[CML 034699] ラッセル法廷2014「ガザ特別セッション」評決の概要

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2014年 10月 27日 (月) 23:46:16 JST


[12]、 政策上の必要要件に関係して、法廷はイスラエル軍の三つの政策指令に
とりわけ関係のある証言を聴取した。―すなわち、*ダーヒヤ・ドクトリン*(レ
ジスタンス・グループ または政治指導者の行為に対して不均衡な軍事力を意図
的に行使して民間住民を集団的な懲罰に巻き込むこと)、*ハンニバル指令*(イ
スラエル兵が捕虜になった場 合、先手を打って(捕虜を含む)その範域全体の
破壊)、および*レッド・ライン指針*(イスラエル部隊が占拠した 家屋の周囲
を任意に内密の「レッド・ライン」としそれを越えた「殺害ゾーン」を創設し
(民間人を)巻き込むこと)。これらの政策の各々 は、国際人道法による市民
および市民の財産を保護すべき立場を破廉恥にも意図的に無視したものであり、
根本的にはガザの民間住民を無差別 暴力に巻き込むことである。こうした彼ら
の処置は、市民生活を無視して民間地域を攻撃目標にするイスラエル政府および
イスラエル占領軍の 側に責任がある具体的政策の‘明白なケース’に相当する。
本法廷は上記に述べられたように、国際刑事裁判所のローマ規定第7条の趣旨で
人道に対する罪にかんする文脈上の構成要件が満たされる動かぬケースであると
評決する:とりわけこ こで選ばれた(|q)殺害(|r)絶滅(|s)迫害という犯罪に
関しては。

/(|q)、殺人/

[13]、 殺人の人道に対する罪は、犯罪者が1人またそれ以上の人間を殺す(あ
るいは死を引き起こす)ことが要求される。旧ユーゴスラヴィアの国際 刑事裁
判所は、「不法で意図的な人間の殺害」と殺人を定義した。RToPは、 プロテク
ティブ・エッジ作戦の期間中のパレスチナ民間人死者数の著しい割合は、故意で
不法で意図的な殺害の結果であったという非常に‘明 白なケース’が実行された
ものと評決する。RToPは、 シュジャイアで家族の身内を探している間に仮想さ
れたレッド・ラインを横切ったというサーレム・ハリール・シャッマーリの意図
的な処刑、 また64歳のムハマド・タオフィーク・クォーデが自分の家の中で殺
害されたひどい恐れを持たざるを得ない状況など、多 数の個別的な事例にかん
する証言を聴取した。RToPは、 彼らの死は殺人の人道に対する罪、加えて意図
的な殺害の戦争犯罪の‘明白な事例’であると評決する。

/(//|r//)、根絶させること/

[14]、 国際刑事裁判所のローマ規定によれば、根絶させることの罪は、住民の
一部に破壊をもたらすことを意図した大量殺害および生存条件に故意に 打撃を
与えること(食料、水また医療処置へのアクセスを奪うことを含む)の双方を含
んでいる。それゆえ、根絶させることの人道に対する罪 とジェノサイドの罪に
はある程度の一致点がある。しかしながら、根絶させることの罪はしばしば大量
の犠牲者を巻き込むこともあるが、犠牲 者が被保護集団の一員であることまた
は犯罪者が全体また一部の集団に破壊をもたらそうとする特定の意思があったこ
とを必ずしも必要としな いジェノサイドとは異なっている。

[15]、 この特別セッションの審理中、RToPは、 民間住民と被保護者の財産に向
けられた大量の死者に直結する攻撃について詳細で広範囲にわたる証言を聴取し
た。とくに法廷は、医療施設と その職員に対する攻撃の詳細な証言を聴取し
た。意図的で無差別な医療設備を攻撃目標とすることは、市民生活の実質的な機
能低下の原因と なった。加えれば、ガザの電力施設といった民間の基盤施設に
対する計画的で無差別な攻撃は、大幅な死者数増大の一因ともなった。人道的回
廊の拒否と結びついて、エレズとラファ通過の封鎖、UNRWA施 設の攻撃目標、こ
れらはガザ住民の一部に破壊をもたらすことを意図したもので生存条件に危害を
及ぼす要因となったことは間違いがない。

///(//|s//)//、迫害///

[16]、迫害の人道に対する罪は、集団または集団の成員に対して故意で重大な基
本的人権の剥奪を伴う。集団が、政治的、人種 的、国民的、民族的、文化的、
ジェンダーまたは宗教的理由といった差別的な目的の対象にされていることが必
要である。この差別意思の構成 要件は、迫害の罪をジェノサイドの罪に幾分似
たものにさせているが、迫害は、全体または部分的に集団を破壊する特定の意思
の立証を決定的 には必要としない。RToPは、 迫害の行為は次の三つのカテゴ
リーに従って考慮されることになると確定する:

○身体的または精神的な危害を引き起こす差別行為:

○自由に対する差別的侵害:

○差別的な目的による所有権(財産)に対する犯罪。



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