[CML 031528] Re: 本日5.25「本当のフクシマ写真展 in とよなか」開催

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 5月 25日 (日) 17:13:41 JST


どこでも誰でも放射能健診を実現しよう・北摂の会など写真展実行委員会「呼びかけ文」 
 wrote:
> 福島県の健康管理調査ではすでに89人の子どもたちに小児甲状腺がんの発症が確定(50人)または疑い(39人)と伝えられ
> ています(2014.5/17現在)。まさにアウトブレイク(異常発生)です。

この「呼びかけ文」の筆者、すなわち「どこでも誰でも放射能健診を実現しよう・北摂の会」の人たちは「アウトブレイク」という言葉
の意味をご存じで同語句を用いているのでしょうか?

「アウトブレイク」という言葉は「疫学」用語で「感染症」や「伝染病」が予想よりも多く発生する際に用いられる言葉のようです。wi
kipediaでは「アウトブレイク」は次のように説明されています。

      「疫学において、アウトブレイク (outbreak) は、ある限定された領域の中で感染症にかかった人間、またはその他の生
      物の小集団を指す分類語である。そのような集団は村などの区域内に隔離されることが多い。」
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF

また、Weblio 辞書の新語時事用語辞典では「アウトブレイク」は次のように説明されています。

      「感染症について、一定期間内に、ある限られた範囲内あるいは集団の中で、感染者が予想よりも多く発生すること。
      特に、その集団内ではこれまで特に見られなかったような感染症が急激に広まること。「集団発生」などとも訳される。」
      http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF

しかし、放射能は感染症ではありません。すなわち放射線、放射能は感染したり伝播したりしません(文部科学省「放射能を正し
く理解するために」(9頁) 平成23年6月24日)。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/06/24/1305089_0624_1.pdf

以前、私は、本MLにおいても、ツイッターで「ピカの毒はうつる」というデマを拡散し続けるデマゴーグ、小野俊一なる熊本の医師
を厳しく批判したことがありますが、放射能健診について「アウトブレイク」という言葉を用いるのは、デマゴーグ、小野俊一医師と
同様の誤りを犯すことになります。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-569.html

すなわち、福島の放射能健診について「アウトブレイク」という言葉を用いるのは、結果として、アウトブレイク=感染症→放射能は
うつる→福島の子どもにさわっちゃだめ、という「風評加害」の連鎖を惹起する愚かな行為というべきだからです。

放射能は感染症ではないのですから、福島の放射能健診について感染症において用いられる「アウトブレイク」という誤解を招来
させかねない言葉を用いてはならないというべきでしょう。

また、甲状腺がん患者の「集団発生」という言葉に置き換えたとしても、福島で甲状腺がん患者が「集団発生」しているという事実
はなんら証明されていません。

先日、環境省が発表した「甲状腺検査の結果と福島第一原子力発電所事故との因果関係について」というプレスリリースには次
のように書かれています。

      「◦甲状腺検査をきっかけに甲状腺がんと診断された方について、世界保健機関(WHO)や国連科学委員会(UNSCEAR
      (アンスケア))等の国際機関や、平成26年2月に環境省等が開催した「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショッ
      プ」に参加した国内外の専門家からは「原発事故によるものとは考えにくい」とされています。
      ◦その理由としては、
      •これまでに行った調査によると原発周辺地域の子ども達の甲状腺被ばく線量は総じて少ないこと(後述)、
      •がんが見つかった方の事故時の年齢は、放射線に対する感受性が高いとされる幼児期でなく、既知の知見と同様、10
      歳代に多く見られたこと、
      •甲状腺がんの頻度については、限られた数ではあるが、無症状の子どもに甲状腺検査を実施した過去の例でも同じよ
      うな頻度で見つかっていること(注)、
      等があげられており、本報道で中心的に示された、小児甲状腺がんの潜伏期は最短でも4~5年と言われていることの
      みを持って判断がなされているわけではありません。」
      http://www.env.go.jp/chemi/rhm/hodo_1403-1.html

これまで福島県の放射能健診の結果発表を批判する人たちは、当局側が「チェルノブイリ事故では4、5年後の増加が確認されて
いることから、被ばくの影響とは考えにくい」と発表してきたことだけを捉えて「1、2年後でも増加している事実はある。当局側の発
表は非科学的」と批判してきたわけですが、上記に見るように「小児甲状腺がんの潜伏期は最短でも4~5年と言われていること
のみを持って判断がなされているわけではありません」。しかし、この点に関する根拠のある反批判は、放射能健診の結果発表を
批判する人たちからはいまだなされていません。すなわち、当局側の見解を上回る科学的な反論、反批判は批判者側によってい
まだなされていない、というのがいまの状況です。

そうした状況であるにもかかわらずなんら根拠も示さず、「小児甲状腺がんがアウトブレイク(異常発生)」している、とただ断言する
ことは、正常な人のする行為、かつ、科学的な態度とはいえないでしょう。

「どこでも誰でも放射能健診を実現しよう・北摂の会など写真展実行委員会」の「呼びかけ」は以上の点から誤っている、というのが
私の判断です。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/


From: 山田敏正
Sent: Sunday, May 25, 2014 7:42 AM
To: やまだ
Subject: [CML 031515] 本日5.25「本当のフクシマ写真展 in とよなか」開催
みなさま。

山田@どこでも誰でも放射能健診を実現しよう・北摂の会、です。


本日、5/25(日)、下記の要領で、『本当のフクシマ写真展』をおこないます。

お立ち寄りください。
また、スタッフとして、写真の解説や「どこでも誰でも放射能健診要求署名」集
め等にご協力ください。

・日時: 5月25日(日) 10:00~16:30
・会場: とよなか男女共同参画推進センター・すてっぷ 視聴覚室
・アクセス: 阪急豊中駅すぐ隣=エトレとよなかビル5階
・入場料: 無料
・主催: どこでも誰でも放射能健診を実現しよう・北摂の会など、写真展実行
委員会

以下呼びかけ文です。

福島原発事故から3年が経過しましたが,今なお放射能汚染が続いています。
多くの人々がふるさとを奪われ,今なお避難生活を余儀なくされています。
そして福島県の健康管理調査ではすでに89人の子どもたちに小児甲状腺がんの発
症が確定(50人)または疑い(39人)と伝えられています(2014.5/17現在)。
まさにアウトブレイク(異常発生)です。
しかし政府は原発事故の放射能汚染との因果関係を否定し,放射能による「健
康不安」はあっても「健康被害」の事実はないという立場を取り続けています。
このような中,今後一層,放射能による健康被害の拡大が懸念される状況にあり
ます。政府に対して原発事故の放射能による健康被害の現実を認めさせ,希望す
る全ての人への放射能健康診断の実施など必要な対策を今すぐとらせねばなりま
せん。
私たちは『希望するすべての人に放射能健康診断と医療補償を求める署名』運動
を100万筆を目標に取り組み,全国で77325筆集め,4/25政府に提出し
ました。この写真展はそのような取り組みを広げていくため,マスコミが伝えな
いフクシマの現実を伝えるために企画しました。
なお写真は週刊MDS新聞社および「月桃の花』歌舞団から提供いただいてい
ます。

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山田敏正
toshi-y at kids.zaq.jp
放射能から豊中の市民・子どもを守る会
http://nonuketoyonaka.blog.fc2.com/
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