[CML 034685] <テント日誌10月24日(金)−2 経産省前テントひろば1140日目、商業用原発停止402日目>

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2014年 10月 27日 (月) 12:30:16 JST


(転送しま)

テント日誌10月24日(金)−2
経産省前テントひろば1140日 商業用原発停止402日

前夜の芋煮会は話も弾んで楽しかった

子供のころに中秋の名月の晩には農家では縁側や縁台に里芋を供えていた。そしてグループで訪れる子供たちに供えてある里芋をくれた。子供たちは口ぐちに“芋おくれ”と芋をもらって渡り歩いた。農家は子供たちのために、供えたものと別に多くの里芋を用意していた。子供のころの記憶が強くあるためか、東北地方で行われるらしい芋煮会をやってみたいと思った。
多摩川の上流の方まで出掛けて行ってやったこともあるが、なんとなくやってみたいことだった。民俗学的にその起源を尋ねてみたいということもあるが、それ以前にやってしまう。それが僕の流儀だが、ここにはいろいろのことがあるのだと思う。大飯原発のある大島半島には「ニソの杜」があって、それを探索するみたいなこともその一つだろう。あるいは久見崎海岸で海の物語の再生を願うみたいなことかもしれない。これらは原発問題が喚起させることと言っていい。
原発問題は僕らに文化や習俗の古層をよび起こすのであり、そこに僕らはアンテナを延し、そういう契機を僕らの社会のイメージに組み込んでいかなければならない。原発によって失われ、隠されていくものに抗い、それを再性し存続させることはそういうことでもあるのだ。美味しい里芋を食べたいだけと言っていいのだけれど、そんなこともまた想像できる。

経産省前にはTVの車が詰めかけていて、いつもの播磨屋の広報車も姿が見えなかった。この間のちょっとした光景だった。女性大臣の二人が突如辞任したことで現出した政治劇だが、これは地金が露呈した事と言える。ことのはじまりは安倍内閣が今国会に当たり、内閣を改造して打ち出した政治的方向である。それは「女性の輝く社会」、「地方創生」であり、秘密保護法や集団的自衛権行使容認というこわもての感のある政治を表から隠すものとして意図されたものだ。この政治的方向はどのような意図から出されたものであっても悪いことではなく、ある意味では優れた政治的コピーであるとも言えた。
ただ、こういう政治的方向性を支えるには思想的な力というか、政治的見識が必要であり、結果的にはそのお粗末さを露呈させたと言える。「女性の輝く社会」の象徴として5人を大臣に起用し、党の要職に多くの女性議員を登用した。だが、皮肉なことに彼女らはフェミニズムをはじめとする女性の問題の提起に反動的に対応してきた面々だった。男女の共働きには反対し、戦前型の家族を賛美してきたのである。
彼女たちは「女性の輝く社会」の政治的な担い手にされた時、本来なら戸惑い、むしろ批判的な立場に立つべきだった。以前の政治的言動からすれば。自分の身に反することを恥じも外聞のなく引き受けたのは恥ずかしいことだ。女性だからと言って女性の問題が理解でき認識できているとは限らない。逆だってあるのだ。安倍はこの辺のところがわからず政治的に利用しようとしたのだろうが、このおかしさは今後も続くことだと思う。これは安倍自身がこの言葉の真の意味を分かっていないことかもしれないが…

「女性の輝く社会」、誰が考えたかはともかくなかなか優れたキャッチコピーである。僕らはこのことを原発問題の中で発した女性たちの言葉にそれを見た。あるいは考える契機が与えられた。「カネよりも命」という言葉だった。だが、この言葉が具体的なイメージを得るには大変難しいことも同時に知らされた。自問自答を繰り返してきたけれど、道半ばというところであり、僕はここに現在の社会の根本的な問題、つまりは過渡性ということを実感している。誰でもいいが、こういう問題で前進的な方向を提起して欲しと願ってきた。それだけに下手に政治的利用すればとんでもないことになることも分かっていた。

テントもそういえばもう4年目の秋になる。少し前の日誌で言われてもいたことである。その中で何が見えてきたのか。ちっとも変わらない風景の中でテントを保持しているだけのようにも思えるが、同時に変わりつつあることも感じている。テントの現実的姿というよりはそれを支え、構成している人々の心の動きに変化がみえるのだ。テントはその場所を超えて人々の心的動きの中に存在もし、またそれは扉を超えて浸透して行く。全体的なものや、歴史的なものには関わりにくい現状の中で、まだ言葉にはならないけれど、そういうものの所在を暗示する動きが出てきている。
台湾や香港の学生たちの動きは僕の心の中に入ってくるし、彼らのこころにテントのことは伝わっているはずだ。そんな風に僕らの心に動きは相互浸透性がある。これが大きな動きや言葉になるにはもう少し時間が必要であるが、歴史は行動が生み出すものの伝搬から始まる。テントはささやかであってもその一端をなしている。経産省前のテントから久見崎海岸のテントへの広がりの中にも僕はそんなことを感じている。妄想に近いのかもしれないが、僕らの歴史への関わりなんてそんなものではないのか。テントの前に座りながらそんな思いにいつの間にか耽ってしまっているのだけれど…(三上治)



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 函館市大間原発建設差し止め裁判 
10月29日(水)午後3時
第2回口頭弁論 東京地裁103号法廷
裁判報告集会:午後4時 参議院議員会館講堂 
★弁護団報告 ★大間原発訴訟の会代表 竹田とし子さんのお話 他


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