[CML 034525] 新作2題:ジョナサン・コールのビデオ「詳細の悪魔」、「ニュートンvsNIST」

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2014年 10月 17日 (金) 23:38:10 JST


*(2)実際のWTCツインタワー崩壊で問題になる点*
 このビデオでコールは触れていないが、実際のツインタワー 崩壊で、第1ビ
ル(北タワー)上層部分の落下が観測できる間に減速つまりマイナスの加速度が
発生している様子が全く無い、という点は決定 的に重要である。これはチャン
ドラーよりも トニー・ザンボ ティの論文
<http://www.journalof911studies.com/volume/2008/TheMissingJolt7.pdf>で
はっきりと示されているのだが、仮に加速度の大きさに 多少の変化があったと
しても、それが常に重力の方向と等しかったという点こそが最も重大である。落
下するビル上層の塊の下にある構造が、 その重さを支える力すら失っていたこ
とを意味するからだ。


 この事実は、上層部分の塊が落下しながら次々とその下の階 を押し潰して
いったというズデネック・バザント博士の説明を、根底から覆すだろう。バザン
トは俗に言う「パイルドライ バー説」を説明した論文
<http://www.civil.northwestern.edu/people/bazant/PDFs/Papers/405.pdf>
で、落下する上層部分が一つの階に当たってその落下運動を継続させるために、
上層部分の重量の31〜64.5倍の力が必要 であると計算しているのだが、
そ れは必ず大きな減速を引き起こすことになる。つまり重力の方向とは逆の
(マイナスの)大きな加速度が観測できなければならないが、実際に はそれは
どこにも 存在しない。


 またバザントは、支柱の縦の連なりがその接続の部分で簡単に折れ曲がってし
まう(buckling)という想定を元に、崩壊の開始と、以後の崩壊の連続 を説明
している。
【画像:http://bcndoujimaru.web.fc2.com/911evidence/911experiments
/bazant-buckling-1.jpg】
【画像:http://bcndoujimaru.web.fc2.com/911evidence/911experiments
/bazant-buckling-2.jpg】
 しかし『*ツインタ ワーと第7ビルの基礎データ*
<http://bcndoujimaru.web.fc2.com/911evidence/wtc_basicdatas.html>』 にも
あるように、コア部分は支柱が垂直方向に継ぎ合わされているだけではなく、水
平方向と斜め方向の鋼材で垂直の支柱が繋ぎ合わされた立 体構造になってい
る。また外周の構造は、高さを変えて互い違いに組み合わされて接続された外周
ユニットが直方体の籠であり、コアと外周の間を400を超える床の構造が水平
方向に結び付け、巨大な立体的構造を作り上げている。


 そのお互いに立体的につながり合った支柱の接続部分が、現 実的に具体的
に、どのようにク ニャッと簡単に折れ曲がるのか、私には想像すらつかない。
また実物に即した縮小模型を使ってそのことを証明した実験の例も、一つとして
知 らない(間違いな く存在しない)。要するに、バザントの想定には何の具体
性も実証性も存在しないのだ。


 一方、NIST(米国国立標準技術院)はそのバザントの 「パイルドライ
バー説」を自分の説明に取り入れているのだが、その具体的な検証は何一つ行っ
ていない。彼らはツインタワー崩壊に関する Q&Aの中で次のように書いている。
     ===================
 ・・・12 階分(第1ビル)と28階分(第2ビル)の部分の運動量(これ
は質量と速度の積である)が、その下にあってそれを支えていた構造(これは上
層階の静止状態 での重量だけを支えるように設計されたものであり、その下方
に向かう運動量によって起こされるいかなる動的な影響にも耐えるようなも の
ではない)の持つ強 度的な能力をはるかに超えてしまい、それ(下方の構造)
が落下する質量を止めることもその速度を緩めることすらもできなかった。下に
続くそれぞれの階が受 けた下方に向かう運動量は質量の増加のせいでむしろ大
きくなっていったのである。
      ===================


 NISTは、どのデータを根拠にしてWTCツインタワーが 「上層階の静止
状態の重量だけを支えるように設計された」と言っているのか、明らかにしよう
としない。また彼らは現在まで、「その下方に向かう運動量によって起こされる
いかなる動的な影響にも耐えるようなものではな い」と判断する根拠を示した
ことがない。また「運動量」にしても「強度的な能力」にしても、一個の数字も
数式も示したことがない。全てが*《根 拠抜きの断定》*である。これは宗教ドグ
マの一種なのだろうか?


  それにしても、「速度を緩めることすらもできなかった」、つまり上層階の
「静止状態の重量」を支える力すら持たない構造が、よくもまあ30年間近くも
「静 止状態の重量」を支え続けることができたものだ! ここまでくれば「ご
立派!」としか言いようがあるまい。仮にそんなオカルト・タワーが あったと
しても、 運動量保存法則によって、上のビルの塊が下の階を取りこんで質量を
増加させる瞬間には必ず速度を落とすと思うのだが、その減速が全く起きなかっ
たのであ る。
 あくまでNISTやズデネック・バザントを擁護し、第1ビル上層部分が落下
しながら次々と下の階を潰していったと主張す る人がいるなら、その人は自
ら、事実を元に、チャンドラーやザンボディよりも優れた観察と分析と計算を用
いて、*明らかなジョルト (減速=マイナスの加速度)の存在を証明しなければ
ならない*。あるいはジョルト無しで下の階を崩壊させ質量を増加させるメカ ニ
ズムを、事実に基づく、具体的で明確な根拠を示して、説明しなければならない
だろう。(不可能なことは分かっているので待つことはしな いが。)


 また、『 *WTCツイ ンタワー上層階の落下が示す真実(第2部)*
<http://bcndoujimaru.web.fc2.com/911evidence/WTC1-
action_and_reaction.html>』で書いた こと、特に「(4)似非 (えせ)科
学:911公式説明の中心に横たわるブラックホール」
<http://bcndoujimaru.web.fc2.com/911evidence/WTC1-
action_and_reaction.html#clushudown>で 述べた内容は重大である。
  仮にツインタワー上層部の塊が落ちてビルを破壊したと仮定しよう。その塊
はある大きさの力をその下の部分に与えて、破壊していったことになる。しかし
その 力は下に向かうと同時に、同じ大きさで上にも向かう。もし下にある部分
がその力で破壊されたのなら、上にある部分もまた同時にその力で破 壊された
はずであ る。「落下するビルの塊」が、どのようにして塊の姿を保ったままで
ビルの付け根まで「クラッシュダウン」することが可能なのか、バザントからも
NISTか らも、またその支持者たちからも、具体的な根拠を示した説明は存在
しない。


 こんな程度の馬鹿げた理屈が9・11事件の公式の説明の中 心にある。 それ
が世界を13年間も縛り続け世界を破壊し続けている。それを絶対に正しいと真
剣に信じ続ける人らはその破壊の共犯者である。もし9・ 11事件の米国政 府
の説明を肯定する人が、わずかにでも知的な誠実さを持っているなら、バザント
の「ク ラッシュダウン・クラッシュアップ」論文
<http://www.civil.northwestern.edu/people/bazant/PDFs/Papers/466.pdf>の
非科学性と、《根拠抜き の断定》を繰り返し宗教ドグマと化したNISTの説明を
こそ、何よりも先に批判す べきだろう。それが済んでから「陰謀論」を批判す
ればよい。

(2014年10月13日 バルセロナにて 童子丸開)



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