[CML 031370] セシウム137と心筋梗塞の関係を知らない医者だと・・・

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2014年 5月 16日 (金) 09:38:07 JST


檜原転石です。

 日本では司法解剖が極端に少ないといわれているが、病理解剖についての数字
がどうなのかを調べてみると、2011年で12623件である。
 病理解剖は主治医からの依頼に対し、遺族が承諾することによって行われるよ
うだから、なかなかハードルが高いが、たとえば、フクシマでも主治医 が放射
線と心筋梗塞の関係を知らないと、そもそも病理解剖などまず行われない。次
に、何か違う問題点があり、たまたま心筋梗塞で病理解剖が行われ たとして
も、心臓に取り込まれた放射線元素の測定が病理解剖で行われなければ駄目である。

 先行するバンダジェフスキーの研究があるが、フクシマ以後の日本の医者が放
射線と心筋梗塞の知見を知らないと、彼に続く研究が日本では今後何も 出てこ
ないという事態もありうる。

■肥田舜太{z『内部被曝』扶桑社新書、2012年

頁51――

セシウムは男性のほうが蓄積しやすく、心筋梗塞を起こす

・・・

 そもそもセシウムは、筋肉のガンや乳ガンなどを起こすとされてきました。し
かし、それだけではありません。のベラルーシの元ゴメリ医大学長・バ ンダ
ジェフスキー博士の研究では、女性より男性のほうがよりセシウムが体内に蓄積
しやすいことが確かめられました。また彼の研究によって、心筋梗 塞を起こす
こともわかってきました。
 普通、20年くらいかかってゆっくりと血管が狭くなっていって、やがて心臓
の血管が詰まってしまうというのが心筋梗塞です。ところがセシウム 137に
被曝すると、急性の心筋梗塞を起こしやすくなるというのです。これはある事件
を思い出させます。
 福島第一原発で起きた、心筋梗塞による原発作業員の死です。彼は事故後、ま
だ誰も入ったことがなかった建屋内の部屋に入って作業をしていまし た。その
2日後、突然心筋梗塞で亡くなったのです。私はこのニュースを聞いた時バンダ
ジェフスキーの論文を思い出し、この人はセシウムを吸い込ん だのではないか
と強く疑っています。・・・

■バンダジェフスキー 『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響 
チェルノブイリ原発事故被曝の病理データ』久保田護・訳、合同出版、2011年

頁18――

 チェルノブイリ事故後、突然死したゴメリ州の患者の剖検標本を検査したとこ
ろ、99%の症例で心筋異常が存在することが明らかになった。とくに 注目す
べき所見は、びまん性の心筋細胞の異常で、これはジストロフィー病変と壊死の
形態をとり、毒作用が働いている証拠である。
 この病理学的変化に付随して、高濃度のセシウム137(およそ26Bq/kg)
が、心筋に取り込まれていることがわかった。慢性心疾患の場合に なると、心
臓中のセシウム137の濃度は136.8±33.11Bq/kgと数倍も高くなる
(このデータはゴメリ医大の123件の死亡患者と 285件の突然死の患者に
対して病理的な形態調査と放射線元素の計測をおこない、その結果を分析して出
した」。このデータはセシウム137が心筋 組織の異常に関与していることの
証拠である。

■「病理解剖にご理解を」 倉持 茂
http://www.ntmc.go.jp/p_other/contents/20.html


■筋ジストロフィー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC

・・・
ジストロフィー変化とは、筋線維の大小不同、円形化、中心核の増加、結合組織
の増生、脂肪化を特徴として筋線維束の構造が失われる変化のことを いう。こ
れは筋ジストロフィーの中で最初に報告されたデュシェンヌ型の病理所見から定
義されたものである

■一般社団法人日本病理学会
http://pathology.or.jp/

年度別の剖検数
http://pathology.or.jp/kankoubutu/all_hyou.html

2009 14111
2010 13791
2011 12623


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