[CML 034786] シコ・ウィタケー氏からの提案 日本での原発・核兵器問題に絞った世界社会フォーラムの開催について(転載)

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2014年 11月 3日 (月) 03:22:26 JST


紅林進です。

 
以下、PARC(アジア太平洋資料センター)の会員MLより、印鑰智哉さんの下記投稿を
転載させていただきます。
 
(以下転載、転送・転載歓迎)
 
世界社会フォーラムの発案者であり、現在もなお、国際コーディネーターの一人として世界社会フォーラム
に関わるシコ・ウィタケーさん(ブラジル・サンパウロ在住)が10月に来日されました。その際、集まれる人で
囲む会をピープルズ・プラン研究所で持ちました(その話の内容については末尾にコピーしておきます)。

シコさんは東電福島原発の事故で苦しむ人びとの声を世界の人びとが聞くことがこの世界から原発をなくす
上で決定的に重要であり、現在苦しんでいる人たちを世界の人びとが支えていく必要があると語りました。

世界で原発問題に関わる人たちが日本に来て、その苦しみに耳を傾け、共に原発をなくす声を上げていく
機会をぜひ作れないか、世界社会フォーラムの原発・核兵器問題に絞ったものを広島70周年となる来年、
日本で開けないか、という提案をシコさんが送ってきました。

小さくてもいいから日本の団体で関心のあるところがあれば声をあげてほしい、ということでリクエストが
来ましたので、転送します。

シコさんへの連絡は僕宛に送ってもらうか、あるいは
http://www.brasilcontrausinanuclear.com.br/contato/
から(ただし後者は英語、ポルトガル語、フランス語、スペイン語かどれかで)

ご検討いただければ幸いです。

印鑰 智哉
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Proposal
Towards the realization of a World Social Thematic Forum on Nuclear energy

During a study tour to Fukushima in October 2014, a Brazilian participant and Japanese antinuclear militants discussed the need of a better linking between them as well as with antinuclear movements of other countries, to deepen and enlarge their action facing interests that have an international dimension. In this discussions born the idea of organizing, inside the process of the World Social Forum, a global meeting on nuclear energy in Japan, the country more affected today by a nuclear accident and first victim of the atomic bomb. In many countries, there are social movements and organisations that are struggling to phase out nuclear plants and to destroy the atomic bombs arsenals, to avoid the radioactive contamination of all the Earth and a nuclear apocalypse. A World Thematic Social Forum on Nuclear Energy of this movements and organisations, following the World Social Forum methodology and principles - that is to say, people proposing freely what
they want to discuss - would reinforce their struggles and make possible to design new world campaigns and initiatives. 

This global meeting could be realized in the 5th anniversary of Fukushima’s disaster, in march 2016. Interested organizations would have two occasions to meet to define more precisely when, how and where the world meeting could take place: during the World Social Forum in Tunis, in March 2015, and during the activities that will be organized in Hiroshima in August 2015, on the 70th anniversary of the explosion of the atomic bombs.

The two organisations who sign this proposal, one from Brazil and another from Japan, invite  the interested organizations to meet in Tunis (from the 24th to the 28th March 2014) to build a Facilitation Committee of the World Social Thematic Forum on Nuclear Energy, and to establish the first guidelines of the event and the support it will need. 

Those who cannot come but want to participate of this project are invited to write to us indicating their interest.

October 2014

Coalition for a Brazil Free of Nuclear plants.

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囲む会で話されたことの中で、印象に残ったことをFacebookに書いたものをコピーしておきます。
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シコ・ウィタケー氏の来日、あっという間ではあったけれども、彼の言葉には日本の市民社会に大きな意味のあるものがあったと思う。まずは記憶に沿って記しておきたい(後日、詳しい報告が作られると思うので、それができたらぜひ参照をお願いしたい。これはあくまで参考まで)。

世界社会フォーラムはダボスで開かれた多国籍企業のボスや豊かな国の主導者が集まる世界経済フォーラムへの対抗として構想され、ダボスと同じ2500人を集めることを目標にしたが、実際に最初の世界社会フォーラムに集まったのは2万人。その後、10万人、15万人と膨れあがった。
あらかじめ発言者やテーマが決まっている国際会議と異なり、参加者たちが課題を持ち寄り、お互いの体験を交換する中から新しい動きが作られた。あらかじめ決まった結論を参加者に聞いてもらうための場ではない。組織する側がやったのはスペースを準備することで、そこで新しい方向性が作り出されていった。組織する側自身がそれに驚き、変わっていった。
世界社会フォーラムを準備したブラジルの8団体はまったく多様な団体だが、この準備を通じて新しい関係を作り出していった。その結果が2003年、労働者党のルラの当選という事態を生み出す力になった。そればかりかラテンアメリカに進歩的な政権をいくつも生み出す力を作り出した。エボ・モラレス・ボリビア大統領は私たちはフォーラムの息子と呼んでいる。
しかし、一方でそうして成立したラテンアメリカの進歩的政権の中にも資本主義システムが浸透し、経済成長の罠にはまっていってしまっている。今、私たちが考えているのはこの資本主義的システムをぶちこわす反システムの動きをどう作るかだ。

原子力(原発・核兵器問題)について
ゴルバチョフはチェルノブイリ原発事故が起きた後、Green Cross InternationalというNGOを作り、毎年、世界のさまざまなリーダーたちをチェルノブイリに連れて行っている。スイスの国会議員も招待され、彼らはチェルノブイリの視察後、スイスの原発の廃止を決めた。
原発に関する情報は国際的に統制されており、マスコミと原発ロビーによってその実態は伝わらなくなっている。核兵器を欲する軍部、軍事産業がその背景にある。モラレス・ボリビア大統領が原発建設を決めたのもこうした力に操作されたからだ。だからこそ、世界の人びとを日本に呼ぶべきだ。どれほど東電原発事故で人びとが苦しんでいるか、海外には十分伝わっていない。その実態を知れば、現実を変える大きな力になる。
日本で原子力にテーマを絞った世界社会フォーラムを開くことによって世界の人びとがその実態を直に知り、被害者支援のネットワークを作ることができるだろう。そして、世界で作られようとしている原発を未然に防ぐ力を生み出すことができることは間違いない。
日本に原発を作れなくなった日本の原発村は原発輸出に生き残りをかけているが、原発のない国にはその問題が伝わっていない。原発はクリーンで、安全で安いと宣伝されており、それがまかり通っているのが現実だ。モラレス大統領も福島の実態を見れば原発建設をあきらめるだろう。
世界社会フォーラムの関係者は支援を惜しまないので、日本での原子力問題の社会フォーラムをぜひ開いてほしい。多様な団体が協力しあうことで大きな新しい力が生まれるはずだ。広島・長崎70周年である来年に取り組めれば、この核兵器と原発の問題、その関連について世界的に警鐘をならすことのできる世界史的に意義のあるものとなるだろう。


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