[CML 034696] ラッセル法廷2014「ガザ特別セッション」評決の概要

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2014年 10月 27日 (月) 23:38:15 JST


*機軍事力の行使*

[5]、イスラエルはガザ地区の占領国家である。占領者としてのイスラ エルは、
国際公法の原則のもとではガザで軍事力の行使を手段として自己防衛のために行
動しているとは見做されない。イスラエルは他国の軍 隊による武力攻撃に応じ
たものではなかった:むしろそれは、占領した領域の征圧を達成し、また占領し
た住民全体のその統治のために占領権 力として軍事力を行使した行動であっ
た。国際法のもとでは、植民地支配または外国人占領のもとで生きる人民は、占
領に抵抗する権利があ る。イスラエルの軍事行動は合法的自己防衛で軍事力に
訴える国家というより、むしろその占領を維持して抵抗を鎮圧するための占領権
力の軍 事力行使に該当する。パレスチナ人のテリトリーを継続して占領するこ
ととガザの完全封鎖は、それ自身が国連総会決議3314(第3条aおよび b)
(1974年)[訳 注1]で定義された侵略行為である:本法廷は、侵略者がその侵略
に立ち 向かう抵抗に対して自己防衛を主張することはできないと指摘する。プ
ロテクティブ・エッジ作戦は、占領の強要とガザ地区の包囲継続の一部 であっ
た。この包囲は第四ジュネーヴ条約第33条[訳注2]に 違反する集団懲罰に相等する。

【訳注1、国連総会決議3314(第3条aおよび b):1974年12月14日に国連総会
第29回総会で採 択。第3条(侵略行為)次に掲げる行為は、いずれも宣戦布告の
有無に関わりなく、2条の規定に従うことを条件として、侵略行為とされる。(a)
 一国の軍隊による他国の領域に対する侵略若しくは、攻撃、一時的なもので
あっても かかる侵入若しくは攻撃の結果もたらせられる軍事占領、又は武力の
行使による他国の全部若しくは一部の併合。(b) 一国の軍隊による他国の領域
に対する砲爆撃、又は国に一国による他国の領域に対す る兵器の使用。(c) 一
国の軍隊による他国の港又は沿岸の封鎖。以下省略】

【訳注2、 第四ジュネーヴ条約第33条:戦時における文民の保護に関する1949年
8月12日の第四ジュネーヴ条約第33条〔集団懲罰禁止〕被保護者は、自己が行っ
てもいない違反行為のために罰せられること はない。集団に科する罰及びすべ
ての脅迫又は恐かつによる措置は、禁止する。 略奪は、禁止する。 被保護
者及びその財産に対する報復は、禁止する。】

*供∪鐐菷蛤*

*[6]**、*RToP法 廷に姿を見せた証人から提供された証拠は、プロテクティブ・
エッジ作戦期間中に実行された軍事攻撃の小さな断片だけをカバーする。しかし
ながら彼らの証言は、イスラエル軍が訴訟上の戦争犯罪を犯したという結論を不
可避的に導く公共圏におけるイスラエルの攻撃の広範囲に収集 された証拠記録
に結びつけた。イスラエル軍隊は、国際人道法の二つの基本的な原則に違反し
た。―民間人の標的と軍事目標とを識別する義 務:および作戦目的に釣り合うべ
き軍事暴力行使の義務。作戦期間中、ガザの病院、学校、モスクを含む民間人エ
リアへの爆撃と砲爆撃のその 規模で、イスラエル軍によって推定700トンの武器
弾薬が使われ過剰に行使された。それに較べると、2008-09年 のキャスト・レッ
ド作戦期間中は50トンである。ガザの民間人はこの猛爆撃で脅迫され、世界人権
宣言の第13条 の(2)[訳注3]に 従って彼らの地から離れる権利を侵害されただ
けでなく、戦争難民として保護と援助を求めて地域から避難する権利も与えられ
なかった。

【訳注3、 世界人権宣言の第13条の(2):1948年12月10日第3回国連総会で採択
された 最も普遍的な人権文書。第13条(2)すべて人 は、自国その他いずれの
国をも立ち去り、及び自国に帰る権利を有する。】

[7]、 法廷が聴取した証拠は、イスラエルの軍隊によって犯された戦争犯罪は以
下の犯罪(に限定されないが)を含むことを提起している:

*意図的な殺害*(地 上部隊による即決の処刑またガザ内部でイスラエル部隊が
占拠した家屋から辺りに向けたスナイパーによる民間人の殺害を含む):

*軍事的な必要性では正当化されない資産の大規模な破壊*(と くにガザの唯一
の電力機能および浄排水施設を明らかに系統的な攻撃目標としたことなど不可欠
な公共施設の破壊を含む):

*民間住民と民間の施設に向かって故意に攻撃を指揮したこと*(人 口緻密な民
間地域での大規模で理不尽な砲爆撃と空爆を含む):

こ うした攻撃が民間人の生命の喪失、負傷また民間施設に対する広範で長期の
危害、あるいは自然環境に対する長期にわたる重大な危害が付随し て起こるだ
ろうと十分承知したうえで故意に攻撃を開始したことは、民間人の位置からハ
マースにロケットが発射された時でさえ先手を打って いた直接かつ全般的な軍
事的優位と具体的に比較すると明らかに度を越したものであった。(すなわち、
レジスタンス・グループまたは政治指 導者の行為の報いとして民間人を集団的
に懲罰する意図的な作戦で不均衡な武力行使に巻き込むその「ダーヒヤ・ドクト
リン」[訳 注4]の形態で、イスラエル軍が明示的に表明し実行してきた*不均衡
な軍事力の行使*。)

【訳注4、 ダーヒヤ・ドクトリン:「ダーヒヤ」とはアラビア語で「郊外」の意
味だそうで、2006年夏のイスラエルのレバノン攻撃でベイルート郊外 の人
口密集地を不均衡な破壊兵器で一帯を大規模に破壊した戦略。2008-09年
のキャスト・レッド作戦以降、この「ダーヒヤ・ドクトリン」が一貫してガザに
対して行使され「ガザ・ドクトリン」とも言われる。】



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