[CML 034279] <テント日誌10月3日(金) 経産省前テントひろば1119日目、商業用原発停止380日目>

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2014年 10月 4日 (土) 23:33:45 JST


(転送します)

テント日誌10月3日(金)
経産省前テントひろば1119日 商業用原発380日

テント前ひろばから茱坂をのぼって行くと首相官邸前に出る。この坂では毎週金曜日は官邸前抗議行動が行われている。これに連携した金曜日行動が全国で展開されていることは最近になって知られるようになってきたが、脱原発の意思表示がなされている場所である。この官邸前から議員会館に至る道は、また人々の政治的な意志表示が行われているところだ。特定秘密保護法案や集団的自衛権行使容認の閣議決定に抗議する人々の集まった場所である。

今週は「9条改憲阻止の会」の面々が衆院第二議員会館前で集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を求めて座り込みを行っていた。僕もそれに加わっていたのだが、斑にではあるが紅葉を始めた銀杏が懐かしかった。落ちたギンナンの臭いが強烈であったのだが、かつて僕らが座り込み行動をやっていたのは4年も前のことだったのだと知って驚いた。僕の感覚の中では最近のように思っていたのだ。もっとも経産省前テントで毎日のように座っていて、これが感覚の中ではつながっているのかも知れない。

そういえば僕らが以前に国会前で座り込み行動をやっていたのはまだ、民主党政権の時だった。あれから政権は安倍政権に替わり、「特定秘密保護法」の提出や「集団的自衛権行使容認」の閣議決定などが行われ戦争と強権の臭いが強まってまってきた。強烈なギンナイの臭いに劣ならぬものであるが、国会内で猿芝居を演じている面々と僕らの距離は以前よりも遠くなっていることも実感する。
何事もなく平穏に見えるこの場所が台湾や香港のような国会包囲が行われないと彼らは自分たちが何を演じ、人々がそれをどう見ているかを自覚しえないのだろうか、と思う。日本でも国会包囲や国会占拠をいとわない行動の記憶が地下水脈としてあり、それは決して枯れてはいないのだ。今はテントの形をとっている人々の非服従の意志はやがては別の形で展開されるに違いない。

僕らはテント前に座りながら政治の動きを見ているのだけれど、安倍政権は自らの政治的ビジョンと方向を打ち出せない。アメリカの政治経済を模倣する方向に舵をきりつつあるように思える。それがよりはっきりしてきたということだろう。アベノミクスという財政出動と金融政策はアメリカの金融緩和政策の追随であり、武器輸出緩和と集団的自衛権行使容認はアメリカの産軍複合体制の焼き直しである。戦後の高度成長社会をいち早く終えざるを得なかったアメリカはその後の道を金融経済と軍事経済に求めたが、何年か遅れて日本はそれを模倣しているだけである。バブル経済の崩壊の後の「失われた何十年」、その後に至りついているのはアメリカの政治経済の模倣ではないか。
世界の中で言えば、模倣という名の補完的地位の道のまい進である。高度成長社会の転換という現在の政治経済の人類史的な転換に対応する道を見いだせずに、結局のところアメリカの政治経済の模倣に走りだしているのだ。だから、アメリカ的な貧困と格差拡大が進み、その社会的層を戦争の基盤に転化しようともする。原発問題も結局のところアメリカの戦略を補完する形での保持に走っているだけではないのか。アメリカの対中国戦略の一環としての原発輸出とそのための原発保持が本音ではないのか。
世界は激動期に入った。この根本にはかつて先進地域と呼ばれた世界での高度成長型の政治経済が行き詰まったことにあり、この転換を見いだすための苦難の道がはじまったのだ。原発問題はエネルギー面でのこの転換を促す契機である。そこを避け原発保持に執着しているのはエネルギー産業の既得権益の防衛もあるが執着を政治的に強いられてもいるのだ。

4電力会社の再生エネルギー買い取り停止は、原発に替わるエネルギーと産業の生成に水を指すものだがあまりにも露骨過ぎる。こうした動きはある程度は予測していたが、それにして非道極まりない。原発再稼動が難しく、停止中にエネルギーへのシフトが大幅に進むことを恐れてのことだろう。原発の停止は単なる停止ではなく、それが長引けば長引くだけ、原発保持―推進派には危機的事態が進む。
新しいエネルギーと産業の社会的基盤が大きくなるからだ。電力会社は送電線を押さえているという独占力でその芽をつぶそうとするのだし、これが原発推進派の裏での真の工作だ。再稼動のためにつぎ込んでいる金のことを考えれば、再性エネルギーのための金などは問題にならない。それが現状だろう。僕らにとって有効な抵抗や闘争を見出し辛いのが苦しいが、僕らは裏で行われる悪業にも目を光らせていなければならない。

テント裁判は8回目の口頭弁論の段階までやってきた。いよいよ占有をめぐる局面に裁判ははいる。これはある意味で難しいところであり、ぎりぎりの問題と言う側面を持つため、被告や弁護団でその方針については討議を重ねている。今回はいつもと違って時間が違っているので注意して欲しい。(三上治)


10月14日(火)10時30分 テント裁判第8回口頭弁論 東京地裁大法廷(103号)これまでと時間が異なります。留意して下さい。裁判報告集会13時(参院議員会館講堂)。



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