[CML 031194] Re: 放射線に、安全な量はない

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 5月 7日 (水) 16:57:38 JST


低線量被ばくの危険性については、私も、米科学アカデミーの報告書資料などをあげて以下の記事ほかで警鐘を鳴らしています。

その際、重要なのは、低線量被ばくの危険性について警鐘を鳴らすとともに、いわゆる放射能デマの危険性についてもあわせて
警鐘を鳴らすことだと私は考えています。

この点について、以下の記事で私は次のように書いています。

      「私の見るところ、このようにこれまで放射能研究者や医学者たちが低線量被ばくの危険性について警鐘を鳴らしてき
      たことがまったくといってよいほど無視されている大きな原因になっているのが放射能デマの拡散、あるいは流布です。」

      「報告者は、「福島で鼻血を出す子が続出し、下痢、頭痛が止まらない子が大勢いる」「娘の友達が何人も白血病の初
      期症状と診断され、甲状腺の異常が見つかった」などのデマの流布をあげていますが、この点の指摘については私
      も同感です。」

      「放射能デマの拡散、流布がいかにこうした低線量被ばくの危険性を無視、あるいは否定する論者たちに無惨のさまで
      都合よく利用されているか。その悪影響がこのシンポジウムの講演でも見てとれます。まさに無残なさまです。」

http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-March/029995.html
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From: higashimoto takashi
Sent: Sunday, March 02, 2014 11:00 PM
To: 市民のML
Subject: [CML 029992] 放射能のリスクについて冷静な判断

下記の報告によれば、大久保利晃放射線影響研究所理事長は「放射能による健康リスクとフクシマ・せたがや」と題された講演で
以下のように語ったと言います。

      「福島第一原発事故の放射能汚染が一部の論者の指摘するような深刻なものではなく、リスクの正当な評価が必要(略)
      人間は自然放射線を年間2.4ミリシーベルトも浴びている。これは世界平均で、イランのラムサールでは最高で年間26
      0ミリシーベルトも被曝する。このような地域に居住する人々の健康被害を調査したが、特に問題は出ていなかった。」

      「福島第一原発事故発生以来、風向きを注意していたが、放出された放射性物質の8割以上が太平洋に流れた(略)福
      島県郡山市では個人別の線量計を付けている。稀に線量が高い人がいるが、調べてみると海外旅行に行っていた。郡
      山市で生活するよりも飛行機で海外旅行に行った方が多く被曝する。福島の放射線量は、その程度である。」

大久保利晃氏の上記のような低線量被ばくを軽視する認識は危険ですね。これまで放射能研究者や医学者たちが低線量被ばく
の危険性について警鐘を鳴らしてきたことがまったくといってよいほど無視されています。

どのようにこれまで放射能研究者や医学者たちが警鐘を鳴らしてきたか。その1例(記事と論文)を下記にあげておきます。

      ■線量限度の被ばくで発がん 国際調査で結論(共同通信 2005/06/30)
      http://www.47news.jp/CN/200506/CN2005063001003768.html

      【ワシントン30日共同】放射線被ばくは低線量でも発がんリスクがあり、職業上の被ばく線量限度である5年間で100
      ミリシーベルトの被ばくでも約1%の人が放射線に起因するがんになるとの報告書を、米科学アカデミーが世界の最新
      データを基に30日までにまとめた。報告書は「被ばくには、これ以下なら安全」と言える量はないと指摘。国際がん研
      究機関などが日本を含む15カ国の原発作業員を対象にした調査でも、線量限度以内の低線量被ばくで、がん死の危
      険が高まることが判明した。低線量被ばくの人体への影響をめぐっては「一定量までなら害はない」との主張や「ごく低
      線量の被ばくは免疫を強め、健康のためになる」との説もあった。報告書はこれらの説を否定、低線量でも発がんリス
      クはあると結論づけた。

上記の記事にいう100mSv/年以下の低線量被曝の「生物学的影響」について警鐘を鳴らしている米科学アカデミーの報告書
(BEIR-VII報告)は以下です。

      ■電離放射線の生物学的影響に関する第7報告(「一般向けの概要」日本語訳)
      http://archives.shiminkagaku.org/archives/radi-beir%20public%20new.pdf

私の見るところ、このようにこれまで放射能研究者や医学者たちが低線量被ばくの危険性について警鐘を鳴らしてきたことがま
ったくといってよいほど無視されている大きな原因になっているのが放射能デマの拡散、あるいは流布です。

報告者は、「福島で鼻血を出す子が続出し、下痢、頭痛が止まらない子が大勢いる」「娘の友達が何人も白血病の初期症状と
診断され、甲状腺の異常が見つかった」などのデマの流布をあげていますが、この点の指摘については私も同感です。

放射能デマの拡散、流布がいかにこうした低線量被ばくの危険性を無視、あるいは否定する論者たちに無惨のさまで都合よく
利用されているか。その悪影響がこのシンポジウムの講演でも見てとれます。まさに無残なさまです。
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東本高志@大分
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