[CML 034063] カミュについて

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2014年 9月 23日 (火) 09:54:56 JST


 坂井貴司です。
 
 檜原さん[cml:034043]、カミュとアルジェリアの関係を指摘していただき、あ
りがとうございます。
 
 フランスの植民地だったアルジェリアに生まれたカミュがアルジェリア独立に
反対していたこと、『アルジェリア民族は存在しない』と発言していたことは、
私も知ってはいました。それは批判すべき彼の限界だったと思います。
 
 東本さん[cml:034035]、補足ありがとうございます。
 
 カミュが1945年8月8日の時点で核兵器廃絶を主張していた、とするのは私の主
観的な飛躍ではないか、と指摘されました。
 
 確かに、
 
 「機械文明はその野蛮さの極点に達した。人類は遅かれ早かれ、集団自殺か、
科学的成果の知的利用か、どちらかを選ばなくてはならないだろう」

を核兵器廃絶と読むのは飛躍だと思います。機械文明に対する一般的な批判と読
むのが適当でしょう。

 ただ、広島の原爆投下はビッグニュースだったとはいえ、放射能汚染や凄惨な
破壊と殺戮の状況までは報道されませんでした。カミュは知識人だったとは言え、
極秘にされていた原爆に関する情報をどこまで入手していたかは判りません。
 
 私はカミュを「弱視的に『崇拝』視して評価するつもりはありません。彼が上
記のアルジェリア独立に反対したことを私は批判します。
 
 しかし、
 
「人類の前に広がる恐怖の眺望は、平和こそが行うに値する闘いであることに、
はっきりと気づかせてくれる。それはもはや祈りではなく、それぞれの国で、国
民から政府へとのぼっていく命令である。地獄か理性かを決定的に選ぶことを迫
る命令である」

は全くその通りだと思います。

 平和を求めることは祈りではなく民衆が国家に対する命令である、というカミ
ュの言葉は、今の日本に必要であると私は思います。
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
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