[CML 031316] Re: 《112》 鼻血漫画をバネにして進めるべきこと 内部被曝通信 坪倉正治医師

Ken Masuoka kmasuoka at jca.apc.org
2014年 5月 13日 (火) 22:44:07 JST


東本さん

コメントありがとうございます。

> ウィキペディアには東京大医科研は「東京大学
> の附置研究所であり、医科学の研究を行」う組織とあります。自身の論の展開に都合の
> よいように事実を捻じ曲げてはいけません。この時点であなたの論は論として失格です。

なるほど。研究者であって医師である、ということはあり得ない、というわけで
しょうか。という横道は別として、坪倉さんご自身が、「私は一介の(血液)内科医で」
とおっしゃっていたので、それを使いました。まあ、ご本人の自己規定が大切か、
ウィキペディアが大切かは別にして、いずれにせよ、坪倉さんが内科の医師ですと
いうのは、放射線医療が専門ではない、ということを言いたかったのであって、研究者
ではないということを言いたかったわけではなかったです。曖昧ですみませんでした。

それとは別に、私の論は、特に肩書きが研究者だから信頼できるといったことには
依拠していませんから(むしろ逆ですから)、「自身の論の展開に都合のよいよう
に事実を捻じ曲げて」いることにはなっておりません(かえって、中川恵一さんな
んかは准教授という肩書きだけど、病院所属だから、坪倉さんと並べるのに不都合
だなあ、などと思いつつ、中川さんのお名前を出したりしたわけですから)。その
点はご理解ください。最初のメールの論理構成を普通にお読みになれば、坪倉さん
が研究者じゃなくて医師だから信頼できないとは書いていないことはご理解いただ
けると思います。

> 因果関係を否定しているのです。すなわち、「(鼻血は)大量の被曝の際の問題なのです。たとえば、頭のCT検査(現在の南相馬
> 市内で受ける外部被曝の数年分を、一瞬で浴びるレベルになります)やレントゲン検査で鼻血には誰もなりません。誰も、です」

この部分は、坪倉さんの知識が十分ではない可能性もあります。
私がリンクを貼ったOak Ridge Reportはお読みになりましたか? ほかに、
http://t.co/fwbycHvw0d
といったものもあります。

それから、チェルノブイリのときにも、「不十分とはいえ、戦後40年間の疫学的
調査、医療経験等の積み重ねがあ」ったわけですが、
http://togetter.com/li/578876
こういう状況だったわけです。そして、

- その後30年でこの分野の全体的傾向としては、以前よりも低線量被曝の危険性が
 わかってきた、ということですし、
- その間、調べられる限りで、低線量被曝と鼻血に関係がない、という科学的知見
 は確立していません(もちろん、関係があるという確定的な知見もありませんが)。

薮田さんへのメールにも書きましたが、私たちはもう少し謙虚になりませんか。

益岡
-- 
Ken Masuoka <kmasuoka at jca.apc.org>


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