[CML 034013] 民衆は国家に命令する

donko at ac.csf.ne.jp donko at ac.csf.ne.jp
2014年 9月 21日 (日) 22:48:36 JST


 坂井貴司です。
 
 『異邦人』、『ペスト』などで日本を含む世界中で読まれているフランスの小
説家でノーベル文学賞受賞者のアルベール・カミュ(1913年 - 1960年)。

 そのカミュが、広島への原子爆弾投下について社説を書いていました。

 驚くべきことは、原爆に関する情報がほとんど無かったにもかかわらず、原爆
の非人間性を見抜き、核兵器廃絶を主張したことです。そして戦争を二度と起こ
さないよう、大国も小国も平等な権利を持つ国際協力の仕組みを作る必要性を訴
えました。

 慧眼の小説家でした。

(ここから)

 2014年8月7日付け西日本新聞夕刊

ワールド望遠鏡
「原爆・・カミュの社説」

 「異邦人」で知られるフランスの作家アルベール・カミュ(1913年 - 1960年)
は、第2次世界大戦中に生まれた新聞「コンバ(闘争)」の編集長も努めた。4
5年8月8日には、広島への原爆投下について社説を書いている。長崎原爆投下
の前日だ。その一部を拙訳で紹介する。

 「機械文明はその野蛮さの極点に達した。人類は遅かれ早かれ、集団自殺か、
科学的成果の知的利用か、どちらかを選ばなくてはならないだろう」

 「もし日本が広島の破壊と、威嚇によって降伏するならば喜ばしい。だが、こ
の重大なできごとから、人類の知恵が惨禍と帰する戦争が特定の国の欲望や主義
で引き起こされないように、大国も中小国も等しい権利を持つ国際社会の建設を
進めるという結論を導き出さないとしたら、断固拒否する」

 「人類の前に広がる恐怖の眺望は、平和こそが行うに値する闘いであることに、
はっきりと気づかせてくれる。それはもはや祈りではなく、それぞれの国で、国
民から政府へとのぼっていく命令である。地獄か理性かを決定的に選ぶことを迫
る命令である」

(ここまで)

 民衆は国家に対して、平和を求めることを命令する。

 私達が安倍首相たちに求めることは、このことではないでしょうか。 
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
======================================
「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
私も編集委員をしています(^^;)
定期購読をお願いします!
購読料は送料込みで1年間4320円です。
  


CML メーリングリストの案内