[CML 034339] 井上ひさしのDVについて~Re: 林田さんへ。造語「放射脳」の文言使用に関して

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 10月 6日 (月) 23:03:11 JST


以前、熊田一雄さんの「右であれ左であれ、バタラー」(熊田一雄の日記 2010-04-13)という記事を読んで、あるメーリングリスト
で井上ひさしの家庭内暴力(DV)について少しばかりの意見を述べたことがあります。 


熊田さんの「右であれ左であれ、バタラー」の記事は下記。大山さんと同じく熊田さんもウィキペディアの記事を参考にして「右で
あれ左であれ」の記事を書いています。
http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20100413/p2

以下は、熊田さん宛ての私のちょっとした「井上ひさし」論のようなものです。「井上ひさしは昔よんでたのですが、家庭内暴力の
話を聞いて興味が失せてしまいました」と悲しいことをおっしゃるので、ひとつの参考としてこういう見方もあるという程度の意味
で提示してみようかなと思いました。

下記で私の言いたかったことは、人の人生や思想の中身は複雑であるはずですから、DVや少年時代の「動物虐待」などの個
々の経験だけを他のもろもろの経験と切り離して論じるのは、人間(作家)の全体像を見誤ることにもなりかねない、という危惧
のようなものだったように思います。

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熊田さん

あるひとりの思想家(著述家)の「内実」の問題はある意味思想の問題というべきであり、思想には生者、死者の区別はありま
せんから、「『死者は鞭打たない』のがこの国の伝統」ということはそれほど気にすることではないと思います。問われているの
は、ある人を貶めることではなく、あくまでもある人の思想の内実の問題です。

とはいえ、ある人が人生を生き抜くとはどういうことか。それがすなわち思想の問題ともいえるわけですが、その中身は複雑で
あるはずですから、軽々に論じられることではないと思います。

井上ひさしの少年時代の「動物虐待」経験(小さな「動物虐待」経験は多少の違いはあっても多くの人が子ども時代に経験して
いることです。そして、そうした経験を通じて「優しさ」というものの大切さにも気づいていくというのがこれまでの子どもの成長の
パターンでした。その小さな「動物虐待」の経験すらないことがいまの若者たちの一部の「弱者へのまなざし」の欠如の問題とも
関係があるのではないか、という指摘もあります)も、5歳で父と死別し孤児院暮らしを余儀なくされたという彼の幼い頃の心的
外傷とおそらく無関係ではないでしょう。また彼のDVの問題も心理学的見地等々から検証する余地もあります。

熊田さん

「井上ひさし氏がまぎれもないバタラーであり、動物虐待も行っていたことは、忘れてはならない」というご指摘はわかりますが、
ではあなたはそのことについてどのように考えるのか。自身の見解を述べることなく、他者の意見のみを紹介する記事を書い
てこと足れリとする姿勢は、いささか公正に欠けるのではない、と私は思います。

批評するためには、まず井上ひさしの著作を読み、関連資料を読み解くというところからはじめるのが筋だろうと思います。
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東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/

From: 大山千恵子
Sent: Monday, October 06, 2014 8:28 PM
To: 市民のML

前田 朗@井上ひさし主義者さん

井上ひさしは昔よんでたのですが、家庭内暴力の話を聞いて興味が失せてしまいました。 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E3%81%B2%E3%81%・・・

暴力ものは字を見るだけでも怖いので、真偽のほどは知りませんが...。

千恵子@弱虫




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