、政府交渉における原子力規制庁の出席官僚の回答
は非常にひどいものでした。

福島原発事故の際もSPEEDIの情報を開示せず、被曝を拡大させましたが、
原子力規制庁の出席官僚はSPEEDIの活用を全否定し、甲状腺癌などを
発生させる放射性ヨウ素の甲状腺への集積による内部被曝を防ぐことに
効果があるとされる安定ヨウ素剤の配布について、改訂案では、UPZ(緊急
時防護措置準備区域、原子力施設からおおむね半径30kmの範囲で防災
対策を重点的に行う区域)外の安定ヨウ素剤配布を削っていますが、その
問題に対する追及に対して、規制庁の出席官僚は、UPZ外(30km圏外)は
安定ヨウ素剤の配布は必要なしとして、ただただ屋内退避でよいのだと繰
り返しました。事故の規模を福島事故の100分の1程度のセシウム100テラ
ベクレルというとんでもない条件の設定の下に、福島事故の現実を無視し
てプルーム(放射性雲)は30kmしか届かないとまで言いました。

また今回の改訂で、一時移転の判断基準であるOIL2について、基準値の
1時間あたり20マイクロシーベルトという通常の400倍程度の放射線量を観
測してもすぐには避難できず、一日待ってまだ20マイクロシーベルトを超え
たらようやく避難開始となるとの文言が加わりましたが、それに対する追及
に対しても、まともな答えはありませんでした。

以下、原子力規制を監視する市民の会の阪上武さんが書かれた、昨日の
政府交渉の報告を転載させていただきます。

原子力災害対策指針のこのひどい改悪案に対しての、パブコメは本日、
4月3日(金)が締め切りで、私自身もまだ書いている途中ですが、ぜひ、
この原子力災害対策指針の更なる改悪案に対して、批判のパブコメを
出しましょう!

(以下転載、転送・転載・拡散歓迎)

みなさま
本日の資料を下記に掲載しました。配布資料1が質問事項とこちらのポイントを
まとめたものです。阪上さんの報告とあわせてご覧ください。
http://www.foejapan.org/energy/evt/150402.html

満田


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From:    sakagami 
Date:    Thu, 02 Apr 2015 23:11:23 +0900
Subject: [ene-shift:12710]
 <政府交渉速報>原子力災害対策指針<パブコメ明日まで>
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<転載歓迎>

今日の政府交渉の速報です。のれんに腕押し状態でなんとも煮え切らない交渉
でしたが、パブコメは明日が締め切りです。まずはパブコメでぶつけましょう。
誤認や追加等ありましたらお知らせください。

原子力規制を監視する市民の会 阪上 武

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原子力災害対策指針改悪についての政府交渉

規制庁側は、原子力防災担当の若い係長、やや年配の課長補佐と専門官の
3名でした。市民側は30名ほど。岐阜から兼松さん、井戸川さん、崎山さん、
福島みずほ議員も参加されました。

若い係長はモニタリングの担当でしたが、質問に答え切れず、他の2名が主に
対応していましたが、他人事のように公式見解を繰り返すばかりでした。

主に議論になったのは、SPEEDIについて、安定ヨウ素剤の配布について、1日
待って避難の3点です。

<SPEEDIについて>

SPEEDIの扱いについては、こちらから、福島の経験を踏まえて、より活用する
方向で検討すべきではないかと質すと、とにかくSPEEDIは不確実でだめだと、
ソースタームがあったとしても、気象の拡散予測が信用ならないと全否定して
きました。

それは福島事故とは関係ないでしょうと問うと、事故前から見直しの議論はあ
ったと。福
 島事故時のSPEEDI予測につい ては、あれは逆解析だから合うのは
当たり前だと。では事故発生直後に逆解析を行いそれを使えばよいではないか、
今回の指針改定で削除となったところにも逆解析を行うと書いてあったと指摘
しましたが、とにかくSPEEDIは不確実だからダメだと繰り返すばかりでした。
兼松さんからは、岐阜県が設置した外部専門家会議で、委員から、SPEEDIを
使わないことに対する批判が出たことの指摘がありました。新潟県も予測に基
づく避難を求め文言を削除しないようにとのパブコメを出しています。SPEEDIの
活用について再検討を求めました。

<安定ヨウ素剤について>

安定ヨウ素剤について、プルーム対策として、30km圏外でも配布すべきではな
いかと質しました。規制庁は、プルーム対策は屋内退避が基本だ、ヨウ素剤は
タイミングが難しくプルーム通過の後では意味がない、タイミングや範囲の予測
が困難が困難だと回答。

それでは、UPZ内はどうなっているのかと聞くと、備蓄して配布することになって
いると。プルームに間に合うのかと聞くと、間に合うかもしれないし、間に合わな
いかもしれないと。UPZ外も同じではないか。なぜ配布しないのかと聞くと、プル
ームは30kmしか届かないと言い始めました。

その根拠となっているシミュレーションがあるのですが、事故の規模を福島事故
の100分の1程度のセシウム100テラベクレルの条件なのです。これは、重大事故
対策の安全目標であり、ここまでの事故しか起こりませんよというものではない、
避難の想定で使うのはおかしい、少なくとも福島事故規模を想定すべきだと主張
しました。規制庁は、福島事故を超える事故でも対応できるようにすると言いながら、
安全目標を想定に使うので問題はないと矛盾した回答を繰り返していました。

ヨウ素剤配布については、UPZ内について、プルーム通過に間に合うように配布
しろと指針に書くべきではないか、そのために事前配布が必要ならそうすべきだ、
UPZ外についても同じだ、福島では甲状腺がんが多発しており事故との関係に
ついて検証が必要な状況だ、福島事故の際に、50km圏の三春町では配布された、
今回の改訂は後退ではないかと主張し、UPZ外のヨウ素剤配布を削ったことにつ
いて撤回を求めました。崎山さんからは、ヨウ素剤は早めに飲めるようにしておけ
ばよいとのコメントがありました。

規制庁は、屋内退避でよいのだと繰り返しました。三春町の件は自治体が独自で
やったもので、今後も規制庁が止めることはないとの回答でしたが、そんなことは
どこにも書いていません。

<OIL2一日待っての避難>

今回、一時移転の判断基準であるOIL2について、基準値の1時間あたり20マイクロ
シーベルトという通常の400倍程度の放射線量を観測してもすぐには避難できず、
一日待ってまだ20マイクロシーベルトを超えたらようやく避難開始となるとの文言が
加わりました。即時避難の判断基準であるOIL1は毎時500マイクロシーベルトである
ので、事故により、毎時490マイクロシーベルトが観測されてもすぐには避難できず、
そのまま線量が下がらなくて恐ろしく高い線量が続いたとしても一日待たないと避難
できないことになります。

一日待ての指針が高いレベルの被ばくを住民に強いることになるのではないかと質
しました。規制庁は、いや実際にはきめ細かく測って対応するだろうからそんなこと
にはならないはずだと涼しい顔。だったらそのように書き直せと、一日待てについて
も撤回するように求めました。

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「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(eシフト)メーリングリストより転載


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