[CML 031270] Re: ご連絡 ―マンガ「美味(おい)しんぼ」鼻血描写問題に関連して

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 5月 11日 (日) 20:58:45 JST


石垣さん

一応、私宛てになっているので読んではみました(しかし、内部被ばくを考える市民研究会の川根眞也氏が私に宛てて書いた
ものではありませんね。私には川根氏とは面識も文通もないのですから、同氏から「御無沙汰しています」などといわれる心当
たりはまったくありません。下記の返信は石垣氏宛てのもので、その石垣氏が勝手に私宛ての返信のようにも変形したのでし
ょう。私に川根氏の石垣氏宛ての返信を転送したいのでしょうが、そうであるならばきちんとそのように書かなければいけませ
ん。下記の返信はいま流行の言葉でいえば「捏造」です)。

一読して驚きました。同返信のあまりの論理性の欠如についてです。

返信の主題は「美味しんぼ」の鼻血描写問題であることは標題からも明らかですが、それについて応えているのは「双葉町『小
学館発行『スピリッツ』の『美味しんぼ』(第604話)に関する抗議について』」のURLの引用までの冒頭の12行だけで、あとは「美
味しんぼ」の鼻血描写問題とは関係のない持説を延々と展開しているだけだからです。そこには主題に即した論理の展開、す
なわち「論」として最低限必要な論理的な展開は一切見られません。あるのは文脈のないばらばらな「主観」の落書きだけです。

そして、その「主観」は、文字どおり「主観」というほかないとびっきりの「主観」です。1、2、例をあげてみます。

まず確かに「美味しんぼ」の鼻血描写問題についての返信として読める冒頭の12行。そこで川根氏は双葉町が小学館宛てに
同問題について抗議声明を出していることに触れて次のように言っています。

「双葉町の抗議声明も「原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません。」とし
て、「原因不明の鼻血がでた町民」が「大勢」いることを否定しつつ、暗に「ある程度」の数の「原因不明の鼻血がでた
町民」がいることを示唆しています。」

双葉町の抗議声明に「原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません」という表現がある
ことについて、「暗に「ある程度」の数の「原因不明の鼻血がでた町民」がいることを示唆してい」るというのです。これほどものご
とを「主観」的に歪曲する解釈は滅多にお目にかかれるものではありません。双葉町の抗議声明は、同表現の前文の「「スピリ
ッツ」の「美味しんぼ」第604話において、前双葉町長の発言を引用する形で、福島県において原因不明の鼻血等の症状がある
人が大勢いると受け取られる表現がありました」という表現を承けて「大勢」という言葉を用いているだけにすぎません。ごくふつ
うの接続話法を用いた文体です。それを「暗に「ある程度」の数の「原因不明の鼻血がでた町民」がいることを示唆してい」ると
いう。「主観」的というよりも、悪意を持った歪曲というべきものです。私が「とびっきりの『主観』」と批判するのはこういうことです。
左記は川根眞也という人、あるいは内部被ばくを考える市民研究会という団体の「主観」性を示してあまりある事例ということが
できるでしょう。

次に「美味しんぼ」の鼻血描写問題から離れる(転調する)契機になっている次の文章。 


「そもそも、埼玉県加須市に全村避難した住民約1200人のうち、167人が1年10ヶ月の間に亡くなっています。」

川根氏はどのような根拠があって上記のように断言するのでしょうか? そこで同事実の根拠として挙げられているのは「大川
原有重 春夏秋冬」というブログ。
http://blog.goo.ne.jp/okawaraarishige/e/847587b8013b982d65f2e9e33b5b73cc

そのブログ記事には次のような記載があります。

「2012年11月の第46回衆院総選挙に日本維新の会から出馬した富山泰庸(とみやまよしのぶ)氏が公式ブログにて、
福島県双葉町からの避難者が住んでいる埼玉県加須市にある騎西高校避難所の件で、驚くべき発言。/[吉本芸人
大蛇が村にやってきた富山のブログ]/しかし、加須市の騎西高校避難所に被災者の方々が移られてから実に167
名の方々がお亡くなりになられている。一年十ヶ月で一ヶ所の避難所では異常な人数だ。早急かつ慎重な対応が求
められる。」

川根氏の断言の根拠は上記の第46回衆院総選挙に日本維新の会から出馬したという富山泰庸氏の発言のみ。では、その富
山氏の発言にはどのような根拠があるのか、という点についてはまったく検証した様子はありません。いうまでもないことですが、
一私人の根拠を示さない発言には証拠性はありませんし、もちろん信憑性もありません。川根氏は、その証拠にもならない、信
憑性もない一私人の発言にすぎない言説だけで「全村避難した住民約1200人のうち、167人が1年10ヶ月の間に亡くなってい」る
などと人の生死にかかわる一大事の情報をこともなげに断言しているのです。その無責任さについては怒りを通り越してただ呆
然とするばかりです。この情報の真偽については私も調べてみましたが、双葉町役場の「避難情報」等を見ても確かめることは
できませんでした。おそらくガセネタでしょう。

もうこれ以上川根氏という人の「主観」性の例示をする必要はないでしょう。

「放射能デマ」を拡散しているのは、その「放射能デマ」を拡散する張本人のひとりは、ほかならない内部被ばくを考える市民研
究会の川根眞也氏その人だといわなければならないのです。

そういう人に「美味しんぼ」の鼻血描写問題(放射能デマ)についての意見を聴いて、その情報をさも真実であるかのように私に
転載しようとする。石垣さん。あなたの無知も笑ってすませるわけにはいきません。あなたたちの脱原発運動に与える負の影響
について改めて厳しく指弾しておきます。

それからもう一点。あなたは「放射能の専門家(放射線・放射線医学)がその因果関係を科学的な見地から否定しているにもか
かわらず」と私のいう「(放射線・放射線医学)」とはどこの団体でしょうか、団体名・医師名を正確にお知らせ下さい」と私に問う
ていますが、私は前便で明確に3人の「放射能の専門家(放射線・放射線医学)」のお名前をあげています。すなわち、野口邦和
・日本大准教授(放射線防護学)、安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)、高村昇・長崎大教授(福島県放射線健康リス
ク管理アドバイザー)の3人。人に質問をするのならば自身の読解を確かにした上でご質問ください。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/





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