[CML 035189] 毎日新聞の低俗きわまる「衆院選議席大予測」を批判する ――自民のヨイショ記事になるほかない自民党のこの10年の「得票減少傾向」の分析をサボタージュした「選挙分析」という名前のコマーシャル記事

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 11月 27日 (木) 18:34:57 JST


25日付けの毎日新聞夕刊は「衆院選、議席大予測『「今のうち』なら勝てるのか自民」と題された特集ワイド記事を小国綾子記者
の署名記事として掲載していました。さらに同紙のツイッターでも「おすすめ記事」として同記事の宣伝につとめています。「5人の
専門家による議席予測」というのがよほど自慢なのでしょう。

しかし、この毎日記事を一読したときの私の感想は「マスメディアによってこんないかがわしいかぎりの『衆院選議席大予測』など
出されてはたまったものではない」という怒りというよりもア然とする体のものでした。「kojitakenの日記」ブログの主宰者のkojitake
nさんも私と同じような感想を持ったようで、翌日の26日付けで以下のような批判記事を書いています。以下、kojitakenさんのくだ
んの記事をご紹介しようと思っているのですが、その前に私の毎日記事にア然とした感想を先に述べておきます。とはいうものの、
以下、五十嵐仁さんの記事からの引用がほとんど。

「前回の総選挙で自民党が大勝したのは自民党票が増えたからではない。自民党は得票数を増やしていない。過去3回の総選
挙を見ると小選挙区では自民党は3252万票(05年)→2730万票(09年)→2564万票(12年)という結果。すなわち、自民党有利とさ
れる小選挙区でも自民党は05年から09年にかけて522万票、09年から12年にかけて166万票と票を減らし続け、あわせて約700
万票も支持を失っている。総選挙で勝利して政権を取り返した前回総選挙でさえ政権を失った前回からもさらに票を減らしている。
比例代表区での減り方はもっと大きく05年との比較で言えば、政権を奪還した12年総選挙でも約900万票もの減少。では、なぜ自
民党は『大勝』したのか。ひとつの理由は民主党の裏切りと政権交代への幻滅によって投票所に足を運ばなかった人が激増した
ことであり、もうひとつの理由は日本維新の会・みんなの党・日本未来の党などのいわゆる第3極の台頭によって野党の票が分散
したことがあげられる。」

「前回の総選挙で民主党を離れた票は2000万票。このうちの半分は棄権し、半分はおそらく第3極に流れた。その第3極が前回
の総選挙で集めた票は小選挙区で1274万票、比例代表区で2092万票。しかし、第3局は4分5列して大方の有権者の支持を失い、
かつて第3局に集まった票は流動化している。そのすべてが流動化するわけではないが、比例代表区の半分が投票先を失うとし
ても約1000万票。これらの票が、一度は見捨てた民主党に還流するとは限らない。前回の総選挙は民主党がダメとなった後の選
挙で、今度の総選挙は第3極がダメとなった後の総選挙。ということは、これらの2000万票が支持する先を求めて浮遊している状
況にあるということを意味している。今回の選挙で『安倍政権の2年間の審判が問題になる』とすれば、これらの票が自民党に向か
うとは考えられない」(以上、五十嵐仁さんの何本かの記事の要約)。

自民党のこの10年来の得票数の減少傾向。その客観的な前提条件を毎日新聞記事に登場する「専門家」たちはそれが総選挙
における自民党の議席を予測する際の前提条件であることを認識しえていない。彼らの議席予測の前提条件となっているのはた
だいま現在の各党の議席数。その議席数に彼らなりの情勢判断を加味してたし算したり、引き算したりしているのが「衆院選議席
大予測」。まったく本質的な選挙分析になっていないことは明らかでしょう。本質的な選挙分析を踏まえないたんなる「現状」分析
では当然流動化している票の本質的なゆくえなど評価することもさらさらできない。したがって、彼らのなせる議席予測なるものが
当たるはずもない。すなわち、低俗のきわみ、というのが私の感想です。

以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1079.html

東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
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