[CML 031308] Re: 鼻血が出た約20%、フクシマとチェルノブイリの場合

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2014年 5月 15日 (木) 08:14:05 JST


檜原転石です。

東本さん、こんちは。

あなたは、チェルノブイリ事故で鼻血の症状を訴える人が一定数いることを知ら 
なかった。
もちろんフクシマでも鼻血の症状を訴える人が一定数いることを知らなかった。
よって、「放射線に安全な量はない」という立場でありながら、
「無知は力だ!」が作用して、鼻血の話題でデマ呼ばわりしてしまった。
よって結果的には、核・原発マフィアのために援護射撃をした。


以上がすべてですよ。

ところが

私が書いた――
「フクシマでも20%ぐらいの人びとが鼻血を訴えているので」をフクシマ全体 
だと読んで、イチャモンをつけた。もちろんそう読めるので私のミスだ が、し 
かしこの場合のフクシマは引用部でのアンケートの結果のことだと読めばすぐ分 
かることだ。

 「分からないことを分からない」と答えるのが科学的態度です。それなのにあ 
なたは分かりもしないものを“分かっていない権威”を持ち出してきて デマ呼ば 
わりした。要するに二重の間違いを犯しているのです。

★“分かっていない権威”

ここでは安斎育郎について

安斉育郎は脱原発派で、私も本を何冊か持っていますが、以下の発言は全く駄目 
である。
ここでもチェルノブイリ事故での研究をすべてにあたっていない無知が露呈して 
いる。
彼が脱原発派であるゆえに、かえって彼の発言が利用されてしまう。


・立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学): 放射線影響学的には一度に 
1シーベルト以上を浴びなければ健康被害はないとされるが、心理的ストレスが 
免疫機能に影響を与えて鼻血や倦怠感につながること はある。福島の人たちは 
将来への不安感が強く、このような表現は心の重荷になるのでは。偏見や差別的 
感情を起こさない配慮が必要だ。(毎日新聞 2014年04月29日)


>もうひとつのコメントは、次のようなものです。広河隆一氏の『暴走する原 
発』という著作からプリピャチ市やチェルノブイリ市の「鼻血」の例を抜 粋し 
ていますが、「鼻血」の地域における多さ、少なさは、他の地域数か所における 
同じ条件のもとでの統計上の調査と比較しなければ統計学的に比較 することは 
できません。モスクワの例を持ち出していますが、モスクワは同じロシア圏です 
から他の地域との比較ということにはならないでしょう。そ うした比較できな 
いものを持ち出して原発事故と「鼻血」を因果づけようとする。これも正しい態 
度とはいえないでしょう。

 「モスクワは同じロシア圏ですから他の地域との比較ということにはならない 
でしょう」って意味不明ですが、チェルノブイリ事故での強制避難地域 から疎 
開した人びと(たとえばチェルノブイリ市の場合、避難が5月2日から3日、事 
故後1週間で外部被曝と内部被曝)の健康調査と強制避難地域で なかったモス 
クワ市民との健康調査を比較して何で問題が?

広河隆一も(『暴走する原発』小学館、2011年、頁182――)、「こうした 
健康についてのアンケートは、個人の恣意が入るため、客観的データ はなりに 
くいといわれてきた。しかしグラフの線の重なり具合は(引用者注:プリピャチ 
市・チェルノブイリ市の健康調査項目――健康・頭痛・のどが 痛む・貧血・めま 
い・鼻血が出る・疲れやすい・風邪をひきやすい・手足など骨が痛む・視覚障 
害・甲状腺異常など――の比率を現す折れ線グラフがほ ぼ一致し、モスクワ市の 
健康調査項目の比率を描く折れ線グラフと大きく違う)、被曝による健康への影 
響の可能性を非常に強く示しているのではなか ろうか。比較対象地域として 
316件回収された、モスクワの統計の描くラインは、事故の被害者のラインと 
は全く異なっている。」

>ひとことで言うと、あなたたちの態度はまったく情けない態度というほかあり 
ません。「理」のある人の誰からも相手にされるようなしろものでは まったく 
ありません。

 “放射線と鼻血は関係ある”という明々白々たる事実がある。これは少数ながら 
分かっている人には分かっていた。チェルノブイリ事故後を注意深く 観察して 
いた人には当然ながら分かっていた。

 医療被曝大国の日本の医者は放射線の怖さを知らない。低線量被曝は健康に全 
く影響しないと豪語する医者さえいる。況んやチェルノブイリ事故後の 放射線 
に関わる最新知見も知らない医者がほとんどだから、フクシマで患者に向き合っ 
ている医者も鼻血のことなど患者に質問できない。聞かれなけれ ば患者は答え 
ない。また鼻血を訴える患者がいても、医者の無知ゆえに無視される。かような 
状況が重なれば、フクシマでは鼻血は無かったことにされ る。

 自慢げに鼻血ネタでデマ呼ばわりしたあなたは、明々白々たる事実も直視でき 
ない。以下でもご覧あれ!

★・・・信じる者は確証バイアスをもちやすいからだ。確証バイアスとは、何が起 
こっても、先入観を強めるようなかたちでその出来事を解釈する傾向 のこと 
だ。信者は、信念を支持するような情報は拾い上げ、信念に矛盾する情報は捨て 
去る。セラピストはとくにこの確証バイアスをもちやすい。なぜ なら彼らは、 
自分の治療が効くのを見れば、感情的にも金銭的にも大いに見返りがあるから 
だ。確証バイアスは、トルストイによる次の言葉にちなみ 「トルストイ・シン 
ドローム」と呼ばれることがある。

  自慢げに人に教えたことや、人生のいしずえとしてきたことが、間違いだっ 
た認めなければならないような事態になれば、たいがいの人は――こみ いった問 
題をやすやすと理解できる人まで含めて――明々白々たる事実さえ認められないも 
のだ。

(以上、サイモン・シン、エツァート・エルンスト『代替医療のトリック』(青 
木薫・訳、新潮社)より引用



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