[CML 034702] ラッセル法廷2014「ガザ特別セッション」評決の概要

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2014年 10月 27日 (月) 23:50:19 JST


[27]、 ジェノサイドの禁止―および直接かつ公然のジェノサイドの教唆扇動は、
国際法の強制(ajus cogensnorm=非-制 限)規範を構成する。(この違反行為
は国家免除を放棄せざるをえない=訳者)1948年 のジェノサイド条約によれ
ば、彼らが立憲上責任ある支配者であるか公式の当局であるかまた私的な個人で
あるかにかかわらず、ジェノサイド を企てまた教唆扇動する諸個人は罰せられ
ることになる。このような犯罪に責任ある人々を調査し訴追する法的義務と並ん
で適切な措置をとる ことがあらゆる国家の責務となる。さらにそれ以上に、そ
の軍隊と政府の人物たちがジェノサイドの共謀、扇動、企て、共犯に関与してい
るの に、(上に述べたことを)しないイスラエル国家を保証することは、あら
ゆる国家の責任となる。

[28]、 法廷が受け取った証拠は、イスラエル国家がジェノサイドを直接また公
然と扇動する犯罪を防止し処罰するその義務を怠っていることを明示し てい
る。これは、パレスチナでのイスラエルの軍事行動に対応して2014年7月に国連
事務総長の特別顧問が発したジェノサイドの防止および保 護責任に関する警告
と合致している:「とくにパレスチナ住民に対するソーシャル・メディアでの罪
悪感のないヘイトスピーチの使用によっ て、ワレワレハ等シク侵害サレテイ
ル。」特別顧問は、集団の構成員の殺害を要求する個々のイスラエル人が広めて
きたパレスチナ人に対する 人間性を奪うようなメッセージに注意を促した。顧
問は、残虐な犯罪を犯す教唆扇動は国際法によって禁じられていると再度強調した。

[29]、RToPの 以前のセッションは、イスラエル国家がパレスチナ人を支配する
イスラエル・ユダヤ人の支配的立場に基礎を置くアパルトヘイト体制の要件を
満たしていることを立証した(「ケープタウン・セッション」=訳者)。ガザの
パレスチナ人の長期にわたる包囲と集団懲罰、ウェスト・バンクの継続する入植
地プロジェクト、 そして現在頻繁に起こっているガザ地区の民間住民に対する
大規模な軍事襲撃、それらの上に、さらに悪化して増大している人種差別的なヘ
イ トスピーチが加えられなければならない。人道に対する罪の基本パターンが
不処罰のもとで犯され、また直接かつ公然としたジェノサイドへの 扇動が社会
の至るところで顕在化しており、(イスラエル国家は)こうした状況下にあると
考えられる。それは、ジェノサイドの犯罪を犯すた めにこれらの諸条件を利用
することを個々人また国家が欲しているようにさえ考えられる。直接かつ公然の
ジェノサイドへの扇動という国際犯 罪を構成する反-パレスチナ人スピーチの増
大、およびジェノサイドへの扇動を防止し処罰するその義務を実行すべきイスラ
エル国 家の不履行に着目すると、RToPは、 現在犯されているジェノサイドの犯
罪の危険性にかんする警告については国際社会に信を置かざるを得ないと、いま
現在、強く考えさせられて いる。裁判官は、この特別セッションの進行全体
で、警告ともいえる驚くべき証言を聴いた。犯罪を積み重ね、制裁もなく、刑罰
を免れている 情況では、ルワンダの教訓と別の大規模な残虐行為が、繰り返し
無視されて行くかもしれないと、われわれは心底からの惧れを抱いている。

*后結論と行動*

[30]、 上記の評決を考慮して、パレスチナにかんするラッセル法廷はイスラエ
ル国家に対しただちに命じる:

   ◆占領を終結しパレスチナ人の自決権を尊重すること;

  ◆国際法に従ってその義務を完全に尊重すること;

  ◆人権侵害を受けた犠牲者に完全な賠償を与えるこ と;

  ◆すべての政治犯の囚人を解放すること;

  ◆実際に国際犯罪の責任の疑いのあるいかなる個人も 真剣に調査し起訴する
こと;

  ◆ジェノサイド条約に違反するいかなる行為も防止し処罰するよう実行する
こと;



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