[CML 034217] Re: 癒し屋キリコの約束

くすのき cxm00507 at nifty.com
2014年 10月 2日 (木) 00:55:15 JST


運営委員の一人、くすのきです。

林田さんへ。

あなたがご自分のHPに何をお書きになろうと自由ですが、このような投稿は
ご発言と同じことになります。
遅きに失しましたが、処分検討に入ります。

以上




----- Original Message -----
Date: Tue, 30 Sep 2014 21:18:35 +0900
From: 林田力 <info at hayariki.net>
To: 市民のML <cml at list.jca.apc.org>
Subject: [CML 034204] 癒し屋キリコの約束


森沢明夫『癒し屋キリコの約束』(幻冬舎、2014年)は癒し屋という、困っている他人
の悩み事を解決する仕事をめぐる物語である。表向きは昭和の香りがする喫茶店「昭和
堂」である。昭和歌謡を流しており、本文でも所々で歌詞を引用している。この昭和堂
では癒しの相談を受け付けている。

 癒しというとヒーリング的なイメージがあるが、内容はストーカー被害や結婚詐欺な
ど現実の悩みが起点になる。癒し屋は何でも屋ではないため、現実の被害救済にはなら
ないが、現実から遊離して心の安らぎを追求している訳ではない。日本には精神論だけ
で解決しようという古い体質があるが、それでは問題解決にならない。

 癒し屋の霧子は癒し屋というイメージとは異なる。口は悪く、酒が好きで、金にがめ
つい。笑い声は「ぐふふふ」である。現実に金儲け目的のスピリチュアルも存在する。
放射能不安につけこみ、怪しげな浄水器やベクレルフリーの食材を売り付ける放射脳カ
ルトの詐欺商法もある。そのような悪徳業者に依頼することは現実では悲劇になるが、
本書の霧子の指示は適格であり、依頼者は救われる。
http://hayariki.sa-kon.net/kiriko.html
 本書は一つの物語であるが、依頼者が来て依頼を解決するというオムニバスが続く形
式である。プロローグの文章は物騒であるが、序盤は依頼者の悩みこそ深刻であるが、
ユーモラスな雰囲気で物語が進む。

 中盤に視点人物である癒し屋アシスタント・カッキー自身の物語があり、霧子自身の
物語がクライマックスに来る。ここでは視点人物に仕掛けがあり、物語を否応なく盛り
上げる。最後まで読むことでタイトルの『癒し屋キリコの約束』の意味も分かる仕組み
になっている。

-- 
■ 林田力 Hayashida Riki 
■■ 『東急不動産だまし売り裁判』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/



CML メーリングリストの案内