[CML 034739] 日本の私たちの「イスラーム」に対する無知とメディアの総体としての無知 (2)――「私戦予備・陰謀罪」問題 なにやら公安の捜査員が必死に『物語』を創造しようとしている気配がする。それにメディアが加担している。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 10月 30日 (木) 19:01:48 JST


28日付けのエントリで私は「なぜ今、『イスラム国』なのか 若者の閉塞感とIT革命」(日本経済新聞、2014/10/27)という記事と
「アラブの若者、『聖戦』へ続々 『イスラム国』巧みに接近・宣伝」(朝日新聞、同26日付)という記事、さらに高岡豊さん(中東調
査会上席研究員)の「世界80カ国から集まる戦闘員 『イスラム国』は空爆国が育てた」(WEDGE REPORT 同28日付)という記事
の3例を挙げて、そのうちの朝日記事に対する中田考さん(イスラーム研究者)の「何も分かっていないバカ記事」(「中田考Tw
itter」26日付)というコメントと同じく中田さんの高岡豊さんの記事に対する「タイトルから一瞬でも高岡氏がまともなことを書いて
るのかと期待したのが馬鹿だった。事実は、空爆国がイスラームに敵対する不正な強権国家なのが原因」というコメント(同28
日付)を紹介しておきました。

が、中田考さんいうところの「バカ記事」は依然として続いていて、本日30日付けの毎日新聞は「イスラム国渡航計画:北大生
に別組織も提示…元大学教授」という記事を掲載し、その中で「北海道大学の男子学生(26)が、イスラム過激派組織『イスラ
ム国』の戦闘員になるためシリアへの渡航を計画した事件」などという公安情報を鵜呑みにした記事をなんら反省のないまま
に流しています。

「戦闘員」とはふつう「軍隊組織の中で直接戦闘を主な任務とする者」(「大辞林」第三版)を意味し、この毎日新聞の記事を読
んだふつうの読者は「『元大学教授』はとんでもない非常識なことをする人だ」と思うに違いありません。「元大学教授」は「国権
の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使」を「永久に放棄」(憲法第9条)した国から現在戦争している国(イスラー
ム国)に学生(北大生)の「直接戦闘を主な任務とする」「戦闘員」を紹介する労をとったというのですから、報道のいうところが
事実であれば当然の反応であり、認識というべきです。

しかし、「戦闘員」という用語の意味については中田考さんによれば「イスラム教の考えではイスラムの国に行く者は、女性や
子どもを除いてすべて戦闘員として行くことになっている。そういう意味だ」ということです(「イスラム国へのリクルートはしてい
ない 渦中の大学教授中田氏が再出演」ビデオニュース・ドットコム 2014年10月11日)。「戦闘員」という用語はイスラム教独自
の用語であって、ふつうの意味の「戦闘員」の意味ではないことはイスラーム研究者の中田考さんの左記の説明からも明らか
です。だから、中田さんが北大の学生の渡航の斡旋をしたのは営業とボランティアという違いのほかはたとえば旅行会社が営
業としてするふつうの海外渡航の斡旋となんら変わるところはありません。

以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1047.html


東本高志@大分
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