[CML 033722] 慰安所を設置した「産経」のドン

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2014年 9月 9日 (火) 00:00:51 JST


 坂井貴司です。
 
 極右新聞の産経が、執拗に従軍慰安婦を叩く報道をする理由がわかりました。
 自社の経営者が慰安所を設置して、日本軍将兵に利用させていたことを追求さ
れるのを恐れているからです。

 産経新聞のドンと言われた同社のトップだった故・鹿内信隆が、太平洋戦争中
に軍人として慰安所を設置する任務に就いていたことが明らかになりました。

 戦後、ある対談で、自ら得意げにそのことを語っている本が見つかりました。

(ここから)

【堺からのアピール】教育基本条例を撤回せよ
「女の耐久度」チェックも! 産経新聞の総帥が語っていた軍の慰安所作り
 http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/40078344.html

 朝日新聞の慰安婦報道の失態で勢いづいている右派・保守陣営だが、中でも、
一番大はしゃぎしているのが産経新聞だろう。産経は慰安婦が政治問題化した
1990年初頭から、慰安婦の強制連行はなかったと否定し、河野談話や村山談話を
批判、慰安婦を記述した教科書を糾弾するキャンペーンを展開してきた。

 さらに同紙の社説にあたる「主張」や月刊オピニオン誌「正論」では、強制連
行の否定だけでなく、慰安婦は「民間業者が行っていた商行為」で、「自ら志願
した娼婦」。日本軍は従軍慰安婦に「性病予防対策などで関与していた」だけ、
「公衆衛生面で関与していた」にすぎないという主張を繰り広げてきた。

 そして今回、朝日が「吉田証言」の間違いを認めた事で、こうした自分たちの
主張がすべて正しかったと勝ちどきをあげているのだ。

 97年に結論が出ていた「吉田証言」の虚偽を朝日が今になって認めたというだ
けで、どうしてそういう結論になるのかさっぱりわからないが、とにかく産経は
自信満々で、日本軍に慰安婦の責任はまったくないかのような論調を繰り広げて
いる。

 だが、彼らは自分たちの会社で中興の祖とあおがれている人物が、その「軍は
公衆衛生面で関与していただけ」という主張をくつがえすような衝撃的発言をし
ていたことを知っているのだろうか。

 その人物とは元産経新聞社長で、フジサンケイグループ会議議長だった故・鹿
内信隆。鹿内は日経連専務理事からニッポン放送、フジテレビを開局して社長を
歴任した後、産経新聞の経営権を握り社長に就任。現在、フジサンケイグループ
の原形を築き上げた人物だ。その権力と政治力は絶大なものがあり、1990年にな
くなるまで、事実上のオーナーとして同グループを独裁支配。経営方針だけでな
く、現在の同グループのタカ派的な姿勢もすべて鹿内がつくりあげたものだ。

「鹿内さんは産経新聞社長に就任時するや同紙を反共タカ派の拠点にする方針を
掲げ、自分にさからうリベラルなスタンスの社員のクビを片っ端から切っていっ
た。800人に及ぶそのリストラの凄まじさは当時、マスコミ界でも“産経残酷物語
”といわれたほどです。こういうことがあって、産経は今のゴリゴリの右派一色
に染まった訳です。この鹿内さんのDNAはもちろん、現在の経営陣、編集幹部にも
引き継がれています」(産経新聞OB)

 その鹿内は戦中、陸軍経理部に招集されていたのだが、産経新聞社長就任後に
桜田武・元日経連会長との対談集『いま明かす戦後秘史』(サンケイ出版/絶版)
を出版。陸軍時代の思い出話をこんなふうに語っている。

 「鹿内 (前略)軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地に行きます
とピー屋が……。

  桜田  そう、慰安所の開設。

  鹿内  そうなんです。そのときに調弁する女の耐久度とか消耗度、それにど
この女がいいとか悪いとか、それからムシロをくぐってから出て来るまでの“持
ち時間”が将校は何分、下士官は何分、兵は何分……といったことまで決めなけ
ればならない(笑)。料金にも等級をつける。こんなことを規定しているのが
「ピー屋設置要綱」というんで、これも経理学校で教わった」

 鹿内は召集後、1939年4月から9月にかけて陸軍経理学校で軍の後方支援のノウ
ハウを学んでいたのだが、そのときに、慰安所の作り方も叩き込まれたというの
だ。しかも、その内容は今、右派メディアがしきりに喧伝している「公衆衛生の
管理だけ」というようなレベルではない。鹿内の発言に「調弁する女」という表
現が出てくるが、「調弁」というのは軍隊用語で兵馬の糧食などを現地で調達す
るという意味。つまり、これは陸軍が慰安婦の調達に関与していたということで
はないのか。

 さらに衝撃的なのが「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪い
とか(中略)といったことまで決めなければならない」という発言だ。当時の日
本軍が現地の女性を完全にモノ扱いし、どんな女がいいのかを品定めする作業ま
でをも士官に命じていたことを証明するものだ。

 断っておくが、この鹿内発言は老人の妄想でも記憶違いでもない。靖国神社の
一角に靖国偕行文庫という図書館があるのだが、そこにこの鹿内発言を裏付ける
一冊の本が所蔵されている。

 300ページ以上はあろうかという分厚いその本のタイトルは『初級作戦給養百
題』。昭和16年に陸軍主計団記事発行部が発行した、いわば経理将校のための教
科書だ。
 
 表紙はハードカバーで、「日本将校ノ外閲覧ヲ禁ス」という文字。その9ページ
目、第一章総説に、師団規模の部隊が作戦する際に経理将校が担当する15項目の
「作戦給養業務」が解説されているのだが、その最後の項目「其他」の解説に以
下の任務が列挙されていたのだ。

1 酒保ノ開設
2 慰安所ノ設置、慰問団ノ招致、演藝會ノ開催
3 恤兵品ノ補給及分配
4 商人ノ監視

 ようするに、陸軍の経理将校向け教科書に任務として「慰安所ノ設置」が掲載
されていたのである。軍が関与したのは衛生面の管理だけという保守派の主張が、
明らかな嘘だということがよくわかるだろう。

 もちろん、こうした事実を産経新聞をはじめとする右派、保守派が知らなかっ
たわけはない。少し前に中曽根康弘元首相が「土人女を集め慰安所開設」してい
たという戦時記録を紹介したが、今回は自分たちが中興の祖とあおいでいる人物
が自社の単行本で軍の組織的な関与を認めていたのだ。

 しかも、中曽根元首相の証言でも明らかになったように、軍は現地で娼婦でな
い女性たちも徴収している。これでほんとうに、従軍慰安婦のことを「自ら志願
した高級娼婦」などと信じているとしたら、どこかおかしいとしか思えない。

 ようするに、保守系メディアはこうした事実を知っていながらそれをネグり、
あらかじめ強制連行の定義を「軍が銃剣を慰安婦に直接突きつけて連行した」と
いう非常に狭いものに限定し、それを否定することで、巧妙に情報を誘導してき
たのである。朝日が歴史を捏造したというなら、産経をはじめとする保守メディ
アもまったく同罪なのだ。

 しかも、中曽根首相、今回の鹿内信隆フジサンケイグループ元議長の発言でも
うひとつはっきりしたことがある。それは、彼らが従軍慰安婦に対していささか
も自責の念を抱いていない事だ。それどころか、まるで笑い話のように、「慰安
所をつくってやった」「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪い
とかまで決めなきゃならない」と語っている。

 狂気のるつぼだった戦中ならともかく、戦後20年以上たってもこんな発言を嬉々
としてできるというのは、そのベースに「女性はセックスのための使い捨ての道
具」という差別意識が横たわっているという事に他ならない。そして、このメン
タリティは、従軍慰安婦像に紙袋をかぶせるような性差別ギャグを嬉々としてほ
めたたえる今の右派メディアや嫌韓本、百田尚樹などの右派言論人にもしっかり
と引き継がれている。
 
 彼らの姿が今の日本人を代表するものだと思われているとしたら、それこそが
「日本の恥」ではないか。
(エンジョウトオル)

(ここまで)

「戦後を糾する」が産経のキャッチコピーですが、その言葉はそっくり産経に返
すべきです。

坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
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