[CML 034906] Re: 白井聡さん「護憲ではない、制憲を」論

Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2014年 11月 11日 (火) 16:30:40 JST


前田 朗です。

11月11日

東本さん

お返事遅くなりました。

誤読に基づいていくら批判しても生産的な議論になりません。

白井さんは「革命」論など論じていません。


白井・金曜日記事は、(1)GHQが憲法改正を指示し、さらに日本国憲法草案
を作成して、その結果として憲法改正がなされたのだか ら、制憲という観点で
は<憲法制定権力を行使したのはアメリカ>であって日本国民とはいえず、
(2)日本国憲法の枠組みそのものがア メリカによって規定されたこと、
(3)それゆえ憲法解釈や法運用の現実もアメリカの手のひらの上にあること、
(4)それゆえ特に基地 と原発に関してはアメリカの意向に逆らえないこと、
(5)にもかかわらず、護憲派の論理は「中身がいい民主主義憲法だから日本国
憲法 は良い憲法だ」という論法で現実を隠蔽する機能を有していることを指摘
しているのです。制憲論はそのための概念として用いられていま す。東本さん
の独りよがりな「革命」論とは無関係です。

白井さんを批判するのであれば、「制憲」などの言葉尻を捉えて誤爆を重ねるの
ではなく、『永続敗戦論』そ のものの論理を批判するよう努力されるよう助言
いたします。

それでは、さようなら。




> 前田さん
>
> 憲法制定権力とは辞書によれば「憲法を制定し、憲法上の諸機関に権限を付与
> する権力」のことを言います。したがって、
> その「権力」は、権力が獲得「された」以後の段階での権力を意味します。
>
> 一方、「革命」とはやはり辞書によれば「権力体制や組織構造の抜本的な社会
> 変革が比較的に短期間に行われること」を
> 言います。したがって、革命権力とは、権力が獲得「する」段階での権力を意
> 味します。
>
> したがって、本来、「された」と「する」には根本的な差異があります。それ
> をあえて「制憲権力とは革命権力にほかならない」
> と本来の「差異」であるべきはずのものを「等式」で表現しているのですか
> ら、表現者はその「等式」のなにゆえかを説明す
> る義務が生じます。でなければ「論」にはなりえません。
>
> 前田さんは「憲法制定権力は革命権力であるというごくごく当たり前のことを
> 言っているだけですから」と白井青年を擁護し
> ますが、「憲法制定権力は革命権力である」というのは「ごくごく当たり前の
> こと」ではないのです。
>
> 若手政治学者の論の未熟をそのままにしては「政治学」のためにもなりません。
>
>
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
>
> From: maeda at zokei.ac.jp
> Sent: Monday, November 10, 2014 9:18 AM
> To: 市民のML
> Subject: [CML 034885] Re: 白井聡さん「護憲ではない、制憲を」論
> 前田 朗です。
> 11月10日
>
> 東本さん
>
> ご趣旨は理解しました。
>
> ピントがずれていると思います。
>
> 今回の週刊金曜日記事を見る限り、白井さんは、革命組織だの個人だのと言う議
> 論には関心を示していません。「革命」論を展開することも視野の外でしょう。
>
> 憲法制定権力は革命権力であるというごくごく当たり前のことを言っているだけ
> ですから。
>
> ではまた。
>
>
> ----- Original Message -----
>> 前田さん
>>
>> 私は、白井青年は「制憲権力とは革命権力にほかならない」というが、「制憲
> 権力」=「革命権力」というのであれば、白井青年
>> はその「革命権力」を「どのようなものとして想定しているのか?」と問うて
> います。「革命権力」は「革命」を行使するにふさわし
>> い実力を持ったものでなければ成功しがたいだろうと思うからです。「『革命』
> を行使するにふさわしい実力を持った」組織、ある
>> いは個人とはどういうもののことをいうのか。時代と状況によって条件は異な
> るはずですから一概には言えませんが、わかりや
>> すい例をあげればたとえば私はいわゆる「日和見主義者」を「『革命』を行使
> するにふさわしい実力を持った」組織、あるいは個
>> 人とみなすことはできません。だから、「革命権力」というからには白井青年
> はどのような「権力」を想定しているのか、と問うて
>> いるのです。そういう構想のない「革命」論は無駄口というべきではないか、
> と。
>>
>> 「制憲」の定義を問題にしているのではありません。
>>
>>
>> 東本高志@大分
>> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
>> http://mizukith.blog91.fc2.com/
>>
>> From: maeda at zokei.ac.jp
>> Sent: Sunday, November 09, 2014 11:27 PM
>> To: 市民のML
>> Subject: [CML 034882] Re: 白井聡さん「護憲ではない、制憲を」論
>> 前田 朗です。
>> 11月9日
>>
>> 東本さん
>>
>> ご苦労様です。
>>
>> 白井さんが「制憲」についてどういう定義をしているのかは知りませんが、憲
>>> 学では「憲法制定権力」という用語をずっと昔から使っていますよ。
>>
>> 私は憲法専攻ではなく、刑法専攻ですが、これは常識の部類に属すると思って
>>> したけど。
>>
>>
>>
>



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