[CML 031216] オバマ:「中東を改造する」:アメリカのグーラグ(収容所列島)(3)

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2014年 5月 8日 (木) 21:06:41 JST


**<http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/e/290b135f8d9d780ca2d15363101c8307>

(3)

*中東のグーラグ(強制収容所)と 米国の軍事援助*

アラブ世界における警察国家体制と長 期の権威主義的政治文化は、専制的支配
者たちに対する長期にわたる米国の軍事支援の所産である。民主主義の不在は、
地域における米国の軍 事プレゼンスを拡大し前進させるための必須条件である。

米国の(イスラームを貶める=訳者)イ スラモフォビアの大学教授、「専門
家」、ジャーナリストおよびメディア批評家の小部隊は、独裁者たちの支配を促
進し、支え、強化し、また 長期にわたって噴 出し続ける深部からの民主的な大
衆運動を鎮圧することにおける米国の役割をまったく無視している。長いあい
だ、親イスラエル中東文筆家、 学者、アイビー リーグ諸大学、これらのプロパ
ガンディストたちは、アラブの独裁政権は民衆を支配し治めるために「有力独裁
者」を求める「イスラム文化」 あるいは「アラブ の権威主義的パーソナリ
ティ」の結果であると主張してきた。主要なアラブ諸国のすべてにおける労働者
の階級闘争の歴史、デモクラシー推進 の抗議と主張をね じ曲げ無視して、これ
らの学者先生たちは、仮定された「利用できるオプション」を「実際的な力の政
策(レアル・ポリティクス)」として独 裁政権と米国との 結びつきを正当化す
るのだ。

現実の民主主義が現れ始める所、政治 的な権利が行使され始める所ならどこで
も、ワシントンは数あるクーデターを引き起こし国家の弾圧機構を支えて干渉す
る(夥しいケースの中 でも、2011〜14バーレーン、2011〜2014イエメン、2013
エジプト、2012ヨルダン)。中東「専門家」の大半が 権威主義的支配に対抗す
るアラブ市民を非難する一方で、彼らは何十万人もの民主主義推進のパレスチナ
人の投獄、拷問を一貫して支持してい るイスラエルの人種主義的な大多数を隠
蔽し完全に見て見ぬふりをしている。

中東のグーラグ(強制収容所)を理解 するためには、「監獄体制」を支える中
核となっている米国の「援助政策」の検討が必要だ。

*エジプトへの米国援助:独裁者に 何十億ドル*

エ ジプトの警察国家は、北アフリカから中東への米「帝国の弧」を繋ぎ止める
錨である。エジプトは、リビア、スーダン、レバノン、シリアを不 安定化さ
せ、パレ スチナ人の土地・財産を強奪するイスラエルに協力することには積極
的に携わってきた。ムバラク独裁政権は、ワシントンから年20億ドル―その帝国
軍隊のためにほぼ650億ドルを受け取ってきた。米国援助 は、デモクラシー推進
派および労働組合活動家を投獄し拷問するその規模を強化した。ワシントンは、
エジプト初の民主的に選ばれた政府に対 する軍事クーデターの後、2014年には
15億5000万ドルもの大金に至るまでその独裁支 配への軍事支援を継続した。

新しい軍部の実力者アブドゥル・ ファッターフ・アッ=シーシー将軍による民
主主義推進プロテスターの何千人もの殺害をめぐる「懸念の表 明」にもかかわ
ら ず、所謂「テロ対策」と「安全保障」のためと称して資金援助には何の削減
もなかった。米国議会立法の下でも独裁政権に資金援助を継続する ため、ワシ
ントン は軍事クーデターのような暴力的な権力奪取と描写することを拒否した…
それを「民主主義への過渡期」と見なしたのである。米外交政策にお けるエジ
プトの鍵 となる役割は、イスラエルの「東脇腹」(‘eastern flank’は、
westernflank「西脇腹」のミスではない かと思われる。=訳者)を守ることであ
る。エジプトに対する米国援助は、議会およびホ ワイトハウスにお けるシオニ
スト勢力の配置による圧力と影響力の結果である。米国の援助は、エジプトのガ
ザ国境の「警備」すなわちイスラエルのガザ封鎖の 効果を確実にする ことが必
須条件である。ホワイトハウスは、テルアビブがやっているパレスチナ人の土地
強奪に反対する民族主義者や反植民地主義のエジプト 人の大多数に対す るカイ
ロの弾圧を支持している。イスラエルの利益を明確にする限りにおいて、米国の
中東政策すなわちエジプト監獄独裁政権へのワシントン の資金提供は、シ オニ
ストのワシントン戦略と一致するのである。

*イスラエル:中東における米国の 「要」*

米国の中東政策の大部分は、52の主要アメリカ・ユダヤ人組織の代表 者たちお
よびその171000人 の有給・常勤の活動家によって送り込まれた議会の多数派だ
けでなく、財務省、国務省、国防省および商務省の重要な政策決定の立場を占め
て いるシオニストの 忠実な支持者の多数によって大規模に指令されていること
は、独立した情報通の大部分の専門家たちが一致して認めていることである。
「現 実の」米国の「国益」とイスラエルの植民地的野望との食い違いとして一
部の批評家が引証するものの中に幾分かの真実はあるのだが、実のと ころでは
ワシントンの米指導者たちは帝国の支配的立場とイスラエルの軍国主義とが一致
した目的を持っていることを分かっている。要するに、服従するエジプトは広範
囲にわたる米帝国とイスラエ ルの植民地的利権に奉仕しているのだ。

反帝国主義者のヒズボラ運動に対抗す るイスラエルのレバノン戦争は、従順な
取り巻きを地位に就かせようとする米国の努力、並びにパレスチナ人の自 決権
を主張する党派を壊滅させようというイスラエルの努力に貢献した。パレスチナ
全域でのイスラエ ルの土地強奪をめぐるワシントンとイスラエルの不一致は、
新植民地主義的なアラブの当局者たちに進められるパレスチナのミニ国家問題に
お けるワシントンの 利害と逆方向に向かっている。在米シオニストの影響力の
結果としてイスラエルは、米国民の60%より高い生活水準を持つにもかかわら ず
一人当たり米国援助の世界最大の受け取り人である。1985〜2014年の間、イスラ
エルは1000億ドル以上を受け取っている。その70%は、最優先の先端技術兵器開
発を含 む軍事用であった。過去40年間にわたる政治犯の囚人と近隣諸国 に対す
る軍事攻撃で世界記録を持つ国イスラエルは、米国軍事援助の記録も併せ持って
いるのである。最古参の「監獄民主主義」のイスラエル は、北アフリカから湾
岸諸国に広がっているグーラグ(強制収容所)連鎖の中心的な結節点である。

*サウジアラビア*

サウジアラビアは、民主主義推進の反 体制派の投獄センターとしてイスラエル
に匹敵する。サウジの何千億ドルもの石油収益の循環再利用はウォールストリー
トを通じて現地のサウ ジ独裁者たちと親イスラエルの海外投資銀行家を潤して
いる。サウジ=米国=イスラエル三者の収斂は、単 なる偶然を超えるものであ
る。それら三国は、中東の至るところにある独立推進・民主主義推進 のアラブ
運動に対抗する戦いにおいて軍事的な利害を共有する。サウジは米国の主要な軍
事基地と湾岸最大の情報作戦本部を擁している。この 国は、米国のイラク侵略
を支援した。シリアに対する米=NATOの代理戦争で何千人というイ スラム傭
兵に資金提供している。民主主義推進運動を粉砕するためバーレーンに侵攻し
た。イエメン警察国家の支援ではワシントンと共に介入 している。またこの国
は、米国産軍複合体の最大最上の格好のマーケットである。1951〜2006年の米国
軍事売上高は総計800億ドルにのぼる。2010年10月には米国の武器および施設装
備の購 入で605億ドルを承認した。

*バーレーン:米国の空母と称され る国*

バー レーンは米第5艦隊の海軍基地として、またイラン攻撃の作戦基地として
機能している。この国は、アフガニスタン占領および石油輸送航路の 米国支配
に仕えて きた。アル・ハリーファ独裁政権は、非常に人気がなくデモクラシー
推進の大多数からは一貫した圧力に直面して極端に孤立している。従属支 配者
たちを支える ために、ワシントンはこのごく小さな国のために1993〜2000年の4
億ドルから以降10年 間の14億ドルにまでその軍事売上高を増大させた。ワシン
トンは、民主的な不満の増大に比例してその軍事売上高と軍事訓練プログラムを
増加したのだ。そ してそれは、政治犯収容者の幾何級数的な増大という結果を
もたらした。

*(4につづく)*


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