[CML 034700] ラッセル法廷2014「ガザ特別セッション」評決の概要

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2014年 10月 27日 (月) 23:47:12 JST


[17]、RToPのこれまで(5回) のセッションで採用した評決およびパレスチナの
人々に対する継続する暴力の拡大に合わせて、本法廷は、イスラエル政府とイス
ラエル軍の戦 闘行為と政策はパレスチナの人々に対する本来的な差別であると
評決する。法廷は、イスラエル政府とイスラエル軍のその戦闘行為と政策で
は、とくにガザの人々の場合、とりわけ政治的関係、国籍、民族性、宗教、文化
およびジェンダーを基礎とするパレスチナの人々に対する差別 であると確定す
る。本法廷の評決は、加えられた犯罪と基本的人権侵害の全体が、パレスチナの
人々およびガザ住民に対する差別を根拠に継続 して犯されてきたものという考
えに基づいている。この点にかんして法廷は、不充分ながら以下のリストに注目
する:殺人;拷問(イスラエル 軍に誘拐され尋問中にワイアーでぐるぐる巻き
にされ性的わいせつで脅迫され、またイスラエルのために人間の盾を強要された
16歳のアハマド・アブ=リー ダの場合を含む);性暴力(公衆の前で服を脱ぎ裸
を強制されたホザーアのイマーム、ハリール・アル=ナジャールのような);拷
問とはならない肉体への暴力;容赦なく残忍な処遇;非人間的条件での屈従;規
則的な 屈辱と堕落;民間住民への威嚇(ガザ民間人がイスラエル軍に彼らの家
の中にいるよう現に命令され、次いでじっさいに爆撃にさらされたケー スを含
む);不当逮捕および拘留;投獄また監禁;移動の自由の制限(人道的通路の拒
絶またガザの領域から離れることの拒絶を含む);およ び個人住宅、会社、宗
教施設、文化的な象徴建造物、生計手段などの没収または破壊。 

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[18]、 ジェノサイドの国際的な犯罪[訳 注7]は、国民的、民族的、人種的、宗
教的集団の全体また一部に対し破 壊する意思をもって犯された以下の行為のい
ずれにも関係する。

【訳注7、集団殺害 罪の防止及び処罰に関する条約(ジェノサイド条約)は、
1948年12月9日第3回国連総会 にて採択。締約国136か国。第1条[国際法上の
犯罪]締約国は、集団殺害が 平時に行われるか、戦時に行われるかを問わず、
国際法上の犯罪であることを確認し、これを防止し処罰することを約束する。第
2条[定義] この条約では、集団殺害とは、国民的、人種的、民族的または宗
教的集団を全部または一部破壊する意図を持って行われた次の行為のいずれを
も意味する。日本国は、憲法上戦力を保持しないので第1条の「平時、戦時を問
わず防止し処罰する」ことが出来ないとして批准も加盟もして いない。】

a.集団構成員の殺害;

b. 集団構成員に対し重大な肉体的かつ精神的な危害を引き起こす こと;

c. 集団の生存諸条件に対し全体また一部にその身体的破壊をもた らすことを意
図して故意に課すこと;

d. 集団内における出生を故意に妨げる措置を課すこと;

e. 集団の子どもたちを他の集団に強制的に移送すること;

[19]、 ジェノサイドの直接かつ公然の扇動は、扇動の結果として誰が行為する
かにかかわらず、これもまた国際犯罪である[訳 注8]。

【訳注8、 ジェノサイド条約第3条、次の行為は処罰する、のc項には「ジェノ
サイドを犯す直 接かつ公然の教唆扇動」とある。】

[20]、 ジェノサイドの定義によればパレスチナ人が国民的集団を成すことは明
らかであり、イスラエル軍の諸行動が戦争犯罪および人道に対する罪の 諸項目
に該当すると見做され、上記のサブ段落a.〜c.に明記された条項を満たすことが
立証された。

[21]、 ジェノサイドの犯罪は人道に対する罪に密接に関連している。人道に対
する罪の迫害は特定の集団を差別から保護することを目的としている が、ジェ
ノサイドを犯罪と見做すことはこのような(国民的、人種的、民族的、宗教的
な)集団を抹殺から保護することを目的としている。と きに微妙な二つの犯罪
の区別は、「破壊する意思」の構成要件で特徴的に描き出され、ユーゴスラヴィ
ア法廷で判事たちに詳しく説明されてい た:「迫害が集団また集団の一部の破
壊を目論んだ故意で計画的な行為をもって過激な形態にエスカレートしたなら、
こうした迫害はつきると ころジェノサイドに相等すると考えられる。」

[22]、 パレスチナにおけるイスラエルの政策と実践は、何十年もの間、イスラ
エルの征圧にパレスチナ人が屈服することを確実にすることを目標にし てき
た。これは、1948年のイスラエル国家創設以来、パレスチナ人の強制排除と資産
強奪を基礎とした入植植民地主義政策をとおして達 成された。この進行過程
は、度重なる軍事作戦の犯罪的な遂行だけでなく、パレスチナ人の自己決定権の
剥奪とそれらの地に滞留させ続けるこ とを確実にするよう意図したパレスチナ
人の人権の系統的な侵害、ウェスト・バンクの入植地またアパルトヘイトと人種
差別体制の強要、ガザ 包囲とその人々に対する長期間に及ぶ集団懲罰をとおし
て今日も継続している。 



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